自作クラスタ計算機:クラスタ計算機の構成
構成図
+--------------+ xxx.xxx.xxx | | 192.168.0.1 +------------------+ Internet ----------------| 管理ノード |---------------| スイッチングハブ | | kanri | +------------------+ +--------------+ | | | | | | +----------------------------------+ | | | +---------------+ | | 192.168.0.11 | 192.168.0.12 +--------------+ +--------------+ | | | | | 計算ノード | | 計算ノード | ...... | keisan11 | | keisan12 | +--------------+ +--------------+
- 管理ノードと複数の計算ノードから構成されるクラスタマシンです。
- 管理ノードと計算ノードは、それぞれ以下の対応関係で呼称されることがあります
管理ノード | 計算ノード |
---|---|
ヘッドノード | 実行ノード |
親ノード | 子ノード |
マスターノード | スレーブ(slave)ノード |
フロントエンドノード | バックエンドノード |
- 各ノードとつながる線に書かれている数字は、そのノードのIPアドレスです。またkanriやkeisan11などはホスト名です。xxx.xxx.xxxは管理ノードがつながっている外部ネットワークの固定IPです
- 管理ノードは、インターネットに繋げるポートと、スイッチングハブにつなげるポートの、2つのLANポートが必要です。サーバ用のマザーボードの多くには2つポートがあるものが多いですが、1つしかない場合はPCIe対応のLANインターフェイスカードで対応できます。
管理ノードの役割
管理ノードに以下の機能を持たせています
- DHCPサーバ
- プライベートネットワーク内のコンピュータにIPアドレスを割り振ります
- ルータ
- プライベートネットワークと、外部のネットワークを中継します
- NISサーバ
- 計算ノードのユーザ情報(アカウントとパスワード)を一元管理します
- これにより、各ノードごとにユーザを作成する手間がなくなります
- NFSサーバ
- 計算ノードで使用するファイルを保存します
- 各計算ノードは、ジョブの実行ごとに管理ノードにプログラムや入力ファイルなどを取りに行きます
- MPIでノード間並列をする場合、別途ファイルサーバを設置してファイル転送用のネットワークとMPI通信用のネットワークを分離すると、それぞれの通信速度が阻害されなくなって便利です
- PBSサーバ
- ジョブ管理システムです
- クラスタ計算機の利用者は、管理ノードにジョブを投げると、PBSサーバによってプログラムの実行が各計算ノードに自動的に割り振られます
自作クラスタ計算機/クラスタ計算機の構成.txt · Last modified: 2022/10/04 16:25 by koudai