日記の履歴

日記の履歴です。


2008年11月


というわけで帰国します。今日の夜にフランクフルト発、ソウルを経由して30日夕方には関空着。

1年半のドイツ滞在は、いろいろありましたが面白かったです。こちらのボスと共同研究ができたし、ドイツ各地+周辺各国に旅行もできたし、ドイツ語のメニューを読むのが得意になったし。海外長期滞在はいつでもできるわけではないと思うので、この時期にこれたのは良かったんではないでしょうか。楽しいドイツ生活を支えてくれた奥さんに感謝します。ただ一点だけ、滞在期間中のユーロが高かったのが痛かった。日本に帰るのは、一時帰国からかぞえても8か月ぶりです。とりあえず電車を降りる際、ドアを開けようとして手が出ないように気をつけます。

また、業界のメーリングリストなどには流れましたが、このたび東工大のGCOE特任助教に採用していただけることになりました。着任は12/1で、帰国後すぐということになっています。関空到着後、夜の飛行機で羽田へ向かいます。学振研究員も明日で終了、DCから数えて合計3年半以上ご支援いただいた日本学術振興会に感謝します。

ところでこの日記ですが、最近ac.jpに駄文を増やし続けるのもあんまりよくないと思っていたところなんですよね。所属も基研ではなくなるし。それゆえ突然ながら、この日記はもう打ち切られねばならない。


午前中に船便荷物の発送とIBZスタッフによる部屋の最終チェックなど。デポジット返却により急に金持ちになるが、よく考えると去年の6月に預けたときのユーロは今のユーロよりだいぶ高かったはずで、ちょっと損していたりもする。

昼前に大学に向かい最後の議論とご挨拶、鍵の返却など。1年半お世話になりました。

そしてなぜかこの帰国を明日に控えるタイミングで、奥さんがアマリエンアンサンブルに出演。アマリエンアンサンブルとは何かというと、去年の11/30にIBZコンサートを行った団体で、奥さんは楽器を借りていた手前、IBZ音楽担当のおばちゃんにお誘いを受ける。今年は28と30にコンサートのようで、帰国は29なんですけど、と言ったら、じゃあ28は出られるわね!と言われて出演することに。曲目はバッハの2台Vn協奏曲とブリテンのシンプルシンフォニー。ちなみに自分はVaが弾けることは内緒なので出演しません。終了後NさんやVcのM先生にお別れし、IBZの日本人滞在者の方々に消耗品などを引き取っていただく。


J.H.さんセミナー、C14のベータ崩壊の寿命がながい問題、媒質効果が前はBRスケーリングだったが今回はカイラル摂動論の3体力にしてみる。最終結果だけみると、BRスケーリングの場合と定性的に同じ、というのは偶然なのか理由があるのかBRスケーリングがすごいのか。そしてやっぱりトークが上手いです。

11月に31日などない。


そういえば報告書も必要だった。


A.V.さんセミナー、クォーコニウムのradiative decayをNRQCDで計算。質量がしっかり決まってなければ、当然ながら崩壊幅もしっかり決まらない。

目前のこともやらないといけないのだが、とりあえず学会申し込み。Nc scaling の話でいきます。

C.S.さんとPaulanerの直営店で飲み会。


雪が積もってます。蛍の光ではないが、窓の外が雪景色だと部屋が明るくなることを知る。


荷物をつめてみたり、いらないものを捨てたり。

N家の皆さんとトルコ人のMさんといっしょにアウグスティーナーへ。


雪が降りはじめました。明日には積もってるかも。

お土産その他買い出し。閉店セールをやっているという噂をきいて初めて「ホフブロイ前の三越」に行ってみたが、店の中は日本であった。デパートという感じではないですね。あとマリエン広場のカウフホフの対角線上にあるデパートの5階がCD屋で、クラシックが妙に充実していることを知る。


パリのシンポジウムのプロシーディングスが出ました。


Y.C.さんセミナー、チャーモニウムとcoupled-channel。前にQCDポテンシャルがcoupled-channelを含むのかとか考えていたが、クエンチのlatticeにfitしているかぎり問題はなさそうである。fullのlatticeにfitしたのも用意してあるようだが、string breakingがおこるあたりのデータは使わずにポテンシャルを作っているので、この場合もポテンシャルはDDbarを含んでないということだろう。

