Rostock2(12月7日)

ここでは2003年12月6日から19日にかけて、ドイツのロストックに滞在したときの模様を中心に、雑多なことを書きます。写真はイメージですので撮影の日付けと若干異なる場合があります。

12月7日

目覚ましをかけていたので9時に起床。前日疲れていたせいか夜はぐっすり眠れた模様で、思いのほか気持ち良くおきる。D.B.には昼までにはたぶん行きますといったのでまあ十分だろう。とりあえず朝食に日本からもってきた「きつね+天ぷらうどん」を食す。天ぷらとあげが両方はいっており、一粒で二度おいしい。しかし100円屋にしかうってない。

house 身支度を整え外に出る。よく晴れている。ずっと雨or雪or曇りと想像していたが、なんとも気持ちよさそうだ。滞在する建物はこんなかんじ。向かって左側の下の二つの窓のところ。えらく低いところに窓があるようにみえるが、部屋が半地下なのでこうなっている。珍しい形式だが、この通りではどうやらデフォルトらしく、横の方もずっとこの形の家が並んでいる。とりあえず昨日教えられた方向へ歩いていってみる。石畳の道が気持ちいい。寒さもそれほどではない。空気もきれいなかんじ。さわやかである。

market 通りを出て大きい道をわたりしばらくいくと「Weihnachtsmarkt」とかいてあるアーチがたっていて、なにやら屋台が立ち並んでいる。なるほどこれがマーケットか。しかし木のところにある子供がのるような汽車ぽっぽや、奥の高い建物の前に見えるような観覧車まであるからすごい。むろん普通の時期にはないもので、クリスマスのために仮設で設置されたものらしい。ちなみにこの観覧車のゴンドラは窓でふさがってなくて、かごのようになっている。しかも人が乗ってないときは恐ろしいはやさで回転している。さらにはゴンドラが全部で6個しかなかったりする「小観覧車」と呼ぶべき小型機もあった。子供はうれしそうに乗っていた。日曜だからか人も多い。

そのままアーチをくぐって道なりに進むと、Kroepeliner通りに自然につながっている。いわゆる目抜き通りで両側には近代的なビルもある。それらの前に、屋台がいっぱい。焼きソーセージが非常にうまそう。食物以外にも、民芸品屋や靴下屋みたいな店もあった。しばらくいくと大学広場と思しき場所に出る。

大学広場はわかったのだが肝心の大学がどれかわからない。なんかそれっぽい建物はいっぱいあるのだが、どれも入り口が閉まっている。けっこううろうろしたのだが、入るところがわからない。寒いしあまりうろうろしてるのもあれなので、研究室の番号に電話。しかしD.B.はまだ来てないよと言われる。昨日は9時には来てると言ってたのに。それでも電話に出た人はその場所を説明してくれる。大学広場に面している、一番大きい建物だとのこと。

たしかにその建物は目に付いていて、入り口が開いているのも知っていたのだが、門のあたりに大学と書いていない。他の建物にはUniversityとかInstituteみたいなのが書いてあったし、ガイドブックにも大学はもう少し南にあるとかいてあったので避けていたところだ。その大きな建物のドアを開けると門番かガイドみたいなおじいちゃんが座ってる。大学はどこ?と聞くと英語が通じない。EingangとUniversitaetを駆使してみると、あの通りをまっすぐいって右に曲がる、と身ぶり手ぶりで答えられた気がする。あ、やっぱりあっちかと思ってそちらにむかう。確かにそこには大学っぽい建物がいっぱいあった。

