自作クラスタ計算機:kea_dhcpの基本設定
概要
管理ノードをルータ兼DHCPサーバーにして、スイッチングハブを介したプライベートLANを構成します。
- ルータは、インターネットとプライベートLANを仲介する役割をします。
- DHCPサーバーは、プライベートLAN内のコンピュータにプライベートIPアドレスを割り振るサーバーのことです
- 計算ノードのMACアドレスをもとに、固定のプライベートIPアドレスを割り振るようにします
- DHCPを使わなくてもプライベートネットワークを構成できますが、それぞれの計算ノードに個別に設定を入力しないといけなくなるので、計算ノードのOS入れ替え時やネットワーク設定の変更時に不便です
- 作業の前に、管理ノードと計算ノードをそれぞれLANケーブルを使ってスイッチングハブに接続してください
以下では計算ノードが使用するDNSサーバのIPアドレスを次のものにします。 具体的なDNSサーバのIPアドレスは、研究室設置であれば大学のネットワーク管理者に問い合わせる、自宅設置であればインターネットサービスプロバイダの契約書を見る、などして確認してください。
- DNSサーバ … aaa.aaa.aaa.aaa および bbb.bbb.bbb.bbb
設定手順
管理ノードで作業を行ってください
インストールと設定
DHCPサーバーの立ち上げに必要なパッケージをインストールします
$ sudo apt install kea-dhcp4-server
- IPv4対応版のみをインストールしました。フルパッケージをインストールしたければ isc-kea をインストールしてください。
DHCPサーバーの設定をしていきます。 設定ファイルは /etc/kea/kea-dhcp4.conf です。 いろいろな項目がありますが、最低限、以下を自分の環境に合わせれて設定すれば十分です
$ sudo nano /etc/kea/kea-dhcp4.conf
- interfaces-config: DHCPサーバのプライベートLAN内におけるポートを指定します
- kea-dhcp4.conf
"interfaces-config": { "interfaces": [ "enp1s0f1" ] },
- option-data: 計算ノードの構成オプションを設定します。特にDNSサーバーの設定をします
- kea-dhcp4.conf
"option-data": [ { "name": "domain-name-servers", "data": "aaa.aaa.aaa.aaa, bbb.bbb.bbb.bbb" }, (略) ]
- subnet4: LANのサブネットを設定します
- dhcpd.conf
"subnet4": [ { "id": 1, "subnet": "192.168.0.0/24", "pools": [ { "pool": "192.168.0.100 - 192.168.0.200" } ], "interface": "enp1s0f1", "option-data": [ { "name": "routers", "data": "192.168.0.1" } ], "reservations": [ { "hw-address": "1a:1b:1c:1d:1e:1f", "ip-address": "192.168.0.10" }, { "hw-address": "2a:2b:2c:2d:2e:2f", "ip-address": "192.168.0.11" }, { "hw-address": "3a:3b:3c:3d:3e:3f", "ip-address": "192.168.0.12" } ] } ],
- subnet: プライベートLANのネットワークアドレスとネットマスク
- pools: プライベートLANに接続された機器に自動で割り当てるIPアドレスの範囲
- 下のreservationsで指定されているものと重複している分は除外されます
- interface: DHCPサーバのプライベートLAN内におけるポートを指定します
- option-data: ここでルーターのプライベートLAN側のIPアドレスを指定します
- ルーターとは、プライベートLANとインターネットを仲介するサーバーのことです。今回は管理ノードがDHCPとルーターの役割を担います。
- reservations: 計算ノードのMACアドレスを使って、割り当てるIPアドレスを指定します。計算ノードの台数分だけ、対応するMACアドレスと割り当てたいプライベートIPアドレスを入力
- 予約しているIPアドレスがサブネット外のものだとエラーになります。デフォルトで例がいろいろ書かれていますので、使わないやつはコメントアウトするか削除しておきましょう。
- DHCPサーバーの有効化と再起動を行います
$ sudo systemctl enable kea-dhcp4-server $ sudo systemctl restart kea-dhcp4-server
- 正しく設定されてstatusがactiveになっていることを確認します
$ sudo systemctl status kea-dhcp4-server
- 管理ノードで、以下を実行して計算ノードがネットワークにつながったかどうかを確認します
$ ping 192.168.0.11
参考
自作クラスタ計算機/kea_dhcpの基本設定.txt · Last modified: 2026/07/03 01:57 by koudai
