日記の履歴

日記の履歴です。


2008年9月


日仏シンポ2日目、またも朝マック。ヨーロッパで売っている飲むヨーグルトのActimelが1ユーロでプラスできるように書いてあったが、注文しようとすると店に置いてなかったようで残念。またこの国では朝は朝メニューのみのようで、朝からビッグマックは頼めません。

会場に出て話を聞きつつトークの準備。時間がちょっと心配なので、普段はしないのだが、しゃべる原稿を作ってみる。ハドロンの人があんまりいないし、それでも少数いるハドロン関係者はスペインやウィーンから一緒なので、同じ話をしてもしょうがないし。昼になったが知っている人はみんなおでかけのようなので、近くのイタリア料理屋に一人で入ってみる。パスタメニューは万国共通、ボロネーゼとビール(ハイネケン)を注文。食後のコーヒーもいただきます。

昼休憩もゆったりとってあるので、近くのヴェルレーヌの家の前を通りつつ戻ってみる。一階は普通のレストランで、庇の上に記念プレートがひっそりある。こんなところに住んでいたのか。会場に戻って作業の続き、休憩時間に原稿を作ってると、PCの電源を貸してほしいとフランス人に頼まれる。最後のセッションでトークの予定の人で、自分のMacを使いたいのだが電源を忘れたとのこと。見てみるとMacBookで、たしかD.J.さんがProとそうでないのはワット数が違ってどうのこうの、と言っていたような。その旨伝えてみるが特に気にならんようで、つないでみるとちゃんと充電してるっぽかったのでOKということになる。トーク終わったらすぐ返すよ!と言ってたくせに、セッションが終わっても持ってこないから自分でとりに行ってやったさ。ふん。夕食はパリにくわしいVaの後輩情報に基づくムール貝のチェーン店。メニューに写真がついているのでわかりやすい。ムール貝は山盛り出てきておいしいが、ちょっと小ぶりですかな。


日仏シンポ初日、ホテルに朝食はついてないので外をうろついてみる。パンテオンを過ぎて、リュクサンブール駅近くに妙にかっこいいマクドを発見、迷わず朝マック。英語はいまいち通じず、担当者が出て来てくれる。ドイツ、オーストリアと比較すると、ベーコンエッグマフィン以外のメニューは、若干お国柄が出ていておもしろい。その後他にも行った人がいる事を知る、さすが我が指導教官、やることが同じです。

ポアンカレ研究所はBaryons04のところと似ていて、近代的というよりは歴史的という感じの建物。セッション会場は階段式教室で、椅子となるベンチの材質のせいか、受付で座布団が配布される。それにしても客層がだいぶハドロンではないというか、核構造よりというか。しかもシニアな感じの人が多いし。トークの作り方をもうひと工夫したほうがいいのか。会議はえらい人のお話からスタート。ところで指導教官氏が電車にカバンを置き忘れたらしい。さすが我が指導教官、やることが。。。

昼食は会議にもらった近辺のレストランリストを参考に、D.J.さんとH.N.さんと近くのフランス料理屋へ。最初に向かった魚料理の店は営業してなかったので、近場の店に突入。、何種類かある前菜、メイン、デザートの中から好きなものを前菜+メイン、またはメイン+デザートの組み合わせで選択。しかしフランス語が全然読めん。ドイツ語、英語のメニューはだいぶ鍛えたつもりだが、フランス語はさっぱりである。H.N.さんの◯き方を参考に、ビーフは「Boeuf」であることをおぼえる。あと、ドイツでなぜかフランス語のPommes frites=フライドポテトから、いもが「Pommes」、フライが「frites」っぽいということもわかる。とりあえずメインにはサーモン=saumonを注文、おいしい焼きシャケが出ました。

午後は、いい機会なので核構造関係の偉い人の顔と名前を一致させつつセッションを聞く。終了後一旦ホテルに戻ったあと、夕食は近くのレストランで、昼と同じく、メインや前菜の組み合わせなどができるパターンであった。ここは英語を話すウェイターがいたので、魚と米であると説明してくれたのを注文。米は「riz」。