と、違うアイデアで挑戦してみる。反対向きに調べるというか。


さすがにちょっと行き詰まってきたのでN.K.氏に教えを請う。彼の昔の論文にそれをやってるのがあったので。しかし実動部隊は別だったようだ。でもヒントはいただく。

モーグリ、ドイツ語でも一番最後にkupo!って言えばいいってもんじゃないだろ。


うう、情報が錯綜してきた。

宿舎のWLANが新しくなるというので事務所で手続き。もうあと数日なんだが、ネットワークは重要なので新しいのにも対応できるようにする。VPNを使うんですね。


また急に寒くなりました。もう冬です。

ようやくプロシーディングス原稿完成。チェックにまわす。こっちで終わらせたい仕事はあと2つ。なんとかなるのか???


レーンバッハギャラリーやモダンピナコテークのミュージアムショップに行ってみる。


ショッピングセンターへ行っていろいろ買い物。DS用ドイツ語版ファイナルファンタジーIIIを購入。これで帰りの飛行機は乗り切れる、という予定だったのだが、話を進めるのに辞書が必要な気がする。いやまあドイツ語の練習という目的もあるわけだが。


最後のコンサートはまたもバイエルン放送響。指揮はガーディナーでショスタコの室内交響曲、バルトークのピアノ協奏曲3番、ドボ7。最近のガーディナーはこんなのもやるんですな。ショスタコはDSCHがいっぱい出てくるカルテット8番を弦合奏に編曲したもので、合奏なだけに迫力はあるんだが、もともと4人であれだけ音を出すのがおもしろいような気もする。バルトークは1楽章はどっしりで3楽章で勢いを出すというメリハリのきいた好演。ソリストも随所で丁寧に旋律を聞かせる演奏だった。ドボ7はこってり気味だがオケのノリもよく全体としていいコンサートであった。ガーディナーの指揮は上半身が左右に揺れたり棒より手の形で表情をつけるあたりが、なんとも合唱指揮者のようであった。

しかしまあこの1年半で、CDでしか聞いたことない演奏家を直接いっぱい見れておもしろかった。いや来日もするけど、やっぱりチケットが高いからなあ。


ふたたび合奏練習、荒城の月+禁じられた遊び。


プロシーディングス続き。もう字ばっかりです。


だいぶ収束にむかってまいりました。銀行にも行ってみます。口座を閉じるほうはそれほど難しくなくできるようだ。

トークの際に原稿を作っておくと、プロシーディングスにそれを活かすことができることに気づく。


うう寝不足だ。


いろいろ処理するものが多いことに気づき、書類を書いたりメールを書いたりしてみる。

ちょいと夜更かし。日本の九時五時はこっちでは夜の一時から朝の九時です。


N家の皆さんに遊んでもらう。昼から天気が良くなったので、郊外のAyingのビール工場の近くで一杯ひっかけ、東駅近郊のピザ屋で夕食。どうもありがとうございます。もう子供に登られるのにも慣れてきたが、明日筋肉痛になりそうである。


3体計算のほうのEXAのプロシーディングスがwebに登場。

まだ行ってなかったので、夕食をレジデンツのワイン屋で。ガイドブックにものっている有名店で、ワイン屋なんだが店内はビアホールのような雰囲気。料理はあんまりたくさんではないが、プファルツ地方のものがあるようでちょっと新鮮。

バイエルン放送響コンサート、ムーティ見てきました。曲はベルリオーズのロメオとジュリエット、ちょっとマイナーだが、合唱と歌のソロがついた大規模な曲。ムーティは拍手のあとほとんど振り向き様に開始、しかもビオラから。これは緊張するなあ。ムーティはなんというか、カリスマですな。オケもガツガツ刻んでいて楽しそうであった。前から思ってたんだが、M.J.V.V.ってムーティに似てないですか?


