自作クラスタ計算機:hostsの編集
概要
- IPアドレスは数字の羅列のため、多くの場合は人間にとって記憶したり認識したりするのが困難です。そこで通常はIPアドレスの代わりにホスト名を使います
- ホスト名からIPアドレスを見つける作業を名前解決と呼びます
- 通常はホスト名とIPアドレスの対応関係を記録したDNSサーバを設置して名前解決をしますが、小規模ネットワークであればhostsファイルに対応関係を保存しておく方が楽です
使用方法
管理ノードのhostsファイルに次のようにしてホスト名とIPアドレスの関係を記述します
$ sudo vim /etc/ hosts
※hostsの前にスペースは必要ありません(Dokuwikiで続けて書くとエラーが出るようになってしまいました)
- hosts
127.0.0.1 localhost 127.0.1.1 kanri 192.168.0.1 kanri 192.168.0.11 keisan11 192.168.0.12 keisan12 192.168.0.13 keisan13 (以下略)
- 127.0.0.1 は自分自身を参照するIPアドレス(ループバック)です
- Debian系のUbuntuでは、デフォルトでループバックアドレス 127.0.1.1 にコンピュータ名のkanriが割り当てられています
ping等で名前解決が行われているか確認します
$ ping keisan11
- ホスト名を使った場合、コンピュータはhostsファイルを見に行って「keisan11は192.168.0.11のことなんだな」と思ってくれます
各計算ノードでも名前解決をしたければ、同様な設定が必要です。 しかしNISという仕組みを使うと、計算ノードは管理ノードのhostsファイルを読み込んでくれるようになり、各計算ノードでの個別の設定か不要になります
自作クラスタ計算機/hostsの編集.txt · Last modified: 2022/10/12 17:01 by koudai