2017.11.23更新
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原子核パート

三者若手夏の学校・原子核パートでは、招待講師による講義が行われます。

講義録: 2017年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年

2017年度夏の学校原子核パート講義

講義1

  • 講師:緒方一介 氏(大阪大学核物理研究センター・准教授)
  • タイトル:「模型空間における3体反応の理論」
  • Abstract
    現在、理研RIBFをはじめとする世界各地の実験施設で、弱く束縛した原子核の分解反応が盛んに測定されている。そのような反応は、 少なくとも3つの粒子が関与する反応として記述しなければならない。この事情は、エキゾチックハドロンの分解(崩壊)現象にも多く当てはまるであろう。 3体の散乱問題に関しては、Lippmann-Schwinger方程式の解が一意ではないという難点が広く知られており、これを回避するには、Faddeevによって考案された3体反応の 厳密解法が必須であるとされる。しかし、Faddeev理論を用いた数値計算が一般に困難である状況に鑑みると、理論的正当性を保ちつつ、より簡便に3体の反応を取り扱える手法 は、原子核・ハドロン物理にとって極めて有用であると考えられる。 この講義では、まずFaddeevの理論を簡単に紹介し、これに適切な模型空間を設定することで、連続状態離散化チャネル結合法(CDCC)の方程式を導出する。これにより、 CDCCがFaddeev理論の代替理論であることを示す。その過程で、CDCCにとって最も本質的な近似が、連続状態の離散化ではないことが理解されるであろう。 その後、CDCCにある種の近似を施すことにより、核子ノックアウト反応の標準的計算手法として知られる歪曲波インパルス近似(DWIA)の式を導出する。 講義の後半では、CDCCやDWIAを用いた最新の核反応研究をいくつか紹介する予定である。
講義2
  • 講師:安井繁広 氏(東京工業大学・特任助教)
  • タイトル:「チャーム・ボトムのハドロン原子核物理の最近の展開」
  • Abstract
    近年、チャーム・ボトムといった重いクォークを含むハドロンについて、従来のクォークモデルでは説明が付かない多くのエキゾチックハドロン状態が 加速器実験で発見された。これらはX,Y,Z,Pcなどと名付けられ、テトラクォークペンタクォークなどの候補として有力であると考えられる。 エキゾチックハドロンの研究は、量子色力学の基本的性質(カラー閉じ込めやカイラル対称性の自発的破れ)を理解する上で重要である。一方で、原子核の中にチャーム ハドロンが入ったチャーム原子核について、核媒質中のチャームハドロンの性質を研究することが盛んになってきている。 本講義では、量子色力学の基本的な事柄から始めて、重いクォークおよびハドロンの有効理論を説明して、最近のチャーム・ボトムのエキゾチックハドロン および原子核の研究の話題を紹介する
講義3
  • 講師:櫻井博儀 氏(東京大学・教授)
  • タイトル:「不安定核ビームを利用した核構造研究」
  • Abstract
    不安定核ビームを利用した核物理研究を俯瞰した上で、核構造研究に関連した研究内容とその成果を紹介する。 また、将来の方向についても議論する。安定核に比べ陽子数、中性子数が過剰な原子核は、その特異性から様々な研究課題が展開されている。 とくに、陽子数、中性子数の変化に伴う殻進化の問題は、核構造研究の根幹をなすものであり、核内有効相互作用や核子相関と直結している。 現在、理化学研究所「RIビームファクトリー」で展開されている研究プログラムとその成果を紹介しつつ、この分野の将来を議論したい。

原子核パート役職校

  • 原子核パートセンター(2018年度:名古屋大学)
  •   パート総会議事録作成、及びパート総会の運営など。
     (参考:2005年度タイムテーブル

  • 原子核パート準備校(2018年度:京都大学)
  •   講師の選定、依頼および予算案、パート総会議案書作成など。
     (参考:2005年度タイムテーブル

    年度センター校準備校
    2018名古屋大学京都大学
    2017九州大学東北大学
    2016大阪大学北海道大学
    2015筑波大学東京大学
    2014名古屋大学新潟大学
    2013東京大学東京工業大学
    2012北海道大学筑波大学
    2011東北大学大阪大学
    2010京都大学名古屋大学
    2009新潟大学九州大学
    2008九州大学京都大学
    2007大阪大学*******
    2006千葉大学東北大学
    2005大阪市立大学*******

2018年度事務局校・静岡大学 Web Site管理:畠山洸太 hatakeyama.kohta.15atshizuoka.ac.jp
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