いやそれは「コード」が解明されたんじゃなくて「音の成分」が解明されたんでしょ。コードがG9sus4/Dってのは聞けばわかることで、、、と思ったが、Eも鳴ってるんですね。それは知らんかった。

あ、fullな波動関数がわかってるからフーリエ変換すればいいのか。


そうか非弾性度か。どうやって決めればいいんだろう。位相のずれが波動関数から決まるとして、光学定理から決めていいんだろうか?比対角の行列要素をどうすればいいのか。


A.L.くんセミナー、QCDポテンシャル続き。零点の不定性というのは確かにあるのかも。観測量じゃないものの議論はやっぱり難しいですね。

数値計算は単純に行列にしただけでは不十分で、もとの定義に戻って式をたてるところからやらないと。あと1と単位行列は違う。

オペラ座で後宮からの誘拐。舞台転換が一度も無く、全て5つの可動式ソファで表現。歌の合間の寸劇は、ナレーターが舞台に登場し解説するが、ドイツ語の理解力不足により、モトネタの解説なのかひねりがあるのかわからず苦戦。オスミンはちゃんとDまで出ている、生で聞くとやっぱりすごい。


定期を買うのも今日が最後です。

ここにきて急に研究が忙しくなってきたような。でもなんか面白いです。

EXAのプロシーディングスがwebに登場。


N家の皆さんとM先生をお招きして昼食カレー、その後楽器練習へ。Vn、Va、Vc、Pfのためのドナドナが初演される。


ミュンヘンフィルのコンサート@ガスタイク、シュニトケ2曲+悲愴。ティーレマン指揮、シュニトケのソリストにクレーメル。1曲目は、照明を変化させたり、楽器弾きながら席を移動したり、合唱でいうシアターピースみたいな曲。歌や管と違って、弦楽器は弾きながら歩くの難しいと思うけどね。コンチェルトグロッソでクレーメル登場、(残っている)髪ももう白いし、おじいさんだなあ。往年の鋭さに欠けるが、悪魔っぽい音がガンガン出ている。そしてやっぱり膝は入っている。悲愴はわざとらしいほどにコテコテ、ミュンヘン名物シュバイネブラーテン、クネーデル大盛りという感じだ。基本的にポイントは盛り上がりのタメをたっぷり取るのと、書いてないところでrit.、書いてないところで音量を落としてクレッシェンド、というパターンだと思うのだが、バイエルン人はこういうのが好きらしい。それとも過剰にベタであることを自覚した上で楽しむというアイロニーなのか。いずれにせよティーレマンは観客に愛されているなあ。


2008年10月


温泉研究会の情報をいくつかいただく。ぬおお、そこはやられてしまっているのか、さすが。でももうちょっと進めれると思います。しかしこれはかなりいい仕事ですね。

今日で、こちらで使用している携帯の契約が切れるので使えなくなります。番号をご存知の数人の方はご了承ください。

バイエルン放送響のコンサート、Henzeの交響曲1番、モーツァルトの変ホ長調のピアノ協奏曲と交響曲38番プラハ、指揮はフランツ・ウェルザー・メスト@ヘラクレスザール。ウェルザー・メストは長身で、指揮はなんかあんまり上手に見えないというか、弾くのむずかしそうというか。Henzeはバルトークみたいな音が鳴りつつも、随所に予想を裏切る展開が用意されていておもしろい。2楽章のヴィオラソロがかっこよかった。モーツァルトはデイヴィスとは違って重厚かつダイナミック。そんなにクレッシェンドするか?とかそんなにテンポゆらすか?とか。若干後ろの方がついてきてなかったのがちょっと残念。

16分遅れで自分の分は送信完了。


急に寒くなってまいりました。

M.C.さんセミナー、モンテカルロでPNJLにfluctuationを入れる話のつづき。平均場ではゼロになるフレーバー比対角な感受率が、温度依存性の仮定をおくとlatticeデータをきれいに再現、しかしその仮定がどうもcritical behaviorと異なるとかなんとか。クォークの運動量なのか、piの運動量なのかというところに微妙な問題があるようです。


