京都大学未来創成学国際研究ユニット・学際研究会
統合知に挑む ~病いと癒しの共創~
- 日 時:2019年3月15日(金)11:00 – 17:00(開場10:00 / 閉場18:00)
※17:00に研究会終了後、解散いたします。 - 場 所:京都大学 百周年時計台記念館 2階 会議室Ⅳ
- 参 加 者 :上原 麻有子(京都大学文学研究科 教授・哲学)
大饗 広之(日本福祉大学 教授・精神病理学)
岸本 泰明(京都大学エネルギー理工学研究所 所長・プラズマ科学)
八木 匡(同志社大学 教授・経済学)
佐藤 直幹(言語学者・フランス、言語学)
富田 直秀(京都大学工学研究科 教授・医療工学)
村瀬 智子(日本赤十字豊田看護大学 学部長・精神看護学)
村瀬 雅俊(京都大学基礎物理学研究所 准教授・未来創成学)
要旨
世界では、かつてないほど急速にグローバル化が進行してきた。ベルリンの壁崩壊、ソ連邦崩壊を契機に、人類は明るい未来の到来を期待した。ところが、皮肉にも歴史認識のズレ、世代間認識のズレ、職種間認識のズレ、企業内認識のズレ、難民政策のズレなど、様々な境界領域で多様な問題が頻発し、出口の見えない論戦や強引な実力行使が絶えることなく続いている。こうした問題の「構造」として、人間精神の陰が社会に投影され、それが国際・国内社会からのフィードバックを経て現実現象を共創するという共通の本質が見え隠れしている。精神病理学や言語学や哲学の観点を、社会学や経済学に転用できないだろうか?本研究会では、参加者各自の身近な課題を20分程度簡単にご紹介いただきながら、多様な観点から議論を展開していきたい。