quantumespresso:gipaw
概要
- Gauge Including Projector Augmented Waves (GIPAW) 法を使えば、核磁気共鳴 (NMR) や電子常磁性共鳴(EPR)に出てくるパラメタを計算できます
インストール
QuantumESPRESSOに同梱されているので、それをmakeするだけで使用できます。
$ cd ~/q-e $ make gipaw
使用上の注意
- SCF計算をする際、occupations='tetrahedra' (あるいはtetrahedra_opt) は使用できません
教科書
NMRそのものについて説明しませんので、よく知らない場合は先に適当な教科書を読んでください。 固体物理への適用も含む初学者向けの本をいくつか列挙しておきます。
- 基礎理論
- 北丸竜三『核磁気共鳴の基礎と原理』(共立出版、1987年)
- 竹腰清乃理『磁気共鳴‐NMR―核スピンの分光学 (新・物質科学ライブラリ)』(サイエンス社、2011年)
- 阿久津秀雄他『NMR分光法 (分光法シリーズ)』(講談社、2016年)
- 強相関電子系への適用
- 朝山邦輔『遍歴電子系の核磁気共鳴―金属磁性と超伝導 (物性科学選書)』(裳華房、2002年)
- 北岡良雄『共鳴型磁気測定の基礎と応用―高温超伝導物質からスピントロニクス、MRIへ (物質・材料テキストシリーズ)』(内田老鶴圃、2014年)
- 洋書
- C. P. Slichter, Principles of Magnetic Resonance (Springer Series in Solid-State Sciences), Third enlarged and updated edition (Springer, 2010)
- 固体物理向けNMRの教科書の定番中の定番
- A. Abragam, Principles of Nuclear Magnetism (International Series of Monographs on Physics), (Oxford University Press, 1983)
- インターネットで手に入る無料PDF
- 核磁気共鳴法とその固体物理学への応用
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