日時
日時:2023年11月21日-22日
場所:京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館 パナソニック国際交流ホール
創立70周年記念シンポジウムについて
基礎物理学研究所は、湯川秀樹博士のノーベル物理学賞受賞を記念し、1953年に我が国初の全国共同利用研究所として創設され、今年で70周年を迎えました。創設以来、理論物理学の様々な分野において優れた研究成果を挙げるだけでなく、全国の理論物理学研究者の共同研究や研究交流の拠点として、またそれらの活動を通じて若手研究者を育成する高度教育拠点としても重要な役割を果たしてきました。近年では国際滞在型研究会を中心とした滞在型プログラムが国際的にも高く評価され、国際拠点としても認知されています。
近年、基礎物理学においても、従来の分野の枠組みでは必ずしもカバーしきれない研究が盛んになり、それに伴い、分野を越えた研究の交流が大きな潮流となっています。このような時代の流れに対応するために、基礎物理学研究所では、量子情報の分野を新しく立ち上げ、関連する研究分野の交流を推進してきました。今後も、全国共同利用研究所として、既存分野の発展だけでなく、新分野や境界分野の開拓も行ってきた基礎物理学研究所の責務はますます大きくなると考えています。そこで、理論物理学の各分野の発展を図るだけでなく、分野間の理解を深め、分野を超えた研究交流と新分野開拓の契機とすべく「基礎物理学研究所 70 周年記念シンポジウム」を開催します。
このシンポジウムでは、各分野で活躍されている様々な研究者に、「基礎物理学の現状と将来」に関してそれぞれの分野のレビューと将来の展望を講演していただきます。また、「基礎物理学研究所における共同利用の将来像」に関する討論会も併せて開催いたします。活発な質疑・討論を通して、これからの理論物理学について考える機会となればと思います。