Rostock5(12月12日、13日)

ここでは2003年12月6日から19日にかけて、ドイツのロストックに滞在したときの模様を中心に、雑多なことを書きます。写真はイメージですので撮影の日付けと若干異なる場合があります。

12月12日

爪がのびてきたので爪切り。このへんの準備も今回はぬかりない。今日もいい天気だ。

maria1 聖マリア教会に機械時計があって12時ちょうどに行くと面白いものが見れると聞いたので見学に行く。教会は基本的にロマネスク様式で重厚な造形。一部改装中で、改装したところはきれいなステンドグラスが入っている。やはり教会はいいものだ。西正面の裏に件の機械時計がある。12時になると鐘が鳴って窓が開き、12使徒が出てくる。一周回るとドアの中に隠れるのだが、ユダが最後に入ろうとするとドアがしまってしまうというしかけ。

maria2 機械時計の下の方にはなにやら不思議なまるいものが。これでなんかいろいろわかるらしい。占星術のようなかんじ。時計自体もけっこう大きく、きれいな彫刻で飾られている。

maria3 パイプオルガン、説教壇など内部装飾も美しい。こういう北方の都市には重厚な造りが調和している。内部も写真にとったが、観光向けとはいえ宗教施設内でフラッシュを炊くにはおよばず、大半が手ぶれに終わる。デジカメは明るさからシャッター速度を勝手に判断するのだが、暗いとゆっくりになってしまい手ぶれが大きくなる。ということを最近知った。

昼食に前から気になっていた1/2m Bratwurstをいただく。その名の通り長さ50センチのソーセージをパンにはさんで売ってくれる。あきらかにパンからはみだしてるし、食べながら歩くと通行の邪魔にすらなりそうなしろもの。これは食べないわけにはいかない。食べてみると味も美味しいしこれだけで満腹になれる。やはり肉ばっかり食べている気がしてくる。ソーセージにもいろいろな種類があって、焼いたものやあげたもの、蒸したようなものなど様々。中に野菜が混じってるようなのもありおもしろい。そして一様に美味しい。

昼までは晴れていたのに、夕方には雲がでてきた。こういう天気は多いらしい。

突然使っているコンピューターが変な画面になる。Webmail見てるくらいでなにもしてないのに。たぶん。メールの送信はsenriのmnewsでやっているのだが、これがいかんのか。emacsが飛んでくるまでに20秒くらいかかるし。まったく、これだからMacでないコンピューターは。とりあえずシスアドのDくんを連れてきてどうにかしてもらう。どうにかなった。ありがとう。こういう人間はどこの研究室にも一人必要である。

あんまり研究の話が書いてなくて、遊んでばかりだと思われると困るので書いておくが、基本的に新しいことの勉強と、合間に論文のrevisingをしている。論文はどちらも今年の5月に出したやつだが、レフェリーとの折り合いがつかなかったり共同研究者との忙しさの度合いが上手くいかなかったりして、のばしのばしになってしまっている。できれば年内に再投稿してしまいたいのだが。

同室の人が帰りしなに「Ciao!」と言っているようだ。さよならを言う時に「Ciao!」というのは基本的にイタリアと習ったのだが、スペインでもここでも人々は使っている。E.O.しかり、D.B.しかり。チュースは発音が難しいというYさんの教えもあったのだが「Ciao」なら通じているようだ。

今日はチョン・キョンファのシベコン。北の方に来たからにはシベリウスのなんたるかも学びたい。ついでながらオーロラも見たい。がたしかに夜に外に出るのは寒いし、もっと暗いところに行かないと見れんだろう。シベリウスは不思議な作曲家だ。シベ2をやったときにいろいろ調べたが、音のルーツは特定できなかった。やはり自然かカレワラか。小品を聞くたびに理解が足りない気がしてくる。かなりの深さを持っていると思うのだが、それほど研究されてもいない。とりあえず、ビオラ弾きでもちゃんとオクターブが押さえれると思うのだけはやめてほしい。

ワインひとりで1リットルはきつかったか。飲んだら眠くなる。まだまだである。気持ちいいからいいのだが。

本日のお酒:ポルトガルのロゼワイン。色がきれいだったので購入。不思議な甘みがある。おすすめ。

12_12

12月13日

今日は土曜日。学校も4時までならあいているそうなので、ゆっくり起きて学校に少しよってあとは市内観光でも、と思っていたのだが、起きると雨が降っている。傘はおりたたみを持ってきているのだが、あまり観光日和ではなさそうだ。

ゆっくりと準備をするが雨はやまず。が、多少小降りになってきたようなので出かけることに。大学はメールチェックだけにすることにして、重いのでノートPCは置いていくことにする。いちおうスーツケースに収納し鍵をかける。盗られはせんだろうが、自分のじゃないし、念のため。大学に行ってみると、土曜日だが人はまあまあ来ている。

メールチェックを終え、通りに出てみる。なんかおそらくサッカーのファンとおもわれる、青い色を身に付けた人の群れが歌って騒いでいる。D.B.がロストックにもチームがあるといっていたし、これがいわゆるフー○ガンか。たしかに危険そうだ。道で太鼓たたいてるし。この人らは一日中いろんなとこにいた。

寒いので手袋を購入することにする。当面しのげればいいし重いものも持つので、その辺の店で買う。マフラーも買おうかと思ったがあんまりいっぱい持っててもあれなので却下。服屋もデパートのようなのからユニクロのようなのまで様々。

books 本屋に入ってみる。本屋もいくつかあるが、中心部の大きな本屋へ。2階もありなかなか広い。外国の本屋で楽しめるのは絵本売り場と相場が決まっている。いろいろみていると、菊田まりこさんの「いつでも会える(Du bist immer noch bei mir)」がおいてある。犬がかわいいので購入。あと格好良さのためにリルケの詩集。どうせちゃんと読むわけではないので全集ではなくオムニバスで。だいたいプラハで買った「変身」も2ページしか読んでない。

お土産になりそうな物を探してHusselというちょっと高級げなお菓子屋をのぞく。クッキーや生チョコレートなど、たしかにちょっとよさげな物が並んでいる。携帯形チョコがはやりか。そんな中おかきらしきものを発見。ほかのクッキーなどと同じよさげなパッケージに入っているのだが、いやどうみてもおかき。興味を覚え購入。家で食べてみるとあきらかにおかきであった。「アジアの米菓子」というような名前である。酒のつまみにぴったりだ。日本から六甲花吹雪を持ってきた必要はなかったようだ。

しかし雨がなかなか降りやまないので帰宅。先ほど購入したリルケの詩集を見てると理解できる文章がひとつ。Der Abent ist mein Buch。いつでも会えるの方は、絵があるのであたりまえなだがストーリーは追える程度か。Einsamなどへんな名詞の知識はあるのだが。「冬の旅」のせいか「大地の歌」のせいか。

タマネギがどうも辛い。長いこと炒めると焦げ付くのでスープにいれることにする。なかなかしんなりしていい感じ。というかスープの素と玉子と組み合わせるとなかなかうまいのができた。これはいい発見だ。しかしたくさん購入したので、明日から小さいとはいえ一日10個食べないといけない。

本日は体調不良のためお酒を自粛。

Rostock6(12月14日、15日)へつづく

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