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研究紹介

(In Japanese only.)

僕が行っている研究内容を紹介していきます。
アウトリーチ活動の情報もここに載せています。

アウトリーチ

研究について



アウトリーチ

ここでは、非専門家向けに行ったアウトリーチ関係の情報を載せていきます。
特に、博士課程在籍時に高校生向けに研究を紹介する「学びコーディネーター」として活動していたので、興味のある方はご依頼いただければ喜んでtalkをします。

本の紹介

高校生向けに、お勧めの本を挙げてみました。内容は素粒子に偏っていますが、物理に興味がある人にはお勧めできるリストになっていると思います。こちらから見られます。

Yamahaの取材

基研の会議室(K206)にYamaha製のマイクを導入した際、Yamahaさんに取材を受けたのでそのリンクを貼っておきます。こちらから見られます。(2021年)
アウトリーチというよりも、Yamahaのマイクの宣伝ですが...。

研究所見学

基研を訪問した高校生に、研究所の紹介と、「素粒子物理学入門」というタイトルの講義を行いました。(2023年8月12日、大阪府立四條畷高校の生徒の訪問)
この様子は基礎物理学研究所のHPでも紹介されています。(リンクはこちら)

学びコーディネーター

博士課程在籍時、京大で行われている、「学びコーディネーター事業」に参加していました。(2021年~2023年)
博士課程学生・ポスドクが全国の高校生に向けて研究内容を紹介する、という企画で、僕は素粒子論・弦理論に関する話をしていました。2021年は、高校への動画の配信である「オンデマンド授業」と、講師が直接高校に出向いて講義する「出前授業」、京大に見学に来た高校生に向けて話す「オープン授業」の3種類が行われました。2022年度はコロナ前と同様に、出前授業のみの開催となっています。
京大の高大連携事業の一環として行われ、事務の窓口は入試企画課が担当しています。

学びコーディネーター用スライド

学びコーディネーターで素粒子の入門的な説明をしたときに作ったスライドです。トーク用に作ったスライドなのでしゃべることを前提に作っていて、書いてある説明は丁寧ではないです。なので恐らくスライドを見るだけだと面白さは伝わらないとは思いますが、一応載せておきます。このトークは高校生向けなので、特に前提知識は必要としていません。

動画

学びコーディネーターの「オンデマンド授業」用に作成した動画の一部がこちらから見られるようになっています。僕のトークも一部が見られます。

活動の様子

学びコーディネーター事業での活動の様子が京大HPに掲載されています。

出前授業一覧

これまでに学びコーディネーター事業で行った出前授業の一覧です。

ELCAS

2023年度のELCASの講座を担当しました。「ELCAS」とは、京大が高校生向けに開講している講座です。2023年度の詳細はこちら(募集ページ)
「学びコーディネーター」に参加している縁で、ELCASで開講される少人数で行う演習型の講座を担当させていただけることになり、素粒子をテーマにした「ゼミ」を行いました。講座は「素粒子物理学入門」というタイトルで、8/23~8/25の3日間行いました。(上記ページ内に掲載されている「ELCAS2023【演習型】開催要項」の、10番目の講座です。)
当日の様子が京都大学HPで紹介されています。リンクはこちら

インターンシップに関するインタビュー記事

博士2年の時に参加したインターンシップについてのインタビュー記事が、C-ENGINEのHPにて公開されています。リンクはこちら。(2024年)
博士課程の学生の皆さんの参考にはなると思います。


研究について

素粒子とは?

この世界は何で出来てるのかを考えると、「素粒子」という概念に出会えます。
この世界の成り立ちについて理論的に考える分野が「素粒子論」です。

身の回りの物質を小さくしていくと、その物質が何で出来ているか分かると思います。中学校の理科では、この世界の構成要素は「原子」であると学びます。しかし、実は原子にも内部構造があり、中心に+の電荷を持つ「原子核」があり、その周りを-の電荷を持つ「電子」が回っているという構造になっています。更に、原子核は「陽子」と「中性子」から出来ていて、陽子と中性子は「クォーク」と呼ばれる物が3つ集まって作られています。
この「電子」、「クォーク」は現在のところこれ以上分割できない粒子、即ち「素粒子」であると考えられています。このような、これ以上分割できない程小さな物の性質を理論的に調べる分野が「素粒子論」です。

素粒子の理論は「場の量子論」(単に「場の理論」とも呼ぶ)と呼ばれる理論で書かれていますが、この「場の理論」は難しく、未だ分かっていないことも多くある理論です。僕は特に、この「場の理論」の性質を様々な手法を用いて調べる研究を行っています。

研究していること

修論では摂動的アノマリーについて書きました。詳しくはnotesのページにおいてある修論を参照してください。
基本的に、実験できそうなエネルギー領域の物理に興味があります。特に強結合の場の理論について知りたいと思っています。強結合の物理について知る手法の一つがアノマリーですが、アノマリー以外にも、holographyなどの手法に興味を持っています。
インフレーションももしかしたら観測できるかも知れないので気にしています。場の理論の手法を観測できるような物理に応用したいと思っています。
強結合の場の理論は、物性理論でも出てきます。物性理論で使われるような場の理論にも興味があります。
最近は、強結合の場の理論の数値計算もしています。