Paris5(10月30日(土))

ここでは2004年10月24日から30日にかけて、フランスのパリに滞在しBaryons04に出席したときの模様を中心に、雑多なことを書きます。

10月30日(土)

最終日、最後の朝食。飛行機の中でのおやつにするためにラスクを選択し持って帰る。ここのコーヒー、シリアルともおわかれ。名残を惜しみチョコとプレーンのシリアルを両方楽しむ。

荷造りしチェックアウト。いろいろあったFIAPだが、まあ快適な滞在をさせてくれたと言っていいだろう。空港へはやはりモンパルナスからバスで行くことにする。ダンフェール・ロシュローから、昨日乗ったバスの反対向きに乗ってモンパルナス駅へ。外国の大きな交差点は、いわゆるロータリーになっているものが多いのだが、モンパルナスの南のカタローニュ広場(Pl. de Catalogne)はロータリーの真ん中に大きな噴水というか水が流れている不思議なオブジェがある。

広場を過ぎたあたりのバス停で降り、空港バス乗り場をめざす。しかし、ガイドブックには空港バス乗り場が2カ所書いてあり、片方に行ってみたつもりがどうも乗り場が見当たらない。歩いていた人に聞いてみるもバス乗り場はしらん、メトロでいけるよとのこと。さらにうろうろしてると、おじいちゃんがよってきてフランス語でごにょごにょ言ってくる。道を教えようとしてくれている雰囲気なので「エアポート!バス!しゃるるどごーる!」と言ってると「タクシー?る・かー?」と聞いてくる。最初に乗ったバスが「le car」と書いてあったのを思い出し、「るかーるかー」言ってみると「あっちだ!」といってくれる(ような気がする)。

おじいちゃんの指示に従い駅の反対側に行くと、めでたく正しいバス乗り場に到着。スーツケース持った人が多いのでこれだろう。ここでもオルリー(Orly)行きのとシャルル・ド・ゴール行きがあって若干ややこしい。イメージ的には伊丹と関空を大阪に来た外国人が間違えるようなものである。だいたい一つの都市の近くに空港がふたつもみっつもあるのがいかん。

いずれにせよ正しい空港バスが来て、乗り込む。スーツケースを預けるときに、ターミナル何番?と聞かれる。おそらく先に降りる人の荷物を手前に、とかやるためだろう。ガイドブック知識によるとターミナル1とターミナル2があり、われわれの乗るのはターミナル2のF。丸い形の、吹き抜けの中をエスカレーターが縦横無尽に走っているのがターミナル1。なので2と答えて荷物を預け、バスに乗り込む。

車中には観光バスのようなテレビがついてあって、なにやら妙にあやしい兄ちゃんが出てくるCMが流れている。何を宣伝しているのやら。バスはパリの北郊外を抜け、ターミナル1を経由して2へ。どうやら合っていたようだが、ターミナル2について最初にバスが止まったところでおりてみると、どうやらそこはターミナル2のC。全員降りなかったので、もう少し乗ってればFにいけたのかも。Fへの道を探してうろうろしてると、警備員のおっちゃんが声をかけてくる。ターミナルFは中からいけるよ、と教えてくれるので中へ。わりとフランス人は困っている人を見ると声をかけてくれるものなのか。しかしいくら親切に声をかけてくれても機関銃をもった人とはあまり落ち着いて会話できん。

Fへ向かう通路には動く歩道がある。そのへんに放置されていたカートを拾って荷物をのせてみるとだいぶ楽になる。カートを使うのも実は初めてである。しばらく進むとターミナルFにつき、免税手続きカウンターを探す。ガイドブックには1階と書いてあったので言ってみるがどうもなさそう。インフォメーションで聞くと2階だよーと言われる。つくづく信用できんガイドブックだ。ともあれ2階にのぼり探すと日本人の行列のできたカウンターを発見。

免税手続きはパスポートと書類をチェックしただけで簡単にハンコをくれた。なんやかんやの手続きをすませてチェックイン。ここでまた座席が確保されているので通路側から2席へ変更。まだ時間に余裕があるので、ゲートに向かう前にファーストフード風のサンドイッチ屋で昼ご飯を食べる。

出国審査とセキュリティチェック。と、ここで問題発生。手荷物をスキャンした機械がピーピーいっている。どうやらお土産で買ったサンドイッチセットにナイフが入っていたのだが、それををすっかりわすれて持ち込み手荷物にしていた。係のおっちゃんがばりばり包みをあけて、おーこりゃいかんなあという顔をする。しかたがないので一旦出て、チェックインカウンターで預けようとするもカウンターにはだれもいない。そのへんの人を捕まえていろいろ電話してもらうが、時既に遅し。

てことでサンドイッチセットは結局税関没収です。残念。昼ご飯食べる前に先に中に入っていれば、預け入れ荷物に入れることもできたかもしれない。時間は十分あったし、もったいない話である。

飛行機はゲートに直接つながってはおらず、バスで移動して乗り込むパターン。飛行機まで妙に長い距離を、しかも空港内の道が渋滞している中をバスは走り、なんとか飛行機に到着。座席を探して座ると後ろに奈良女のH.N.さんがいらっしゃった。座席は全体的にすいてる。

飛行機は若干遅れて出発。これまでの経験上、空席が多い方が(慣性質量が小さいため)よく揺れる。と思っていたが案の定ゆれが大きい。5回ほどもうだめだと思った。まったくどうにかしてもらえんだろうか。

安定してきた頃に夜食タイムになったので、気を取り直して「うどんでスカイ」を食す。最初の案内でアイスもありますと言っていたので、聞いてみると奥からハーゲンダッツ(スティックタイプ)を取り出してくれた。なるほどこれは申請しないと出してくれないわけであるな。いまいち気に入らんが、まあおいしくいただけたのでよしとする。

魔の12時間を耐え忍び、なんとか飛行機は関空へ。おり際にアナウンスで名前を呼ばれる。なんかしたか?と思ったが、ゲートのところに航空会社の人が待っている。どうも搭乗のときに取る半券が、空港に残っていなかったとかなんとか。手持ちの航空券の残りを見せるが、これじゃないそうだ。搭乗券の残りは旅費の補助の申請に必要なので、あんまり渡したくないのだが。とりあえず、持っていた券の一部を渡し、解放してもらえる。まったく時間をとらせおって。

その後荷物を取って入国。ハンコを押してもらうところで、再びクラリネットYを発見。裏方に回ったと言っていたのだが、またハンコ係になっていたようだ。列の一人前の人が妙に手間取っていて、並んでいるうちに隣のゲートが開いたが、せっかくなので彼に押してもらうため待ってみる。お久しぶりです。

そんなこんなで、なんとか無事に帰って来れました。今回は予想外のイベントが多かったようですが、まあいい経験であったということにします。また、これまでは海外にいくのはだいたい2週間〜20日で、1週間の滞在というのは今回が初めてであり、やっぱり少し短い感じがいたします。イベントが盛りだくさんだったせいかもしれません。なにはともあれ充実した旅行でございました。

おしまい。

Acknowledgment

I would like to sincerely express my gratitude to Professors A. Hosaka and H. Toki who enabled me to participate in the fruitful conference "Baryons04". The work presented in the conference has been prepared in collaboration with Professors E. Oset, M. J. Vicente Vacas, J. R. Peláez and Dr. F. J. Llanes-Estrada. I appreciate the organizers of "Baryons04" very much for their well prepared organization, for the local support, and especially for their kind cooperation to find my lost purse. Finally, I would like to thank K. H. for her support during my stay in Paris.



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