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本拠点の目的・目標

物理学では、これまで、素粒子・原子核・宇宙・物性の4つの理論に分かれ縦割り型に研究を行ってきた。
しかし、近年、量子技術の基礎となる「量子情報」が自然界を捉える新たなパラダイムとして現れ、4つの理論に横串を通すことで、「宇宙創成」や「量子物質」といった物理学の重要な研究対象の難問を解決する鍵となることが分かってきた。同時に理論物理学の最先端が、量子情報やその応用である量子技術における新展開につながる視点を提供する。
このように、量子情報という新しい視点を物理学で導入することで、重力物理学の母体となる素粒子・宇宙論が、量子物質を研究する原子核・物性理論と深く結びつき、当研究所を構成する物理学4分野と量子情報分野を巻き込んだ大きな異分野融合が実現されると期待される。
本センターでは、量子情報理論と理論物理学の異分野融合の実現を目指し、国内外の幅広い研究機関と連携しながら広範囲に渡る研究力を結集し、国際交流拠点を構築することを目的とする。