原子核三者若手 夏の学校2018

時間割

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ポスターセッション

発表者とアブストラクト一覧(原子核パートも含む)

研究会

発表者とアブストラクト一覧 [最新版:"talk_P_v3.pdf"]

講義情報

三者共通講義

「対称性で理解する低エネルギー励起とトポロジー」

渡辺 悠樹 氏(東京大学工学系研究科・講師)

NG定理の非相対論系への拡張や、LSM定理によるトポロジカル秩序の理解など、対称性に基づいて系の重要な性質を非摂動的に理解しようとする自身のこれまでの研究を、分野外の方にも分かりやすく紹介したい。
スライド(5MB)(パスワードは参加者にのみ知らされています。)

高エネルギー物理

「LHC実験の展望 (Prospects of the LHC)」

花垣 和則 氏(高エネルギー加速器研究機構・教授)

LHCは現在、重心系エネルギー13TeVでデータ収集を行っています。 2018年まで13TeVで走った後に 2年間のシャットダウンを経て、2021年からは14TeVでの運転を目指しています。 さらに、2020年代半ばの高輝度化に向けた準備も精力的に進んでいます。 このLHC実験の現状と展望を高エネルギー物理学研究者の視点からお話しします。 実験屋が何を考え、どこに向かって進もうとしているかを紹介できればと思っています。 また、加速器、検出器、実験技術にも触れ、コライダー実験がどういうものかを解説します。

場の理論

「ヒッグス発見後の素粒子論」

尾田 欣也 氏(大阪大学理学研究科・准教授)

2012年のヒッグス粒子の発見により標準模型が完成したあとの、現代の素粒子論の基礎とこれからの課題、特に宇宙論との関わりなどを、自分なりにまとめてお話ししようと思います。

弦理論

「超弦理論と素粒子論現象論 (String theory and particle physics)」

檜垣 徹太郎 氏(慶應義塾大学理工学部・専任講師)

超弦理論の枠内において、量子重力との関係が盛んに議論される一方で、素粒子標準模型やそれを超える物理との関係を調べる事は、重力と直接関係しない実験や観測を通じ、超弦理論の一側面を検証できる可能性があり重要である。 この講義では、超弦理論に現れる質量ゼロモード、低エネルギー有効理論である超重力理論と次元削減、その有効ラグランジアンを用いた素粒子現象論・宇宙論への応用に注目して説明する。