お知らせ到着、予定調整。


日本では明日から温泉研究会のようです。なんか興味深いトークがありそうな雰囲気で、参加できないのが残念。


プロシーディングス完成、チェックにまわす。


IBZにお住まいのM先生が、実はチェロを弾く、しかも楽器を借りてある、ということなので、いっしょに弾いてみました。次回までに楽譜を作っておきます。

サマータイム解除です。


なんか遊んでる話が多いようですが、実は締め切りに追われてたりするので、今日は原稿作成。


論文なおしのほうが一段落、プロシーディングス制作に進む。

バイエルン放送響のコンサート。サー・コリン・デイヴィスです、81歳です。プログラムはモーツァルトのVn協奏曲5番とエルガーの交響曲2番、場所はレジデンツのヘラクレスザール。なぜかヘラクレスザールは今回が初めて、入り口は中庭の方にあります。立ち見券だが、後ろの方の席が空いていたので着席。それほど大きくない長方形のこのホールは音響がいいですね、全体で包み込むような印象を受ける。モーツァルトは軽快な演奏、ソリストは若者であったがしっかりしている。カデンツァ詳しくないので誰のか知らんが、1楽章のカデンツァが途中からa-mollになって最後に属7一発で長調に戻してtuttiに渡すような版で、なんかオケが入りにくそうだった。

後半のエルガーも良かった。デイヴィス出だしから前曲とは別人のような豪快な指揮ぶりでオケを牽引、これが英国の音か。予習のため買ったCDがエルガー指揮の古い録音で、細部が聞き取りにくい上にテンポの変化が多い曲らしくいまいち消化しないままコンサートにいってしまったのだが、ホールで聞くと内声の動きとかが視覚的に見えてわかりやすい。曲の特性かもしれないが、デイヴィスはフレーズの終わりが次を生成するように構成し、自然な動きの中で濃密な演奏になっていた。いやエルガー見直した、ていうかイギリス見直した。客の反応はいまいちだったようだが、この英国情緒はバイエルン人には分からんのだろうか、それとも本能的にこういうのは嫌悪するように出来ているのか。今回は生デイヴィスを見てみたいくらいのノリで出かけたわりには相当楽しめました。


3体計算論文なおし作業。


帰って来ました。スイスはもしお金持ちになれたらまた行ってみたいところですね。やほほ。

しかし1ユーロ120円台って。お前はドルか。

論文やプロシーディングスなどがいくつかオンラインで出版。


N.K.氏セミナー、piのコンプトン散乱 in ChPT。プリマコフ実験と比較することで、piの構造が調べられる。piのpi雲、というのはちょっと面白い。

明日からスイスに行ってきます。最後の大規模旅行、帰ってくるのは22日(水)の予定。


え、メイメイも。。。がーん。がーん。


T.H.くんセミナー、non local PNJLとか3フレーバーとかいろいろ。non localでやると、critical pointが通常のNJLに比べ温度の高い方に出るらしい。

うおお、新しいの欲しいなあ。来年度には買い替えかなあ。


最高気温が20度をこえてます。なんかてんとう虫をいっぱい見るんだが、季節まちがってないか?


英国庭園散歩、紅葉がきれいです。大通りではマラソンやってた。


ふとシャコについて調べていたら、「不用意に手を出すとただでは済まず」とか「迂闊に手を出さない方が賢明である。」とか書いてあって、なんかアブナい奴であることが判明。しかも円偏光を識別できるとは。やりおるなシャコ。

近くのワイン屋でFederweisserを発見。9月は旅行などで忙しかったが、まだ飲めるようなので購入。


ボスと議論。断面積も書いてみて、やっぱりこれであってることが判明。しかし以前言っていたseparableの問題はoff-shellへの外挿方法に依存しており、実際にポール位置を計算するときにはそれを使わないので、注意が必要。もし振幅を閾値以下に外挿してポテンシャルで解釈しようとすると効いてくるファクターだが、それが必ずしも相互作用の強さを規定しているとは限らない。


風邪でダウン。よく見ると去年の同じ時期にやっぱりダウンしてたり。


それでもなんか予想と違う結果。積分には問題なさそうなんだが。


おめでとうございます!