しかしそこにある建物のドアは全部しまっている。日曜なので回りに人もいない。どこかに隠し扉でもあるのだろうか。あるいは前の街で鍵を見つける必要があったのか、近くの洞窟の魔物を倒さないといかんのか。が、運良く自動車に乗ろうとしているにいちゃんを発見し、D.B.のくれた住所を見せて聞いてみる。このにいちゃんは英語が通じて、物理学科はこの建物だが、D.B.は多分メインの建物の方にいるとおもうよ、と教えてくれる。メインの建物というのはさっき入って門衛に道を聞いた建物らしい。やっぱりあれか。

univ ふたたびその建物に戻り、さっきのおじいちゃん門衛にD.B.の名前を告げる。nichtが聞き取れるが、たぶんまだ来てないという意味だととって、3階(日本では4階)までのぼってみる。303を見つけ、入ってみると明らかにD.B.ではない人が座ってる。が「Konichiwa!」といってくれる。さっき電話に出てくれた人のようだ。お名前は?と聞くとDと。ショスタコのファーストネームだ。レーミードーシー。短期滞在しているらしい。日本にも基研にCOEで来たことがあるらしく、知っている名前を何人かあげられた。とりあえずこちらの立場を明らかにし、D.B.を電話で呼んでもらう。

Dさんとコーヒーを飲みながらしばらく話しているとD.B.登場。着ている服のせいか、昨日より太って見え、かつてのイメージに近い。昨日のD.B.は幻か。彼は学生に指示し、コンピューターを準備してくれる。その学生さんはD論を書いてるところらしく、Gravitationとかが机にあった。名前はDくん。Dばっかりだ。バレンシアの同名のDくんは外人とは思えないほど細かったがここのDくんはがっしりしている。

コンピューターが用意される。UNIXでゲストアカウントがもらえた。ノートPCをつなぎたい、と言ったが、セキュリティの関係でゲストではつなげないらしい。まあNetscapeがあればメールは見れるしsshでRCNPにもつなげるので当座は問題ないだろう。しかし来る前に大学のiMacにさせていた計算の結果をとってきてノートに移さないとセミナーできないのだが。

とりあえず無事到着したことを関係者に連絡する。が、日本語入力ができない。まあしょうがないか。D.B.は朝ご飯が遅かったので夕方にランチを食べるがいっしょにどうか?と聞いて来るので、それに同行させてもらうことにする。PLBとPRCの論文の動向を確認。

4時くらいになって、D.B.が帰って昼食を食べるというので、遅い昼食をD.B.家でごちそうになる。なんか用意してあるのかと思ったが、D.B.がいきなり調理をはじめた。韓国にこないだいったときに買ってきたというグリーンティーをいただきながら料理の完成を待つ。食卓で下敷きに使うプレートに、ドイツの地図がかいてあるのを発見。何気なく見ていて「北海」が「Nordsee」であることに気付く。ノルトゼーといえば、ウィーンでお世話になった、海の幸のファーストフード店。なるほど北海だったか。52へぇ。

markt 少し辛めのパスタをいただく。D.B.家には猫が2匹いた。他にも、彼の子供以外になんか人間がいっぱいいる。どういう関係なのか。だいたい一回聞いたくらいで人の名前は覚えられるものではない。彼は食後に友人らとサッカーしに行った。先ほど研究室にいたDさんも行くらしい。誘われたがもちろん辞退。

UFO D.B.と別れて家に向かう。外は6時なのにもう真っ暗。しかし屋台がいっぱい出ていて人も多い。雰囲気としては某アメリカ映画のpart 3で過去に戻ったときの祭りのような感じ。UFOキャッチャーのようなものもある。

帰宅すると、ベッドメイクがされていてゴミも捨てられていた。D.B.はないと言っていたのに。満足し、食事をすることに。夕食は黒い豚カレーうどん。外で買ってきても良かったのだが、日本から持ってきた食料があるのででそれで。

しかし今後のこともあるので、何か食料を買いにいく。教えられたスーパーマーケットは日曜なのでしまっている。駅まで行けば何かあるだろうと思って行ってみると、案の定店が開いている。牛乳とお菓子とワインを買い、帰宅。

本日のお酒:駅前で買ったフランスのロゼワイン。瓶の形がかわっている。さっぱりした味。

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Rostock3(12月8日、9日)へつづく

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