スペイン最終日かつ移動日。なんとか人数が集まったようで早い時間の送迎バスを手配してもらえたが、残念ながら出発がスペシャルセッション前になってしまった。12:15発バスはJ.M.と同じ、行きに同乗したV.M.さんともまたいっしょ。せっかくなのでちょっと実験の話をしてみる。というか運転手が高速で走りながら助手席にのった奴とずっと横を向きつつしゃべっていたのがこわい。

約1時間で空港に到着。出発は15:45の予定で余裕はだいぶあるが、とりあえず荷物をチェックインする。これまた格安のAir Eur◯paでカウンターもやっぱり隅っこの方。マドリッドを経由するので、後から出発の日本人グループより遅くパリに到着してしまうがまあしょうがない。機内で食べ物が出ないかもしれないので、ファーストフードで軽く食事し、ゲートに向かう。マラガ空港は日本の古い病院みたいなノスタルジーが漂っており、ゲート番号はわりと直前にならないと確定しないようだ。

バス移動で搭乗、格安はそういうところも優遇されないんだろうか。機体はB737-800だが、air b◯rlinに比べ若干設備が劣るか。飲み物食べ物は有料だし。マドリッドに5時前に到着、次のパリ行きを待つ、が、18:10発のはずなのになかなかゲートが開かず、前の便が遅れているとのアナウンス。パリ(オルリー)到着が20:10の予定なので、あんまり遅れて欲しくないなあ、と思っていたが、結局予定時刻を約1時間遅れて離陸。ちなみに脱出ドア前の席になったので、非常時の協力を要請される。協力はいくらでもしますが、荷物を前の席の下にも置けない(避難路確保のため)というのがちょっと嫌ですな。あんまりパソコンを棚に上げたくないし。

経験上こういう場合は30分遅れくらいで到着だろう、と予想する。たしかにオルリーに着陸したのは20:40くらいだった。しかしその後がまずい、一旦ゲートにつけたが、どうもそこは間違いだったらしく、あらためて待機場に移動、ここもゲートまでバス輸送されるような場所なんだが、バスは来てるのに飛行機から降りる「階段」が到着しないらしく、さらに30分ほど待たされる。予定は遅れるし、到着ゲートは間違えるし、そういえば毛布頼んだのに持ってこなかったし、Air Eur◯paは二度と使わん。

さいわい預け入れ荷物はすっと出て来たので市内へ向かう。オルリーから市内へはルートがいくつかあるようだが、ダンフェールロシュローまで直接行ってくれるオルリーバスを利用。だいぶ遅くなってしまったし、前にパリに来たときの起点の駅なのでなんとなく安心。バス内では丁寧に「ダンフェールロシュローまであと何分」と表示が出る。

40分くらいで見覚えのある駅に到着。ホテルの位置が微妙だが、ノートルダムまでRERに乗って歩く事にする。切符は券売機より有人の方が簡単に買えます。ガイドブックはN家からお借りしたフランス全域版で、パリの細かい通りの名前までは書いてないが、詳細は必要なところだけグーグルさんに作ってもらったのを用意。あとから考えれば地下鉄に乗り換えて一駅いけばもうちょっと楽だったようだが、なんとかホテル到着。受け付けのある一階はきれいだが、部屋はわりとしょぼかった。まあ立地と値段(昨日の一泊分で二泊できる)を考えればまあそんなところか。たぶん昨日までいい暮らしをし過ぎたんだろう。


午前は原子核の話など。U.G.M.さんはだいぶ昔に一度みたことがあるはずで、同じときにミュンヘンのN.K.もはじめて見て、なんか似ている印象があったのだが、今見ると全然似てない。なぜだ。朝食中に重要情報をremindしてもらったので、いそいで書類を作成する。昼食後また長い休憩だが、書類の準備と次のパリのトークの準備にあてる。今回のトークがいまいちだったので、同じような話にする予定だったが、もうちょっと改善したい。細かいところをどんどん削って、ほとんど結果と解釈のみにしていく。

