自作クラスタ計算機:mdnsの基本設定
概要
- IPアドレスは数字の羅列のため、多くの場合は人間にとって記憶したり認識したりするのが困難です。そこで通常はIPアドレスの代わりにホスト名を使います
- ホスト名からIPアドレスを見つける作業を名前解決と呼ぶ
- 通常、IPアドレスとホスト名の紐付けは /etc/hosts に保存しておくか、すべての紐付けを保存したDNSサーバーをプライベートLAN内に設置して問い合わせるようにします。
- プライベートLANが小規模な場合は、マルチキャストDNS (mDNS) を使って、DNSサーバを使うことなしにホスト名からIPアドレスを調べることができます
- あるノードのホスト名は、そのノードの /etc/hostname に書かれているものが使われます。ホスト名を変更する場合はこのファイルを編集します
- 現在いるノードのホスト名を確認したい場合は
$ hostname
とすることで確認できます。
- プライベートLAN内の各ノードのホスト名は全て違うものにします
導入手順
次のようにインストールするだけで使えるようになります
$ sudo apt install avahi-daemon
- プライベートLAN内のすべての管理ノード、計算ノードにインストールします
- Ubuntu 18.04 のDesktop版には最初から入っていました
mDNSが実際に使えるか確認します。
- 名前解決には“接続したいホスト名.local”とします。
- 例えば管理ノードから計算ノードのkeisan11にSSHでログインする場合
$ ssh username_keisan11@keisan11.local
とします
自作クラスタ計算機/mdnsの基本設定.txt · Last modified: 2021/06/27 22:04 by 127.0.0.1