Rostock3(12月8日、9日)

ここでは2003年12月6日から19日にかけて、ドイツのロストックに滞在したときの模様を中心に、雑多なことを書きます。写真はイメージですので撮影の日付けと若干異なる場合があります。

12月8日

7時に起床。今日はカーテンを開けていたのだが、辺りはまだ暗いようだ。時計を確認してもやはり7時。そんなもんかと思いながらテレビをつける。いろいろ見ているうちに、アニメチャンネルらしきものを発見。明らかに日本のサッカーアニメらしきものをやっている。バレンシアではハイジ(現地の発音はヘイディー)をみたが、ここでは何を見れるのか。

peskin 朝のSchroederstrasseはこんなかんじ。滞在している家は通りの向こうの方。今日もよく晴れていて気持ちいい。昨日と同じ道をたどり大学へ。途中の屋台は朝はやいせいかほとんど閉まっているが、営業中の店も。

午前中に明日のセミナーの準備。とりあえずデータをノートPCに移すのが当面難しそうなので、モンテカルロの数を増やすかわりにfitをすることに。よく調べるとigorにスムージングという機能があった。これできれいな線がかけそうである。なかなか爽快。

昼からコペンハーゲンの人たちが来て研究会。E.K.にご挨拶。研究会の前にパーティーのようなものがあり、それを昼食にする。コペンハーゲンからロストックは車で2時間とフェリーで2時間くらいらしい。コペンハーゲンにもそんなに近付いているわけである。

ロストックの学生さんで、奈良のクラスターに参加していた人がいた。けっこういろんな分野の人がいるものだ。RCNPから来た、というと、T先生の話はおもしろかったよ、とのこと。京都にしばらくいて有名どころと議論し、そのあと沼津にSさんに会いにいったとか。富士山は霧がかかってて見えなかったそうな。

研究会が始まる。コペンハーゲンの人とロストックの人が半分ずつしゃべっている。光円錐量子化からカイラルユニタリーまで、研究も幅広く多岐にわたっている模様。トークがおわると、拍手のかわりに机を拳でたたいてる!!

期待していたE.K.の話は、西宮のM.L.とほとんど同じ。トラペも同じ。だが話すときに重点を置く部分が若干ちがうようだ。おのおのが担当した部分の違いか、思い入れの違いか。かれらはヘビークォークも入れている。Dsメソンの話とかできるのは今後強そうだ。

帰りに教えられたスーパー「Penny Markt」にて食料を購入。とりあえず水やパン、ハム、チーズなど必要物資を買い込む。重いので野菜や肉はまた明日。夕食はパン+ハム+チーズと日本からもってきたチキンラーメン。へんなチーズを買ってしまったようだがたくさんあるのでしばらく食べないといけない。駅の店でもそうだったが、スーパーでは包み袋も金をとるようだ。明日から袋を持っていこうと決意。

マクドナルドのCMが「Ich liebe es!」ていってる!

本日のお酒:スーパーで購入した、一般的っぽいビール。瓶のように見えるがPETボトル。

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12月9日

今日も7時に起きる。不思議なほど時差ぼけがない。だいたい西から東へ行くのは時差ぼけが少なく楽なほうだ、と言う話をD.B.にしたら彼は逆なそうだ。結局個人の生活スタイルに依存するという結論になったのだがこれいかに。

PaNIC02の時に大阪に来ていたJ.B.に会う。奴はまた釜山にしばらくいってたそうだ。Nさん結婚したんだって?と聞かれたので、奥さん子供ができたそうだといったら「まあNさんも子供がいるみたいな形してるからねえ(直訳)」というコメントをいただいた。

昼食に、そこらへんの屋台で売ってる焼きソーセージを食す。店に入ってもいいのだが、目の前でいい匂いがしていると食べないといかんような気がしてしまう。さらに、なにやら炒めたタマネギと肉を一皿売っている店を発見。これまたいい匂いをさせていて、行列ができている。うまそうなので並んで購入。かなりうまい。肉はどうもレバーのようだ。よく見ると「Leber...」という名前である。なるほど。しかし結構な量だったのだが、買い物帰りのおばちゃんとかがうまそうに食べている。さすがドイツ。

seminar 今日は2時からセミナーをおこなう。トークは英語でもやったことのあるやつの組み合わせなのでだいじょうぶだろう。今回の旅費は21COEのほうから出ているそうだが「訪問を象徴するような写真」が必要ということなので、セミナー中の写真をJ.B.にとってもらう。こんなんでどうでしょうか。例によってカイラルユニタリーの説明。見てわかるようにスクリーンはそれほど大きくないが、部屋もそんなに大きくないので大丈夫。

セミナーはつつがなく終了。少し時間配分があまくて後半急いだが、まあいいだろう。そもそも二つのトピックで話すというのが無理だったか。質問は答えられる範囲内のが多かったのでなんとかなった。専門が違うと突っ込んでくる部分も違う。例えばK-p散乱の各チャンネルへの全断面積を見せた時に、Kbar0 nのチャンネルだけ始状態よりthresholdが高いので縦軸はゼロからスタートするのだが、実験室系の3元運動量でプロットしていたので横軸は80MeVくらから始まっている。K-pとの差はアイソスピンなので、どうしてそんな大きい差ができるのか、と。

これは単純にP_labでのプロットが原因で、sqrt sでプロットすれば質量の差(5MeV)がその差としてあらわれるのだが、P_labはsqrt sの関数でプロットするとthreshold近傍で急激に立ち上がるので、結果として質量差が大きくなる。というのを修論にかいていたので説明できた。たしかに、5MeV上の状態を作るのに、実験室系では80MeV/c必要と考えると少し気持ち悪い。

セミナー後D.B.が滞在費をくれる。部屋代は払ってくれたようでそれをさっぴいた分。2週間の滞在の生活費としては十分である。

tea スーパーで待望のソーセージを購入。生のもあったが大きいので今回は却下。スープの素は重宝しそうだ。果物でみかん大の柑橘類を発見。大きな袋に大量に入っているが、これくらい食べるだろうと思い購入。帰って食べてみると、みかんのように手で皮がむけるのだが、味はオレンジ。オレンジみかんと命名する。紅茶もパックがうってたので買ってみる。ポットを使っていれるとなんかいいかんじ。「最高の茶葉を絶妙のブレンドでまぜた」とあるが、味はバレンシアで買った「カフェイン抜き紅茶」とほぼ同等。ミルクティーでどうぞ。

夕食は買ってきたソーセージを焼く。しかし台所には換気扇がついてない。あまり激しい料理はできないということか。あとスープとパンとハムとチーズ。食後にオレンジみかん。

本日のお酒:いわゆるフランケンワイン。さっぱりフルーティー。

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Rostock4(12月10日、11日)へつづく

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