日本物理学会理論核物理領域若手奨励賞(核理論新人論文賞)

理論核物理領域では、1999年度より原子核理論分野の若手研究者に対して、核理論新人論文賞を設けてきました。この賞は「核理論懇談会(注1)」が母体となって授与しており、1999年以降毎年数名が受賞してきました。選考は「核理論委員会(注2)」が行っており、応募者の論文を数名の委員が査読し、それをもとに核理論委員会での議論により選考してきました。

2007年から日本物理学会が領域毎の若手奨励賞を設けることになりました。核理論懇談会(理論核物理領域)では、これまで設けていた核理論新人論 文賞を、理論核物理領域の日本物理学会若手奨励賞に移行することになりました。賞の性格や選考の手続きは核理論新人論文賞から変わってはいません。核理論懇談会の中では、すでに歴史のある核理論新人論文賞から継続した賞であることを示すため、日本物理学会若手奨励賞(核理論新人論文賞)と呼称することにしています。

注1: 理論核物理領域の日本物理学会若手奨励賞を選出する母体 は「核理論懇談会」です。
核理論懇談会は日本の原子核理論研究者の団体です。日本物理学会との関係では、理論核物理領域のインフォーマル・ミーティングを核理論懇談会として行っており、また物理学会の物研連・核専委委員候補者の推薦依頼を受けている「素粒子論グループ」(会員数約 1000人)に属しています。正会員は「素粒子論グループに属する原子核理論研究者」と定義され、その数は約 300 人です。
注2: 理論核物理領域の若手奨励賞(核理論新人論文賞)の募集・選考は「核理論委員会」が行っています。
核理論委員会は、核理論懇談会の正会員の選挙で選ばれる、任期2年、10名の委員会です。原子核物理の研究を全国的に円滑に進めるための議論を行っており、物理学会との関係では、例えば数年おきにハワイで開かれるアメリカ物理学会との合同の秋の分科会は核理論委員会と核物理委員会(実験核物理研究者の団体である原子核談話会の運営委員)と合同で準備を行ないます。

これまでの授賞者


Oct. 23, 2023 (by H. Nakada)