自作クラスタ計算機:ipマスカレードの基本設定
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概要
- プライベートLAN内のコンピュータをインターネットにつなぐには、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換するNAPT (Network Address Port Translation) が必要です。
- Linuxではこの技術のことをIPマスカレードと呼びます。
- より詳しく知りたい方は以下のサイトを参照してください。
設定手順
IPフォワードの設定
インターネットにつながったLANポートと、プライベートLANにつながったLANポートはそれぞれ独立です。 この2つをつなげるのがIPフォワードです。
- 計算ノードのIPフォワードのコメントを外して有効にします
$ sudo vi /etc/sysctl.conf
- sysctl.conf
(略) net.ipv4.ip_forward=1 (略)
- 変更した設定を読み込みます
$ sudo sysctl -p
IPマスカレードの設定
iptablesコマンドを使って設定します
- ヘッドノードを再起動してもiptablesの設定を保持してくれるようにするパッケージを入れる
$ sudo apt install iptables-persistent
- 途中でIPv4とIPv6の設定ファイルを作成するか聞かれるので、全部「はい(Yes)」でよい
- IPマスカレードを有効にする
$ sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -s 192.168.0.0/24 -j MASQUERADE
- -s … プライベートネットワークのIPアドレスとネットマスク
- 計算ノードからpingコマンドを使って、インターネットへ接続できるか確認してください
iptables-persistent
iptablesの設定は再起動するとリセットされてしまいます。 iptables-persistentを導入すると、iptablesの設定は起動時に /etc/iptables/rules.v4 から読み込まれるようになります。
パッケージのインストールは次のようにします。
$ sudo apt iptables-persistent
iptablesの設定が終わったら、ファイルに出力します。
$ sudo iptables-save > /etc/iptables/rules.v4
rules.v4を直接編集して設定した場合は
$ sudo netfilter-persistent reload
とすることで反映されます
自作クラスタ計算機/ipマスカレードの基本設定.1582026229.txt.gz · Last modified: 2021/06/27 21:58 (external edit)