やっぱりコンベンションを勝手に変えてはいけない。書いてあるとおりに計算しましょう。


とりあえず出動。

135円だと!もう残りの滞在費は転送しちゃってるので、最近の円高は苦々しく見ていたのだが、まさかここまでくるとは。


休息。


帰国直前のA.D.さんと、中央駅のスタバでコーヒーを飲みつつ情報交換。separableの計算をお願いしていたのだが、やっぱりちょっとおかしいとのこと。こっちでも月曜からやってみます。


帰りの電車は夕方なので少し観光。ホテルをチェックアウトしてまず東駅に向かい、荷物を預ける。コインロッカーはなく、有人の預かり所で空港の手荷物検査みたいな機械を通して預ける。荷物1つで5ユーロって高いでしょう。朝ご飯は東駅のカフェで、パンとコーヒー。ちなみに東駅は構内の案内板が充実している。雰囲気としてDBの看板に近いかも。

地下鉄とバスを駆使しバスティーユの近くのピカソ美術館まで行ってみるが、これも現在改装中とのことで入れない。どうもパリとは相性が良くないようだ。しかたなく次の予定であるお土産を探しにデパートがあるオペラ座裏へ。ここでも目的の場所になかなかたどりつけず、デパート内をうろうろ。ここで体力を消耗してしまったので、昼食をデパート内のセルフレストランで済ませ、次にオランジュリーの予定だったがパスして東駅へ戻る。カフェでコーヒー飲みながら休憩し、電車の時間を待つ。最終日も観光できるように遅めの電車にしてみたのだが、どうも疲れがたまってしまったようです。荷物預けが高かったので、パソコンは持ったまま歩いてたし。

ミュンヘンまではTGVで直通、6時間半。お借りしているガイドブックの巻頭で特集が組まれていて、内装がかっこいいとのことだったが、まさにその通り。さすがフランス。ICEと比較して、椅子や読書灯などのデザインはかっこいい。しかしReiseplanがあったり、電光掲示板に停車駅などの情報があったり、機能性の点ではICEの方がすぐれているか。とこう考えると、デザイン重視のフランス人と機能性重視のドイツ人、というステレオタイプの分類もまあ頷ける気もする。

15:24発、パリの次の停車駅はもう国境のストラスブール、最近開通した高速線でストラスブールまで2時間半になった!と書いてあるので、さぞかし速いスピードが出るものと期待していたが、ちょっと疲れがたまり過ぎていて、うとうとしてたらもうストラスブールだった。ううん残念。しかしICEなら掲示板にたまに速度が出るし、デッキには速度表示のモニターがあるのでそういう楽しみ方もできるのだが、TGVでは数値化された情報は手に入らないようだ。ドイツに入ってシュトゥットガルト、ウルムなどを経由し21:38の予定をちょっと遅れてミュンヘン到着。8日ぶりのミュンヘンは、オクトーバーフェストが最後の盛り上がりをみせてるところでした。


研究会最終日にしてトークの日。朝食はついにマクドをやめてパンテオンの前にあるカフェでモーニングメニュー。オレンジジュース、コーヒー、クロワッサンとバゲット。午前は超重核を聞きながらトークの最終調整。昼食は初日にいったフランス料理へふたたび。

終わりが近づくにつれ徐々に人が減って行く。トーク自体は時間配分もまあまあ。しかし予想はできたことだが、原稿を用意するとそっちが気になって、他の事をしゃべったときに修正しにくい。質問の対応はちょっといまいち。まず実験のK.I.さんより、(Lambda(1405)がメソンバリオン状態だとすると)Lambda(1520)のLSパートナーはどうなるのか?今の話の文脈で答えようとすると、CDDポールの解析からあったとしても高いエネルギーです、となるのだが、補足してもらったように1520もメソンバリオンとして記述できる、という答え方もありのようだ。まあSU(6)で、とか言われると困ってしまうが。次に指導教官氏より、elemagの大きさについての質問、模型依存性のような話かと思ったので、実数で答えを出すように束縛状態近似をする限りは、このオーダーで出てくるということになります。最後にT.H.先生より、カイラルでKNポテンシャルを作るあたりとpi Sigmaの重要性に関してコメント。いちおうpi Sigmaの対角成分はカイラル対称性の要請であること(現象論の要請ではなく)、3体計算の際は、KNNからみて深いところを調べるには、coupled channelの動力学が重要になってくるかもしれないことを確認しておきました。

