原子核三者若手 夏の学校2022

時間割

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ポスターセッション

発表者とアブストラクト一覧(素粒子パートも含む) [最新版:"poster_abst_v4.pdf"]
ゴングショースライド1 ゴングショースライド2
※優秀発表者賞の投票フォーム:投票は締め切りました。

研究会

発表者とアブストラクト一覧 [最新版:"talk_N.pdf"]
※ポスターセッションと同様に、例年行っていた優秀発表賞ですが、今年は口頭発表では実施しません。

講義情報

三者共通講義

「電弱対称性の自発的破れとバリオジェネシス」

兼村 晋哉 氏 (大阪大学 教授)

ヒッグス粒子は発見されたが、ヒッグスセクターの構造や対称性の破れの力学的要因、電弱相転移は未知である。 一方ニュートリノ振動、暗黒物質、宇宙バリオン数非対称性(BAU)は標準理論を超える物理を必要とする。本講義では、拡張ヒッグスセクターの物理でBAUに迫る理論仮説、電弱バリオジェネシスを議論する。 模型構築の理論的な面白さに加え、近未来のEDM測定、フレーバー実験、LHCやILCでのヒッグス物理、重力波および原始ブラックホール観測等の多彩な実験によって白黒がはっきりする点が興味深い。 これらについて時間の許す限り話したい。
備考:講義時間は90 min + 質疑応答10 min程度を予定しています。
講義動画

原子核構造

「多面的に入門する原子核物理」

江幡 修一郎 氏 (埼玉大学 助教)

原子核が1911年に発見されて110年、中性子が1932年に発見されて90年、そして核分裂現象が1938年に発見され80年が経った。 多くの核反応現象の発見と共に核構造や核反応理論が発展し、原子核研究は進んできた。 核反応を応用する原子力の発展もまた原子核研究の重要な動機になってきた。 講義では、原子核関連の発見や歴史を概観し、核物理研究の多面的な動機と共に、現象を理解する為に発展してきた理論研究を紹介する。 最後に講師が主に利用している平均場模型による研究結果と今後の展開を紹介する。

ハドロン理論

「Efimov physics and low-energy universality in few-body systems」

Pascal NAIDON 氏 (理研仁科加速器センター Senior Research Scientist)

I will discuss the concept of low-energy universality, first at the two-body and then three-body level, with illustrations from both nuclear and atomic physics. I will explain the Efimov effect in detail, before presenting universal clusters of larger size.
Lecture 1: Low-energy universality in two-body systems
Lecture 2: Low-energy universality in three-body systems
Lecture 3: Universal clusters

実験

「不安定核に対する新たな問いを生み出そう」

西村 太樹 氏(東京都市大学 准教授)

学生の研究は単に研究グループで与えられた研究テーマを行うだけで良いのだろうか? 学生だからこそ柔軟な考えで新たな問いを生み出せるのではないだろうか? この講義では通常の知識提供型の講義は行わない。 その代わりに、思わずハッとさせられる問いを例に取り上げて不安定核の理解や面白さを再確認する訓練をし、最終的に新たな問いを生み出すことを目指す。 皆さんは次の問いに答えられますか?「α崩壊はなぜ斥力のクーロン力が外へ出る障壁になっているように見えるのか」、「原子核魔法数を数列の一般式で表すとどうなるのか」

問い合わせ先

口頭発表に関する窓口:五十嵐律矩f21j001a_AT_mail.cc.niigata-u.ac.jp
ポスター発表に関する窓口:村山修一s.murayama_AT_th.phys.titech.ac.jp
当日の運営に関する窓口:青木匠門saoki_AT_het.phys.sci.osaka-u.ac.jp

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