発表者とアブストラクト一覧(素粒子パートも含む)
発表者とアブストラクト一覧 [最新版:"talk_N_v4.pdf"]
NG定理の非相対論系への拡張や、LSM定理によるトポロジカル秩序の理解など、対称性に基づいて系の重要な性質を非摂動的に理解しようとする自身のこれまでの研究を、分野外の方にも分かりやすく紹介したい。
スライド(5MB)(パスワードは参加者にのみ知らされています。)
有限個の中性子と陽子からなる原子核の性質には、変形や対凝縮など構成粒子の集団的な振る舞いによって理解できるものが多くあります。
特に、不安定核で新しく現れる集団現象が最近の原子核構造論の重要なテーマとなっています。
講義では原子核構造において現れる様々な集団現象を紹介しつつ、平均場理論を出発点とした量子多体論を展開することで、これらの統一的な理解を目指します。
また、不安定核を含む全質量領域で計算可能な原子核密度汎関数理論の最近の進展についても紹介します。
スライド1(18MB)、
スライド2(31MB)、
スライド3(24MB)、
スライド4(28MB)
宇宙にある観測可能な物質の重さの99.9%は、陽子と中性子からなる「原子核物質」からできています。
原子核物質は宇宙で観測されている最も密度が大きい物質でもあります。
この原子核物質の性質を調べる実験を、大阪大学核物理研究センターの加速器施設を使って行っています。
宇宙誕生時に元素がどうできたか、恒星がどの様に進化していくか、中性子星はどんな大きさを持つかといった宇宙現象の現在の理解から、それを原子核実験によって調べる手法まで、例を挙げながら解説する予定です。
スライド[08/17更新](124MB)
数値的方法を用いた格子QCDの有限温度密度条件の解析では、分配関数を経路積分表示した際に複素作用が現れるという、有名な符号問題のために、Importance samplingに基づく統計的手法を直接適用することができない。
これは、物理的に興味ある他の系にも度々現れる共通の問題であり、その解決に向けて様々の試みがこれまでに行われてきた。
この講義では、積分変数を複素化して問題解決を試みる方法として、複素Langevin法と、積分経路の複素空間への変形という二つの方法について、その理論的な基礎づけ、アルゴリズム、簡単な模型への応用例、最近の動向を解説する。
スライド(7MB)