夕食は日本人のみなさんとギリシャ料理。よく見るとみなさんBaryons04にもいらっしゃった人たちですね。高級なところに入ってしまったようだが、さすがにおいしかった。そしてピロリ菌保有者が半数を占めていたようだ。M.O.さんがヴァイオリンを弾くことが判明。


トークの準備がだいたい出来たので今日は一日観光、夜にバンケットがあるのでそこから合流の予定。パリにはもちろん観光するところはいくらでもあるが、最初の目的地はマルモッタン美術館、モネ、とくに「印象・日の出」があることで有名。

美術館はブーローニュの森の近くにあるので、朝マックしながら地下鉄とバスを乗り継いで行くルートを模索し、リュクサンブールからRERと地下鉄6番線でトロカデロへ、さらにバスを乗り継ぎ10:30頃に到着、が門が閉まっている。ガイドブックには10時からと書いてあるのに、どうも開館は11時らしい。しょうがないので近くを散歩して時間をつぶし、11時になってから入館。それほど大きな美術館ではなく、モネを中心に印象派が多数。モネも、ぼわぼわしたのだけでなく色彩がわりとはっきりしたのも描くようだ。あれ、そう言えば「日の出」を見てないんですけど。美の巨人たちでやってた時に飾ってあった場所は、地下の部屋が一番イメージに近いのだが。。。どうも貸し出し中のようでした。ちなみに12月には名古屋で見れるそうですよ。

まあしょうがないのでバスでトロカデロに戻り、昼食。広場のレストランに適当に入ったがまあおいしかった。ここからはエッフェル塔が大きく見えます。次の目的地は市立近代美術館、マティスの「ダンス」が見れる、しかも入場無料で。バスで2駅ほど移動し、歩いていると通りに市場がたっている。花や食品などに加えて、魚が売っている。タイプライターは売ってない。研究所近くのスーパーや市場でも見たが、パリでは魚介がちゃんと売ってるんですよね、いいよなあ。で、美術館に到着するが、なぜか改装中で入れない。えー。なんか今回は調子悪いなあ。

しょうがないのでバスにのって川沿いを進みポンピドゥーへ。おおお、これはすごい外観です。入り口では中途半端なセキュリティーチェックがなされている。一階は広いが、少し暗めで正面がガラス張り、いくつか店が入っている、というあたり、なんかプラハ中央駅に似てる気がする。美術館は上の方で、2フロアに渡って展開。これは見応えあります。いいえカンディンスキーでなく、マティスとかミロとか。

ほどよく夕方になったところでルーブルに向かう。バンケットがBaryons04と同じくルーブルのレストラン、どうも担当秘書さんが同じだったらしい。バンケット前に行われる会議関係者用ツアーには参加しないが、水曜の6時以降は入場料が6ユーロになるとのことなので、とりあえず入場してみる。しかし自販機でチケット買ったらおつりが3ユーロしか出てこなかった。なぜだ。

内部は広い、とみんなが言うだけのことはあるぐらいに広かった。とりあえずモナリザを見に行ってから、フランス絵画ゾーンのシュリー翼へ。逆回りだったのか、アングルにはじまりシャルダンを通って、ヴァトーへ。そのまま進むとフランドル絵画のゾーンに出る。こっちも一通り回ったあたりで時間が近づいてきたので会場へ。前にここに来た時は途中で財布をなくして、ホテルに戻ったりとバタバタしながら遅れて到着だったが、今回は余裕をもってご飯が食べれる。参加者の数も前と比べると少なめなので、一部貸切という感じ。料理はメインが魚で、イタリア料理では?という話もあったが、よく考えると参加費が無かったのにバンケットがついているというのは、すごいことではなかろうか。


本文の内容に関する質問、ご意見ご要望はこちらまで。
トップへ