開催趣旨

この集中講義シリーズは、異分野融合を目的の一つに掲げている本領域において、特に各分野の研究の最前線にいる若手研究者が専門分野への入り口を、大学院生および他分野の研究者に対して丁寧に示し、様々な知見の融合を起こすきっかけを作ってもらうことを目的に企画されています。また大学院生への初等的な解説にとどまらず、具体的にどのような研究題材がどのような手法や物理的見地から扱われ、それぞれのトピックへの理解がどう深化していくかまでを丁寧に概観してもらえるような構成を目指しています。広く若手~ベテランの研究者の皆様の参加をお待ちしています。

第1回 集中講義タイトル
量子場理論で理解する低次元系の磁性

講師
古谷 峻介(東京大学)[D02班・領域PD]

概要
物性物理において量子場理論は、物質が低温において示す多彩な協同現象の物理を理解するための道具として主に用いられてきた。低次元量子多体系、特に1次元量子多体系は量子場理論の重要な応用例として、2000年代までに多くの研究が行われ、現在も1次元量子系や量子場理論の素養が必要とされる場面は多い。しかし多くの研究成果があるために量子場理論の量子多体系への応用は初学者にとってハードルが高くなってしまっているように思われる。この集中講義では低次元量子スピン系の最近の話題の、ごく初歩的な部分について、量子場理論がどのような描像を与えるかをなるべく平易に解説する。

日時・場所
開催日時:2022年10月11日~13日
開催場所:東京大学駒場キャンパス 16-827教室
開催形式:ハイブリッド形式
参加費 :無料
申込〆切:オンサイト/オンラインともに定員(20名/300名)になり次第締切
    ※オンサイト参加希望者数が定員に達したため、現在オンラインのみ申込受付中。
申込者数:156名(2022年10月12日17時00分現在)
※本講義は全て日本語で行われます。
※現地参加人数に限りがあるため、ご希望に添えない場合があります。
※旅費の補助はありません。

プログラム

講義時間 講義内容[オンサイト参加希望者数]
11. Oct. 2022 (Tue)
13:15-14:45 Haldane「予想」と量子場理論(1)[20名]
17:05-18:35 Haldane「予想」と量子場理論(2)[20名]
12. Oct. 2022 (Wed)
10:25-11:55 磁化プラトーと量子場理論(1)[20名]
12:45-14:45 磁化プラトーと量子場理論(2)[20名]
(開始時間を変更しました[2022/10/12])
14:50-16:40 磁気共鳴と量子場理論[20名]
(開始時間を変更しました[2022/10/12])
13. Oct. 2022 (Thu)
13:15-14:45 2次元への拡張(1)[20名]
15:10-16:40 2次元への拡張(2)[20名]

 

参加希望
参加希望の方は、こちらの登録フォームに必要事項をご記入下さい。

運営委員
上田 宏(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター)
堀田 知佐(東京大学)

お問い合わせ
ueda.hiroshi.qiqb(あっと)osaka-u.ac.jp[運営委員:上田]までご連絡ください。