午後のセッションはメソン共鳴とKの話。パラレルの片方は、なんかバーみたいなところにスクリーンを置いて会場にされていた。終了後プールサイドで集合写真をとってからバンケット、いつもの夕食会場の一角を貸し切りにしたような感じで行われる。魚介が豊富だ。エビを10匹くらい食べた。その後フラメンコショー。S.I.N.さんが妙に盛り上がっていた。


朝食は夕食と同じ会場、H.T.先生夫妻とご一緒する。セッションは9時から。heavy quarkのセクターでいっぱい状態が見つかっているが、K.S.さんによるとe+e-以外でしっかり確認することが重要とのこと。そうだよなあ。他にもハドロン分子の話や核力とSU(4)の話などがおもしろかった。Jlab関係の理論の人の話でH.K.くんの名前を見る。

昼食も同じ会場で、やはりビュッフェ形式。昼休憩は5時まで。奥さんと散歩に出かけようとすると、ちょうど前方にA.H.氏、M.O.氏、E.H.氏の軍団が。目的(=スーパー探索)は同じようなので、ついて行くことに。とりあえず浜へ出てみる。この海は地中海でいいんだろうか、と思って調べたところ、ローカルにはアルボラン海と呼ばれるようだ。調子がいいとアフリカが見えるらしいが、そこまで調子はよくないらしい。陽射しが強く、半袖でも汗をかいてくる。古城、考古学博物館、スーパーと着実に目的地にはたどり着くのだが、全てシエスタで中に入れない。それでもやっぱりスペインの街並は明るいなあ。ホテルに戻る手前のバーみたいな飲食店から、なぜか一人でS.I.N.さんが現れる。

午後、といっても5時スタート、パラレルセッションでlatticeの方へ。P.B.さんのトークでエキゾチックハドロンの仕事に言及があった。クォーククラスター模型みたいなのでやるとannihilation図と普通の図のキャンセレーションでカイラル低エネルギー定理を再現するのだが、エキゾチックチャンネルにはannihilation図が無いので、その分の引力が稼げない、ということらしい。確かにペンタクォークの時に、8クォークにするのはannihilation図を増やすためだ、と言っていたのをかすかに覚えているが、そういうことだったのか。我々のはカイラル低エネルギー定理からはじめてエキゾチックネスを導入することにより無理矢理クォークの数を数えたようなものだが、低エネルギー定理を満たすクォークの自由度からの模型でも同じ事が起きているというのは面白い。F.L.E.さんの名前も入っていたのであとで捕まえて聞いてみたが、ハミルトニアン形式でやるのとシュヴィンガーダイソンでやるのと両方あるらしい。ちょっと調べてみます。

夕食後D.J.さんの部屋で2次会。生ハムは、パックより切ってもらったのがいいようです。みなさん同じ並びの部屋なので部屋の設備の話になったが、どうもうちの部屋はしょぼいようだ。


2時半に起きて準備。小雨の降る中、深夜バスを待つが、パスポートを部屋に置いて来たことに気づいて取りに帰る、としているうちにバスが行ってしまう。夜は地下鉄が止まっているが空港行きのSバーンは動いているので、しかたなくマリエン広場まで歩こうとしていると、あからさまに旅行者スタイルだったせいかタクシーが止まってくれて、カールス広場まで移動できる。空港まで45分ほどSにのり、以前親を迎えに行ったときに下見しておいたair b◯rlinのカウンターへむかう。格安会社なのでカウンターも端っこのほうです。スムーズな移動のため荷物を持って入りたかったが、8キロまでのところを11キロもあったので預け入れになる。

6:20発、まずはハンブルクまで、機体はA320、座席は3−3。air b◯rlinは格安なのに飲み物と食事が出るところが売りらしい。客はビジネスマンっぽいのが多い。予定通り7:40に到着し、約3時間待ち。マラガ行きは10:55発、B737-800でやはり3−3。ミュンヘンーハンブルクより若干設備が古いが、昼食も出る。ルートはパリ、ボルドーの上を通り、大西洋に少し出てマドリッドを通過しマラガへ。平野部の多いフランスに比べ、山がちなスペイン上空は雲も多く多少揺れが多いか。14:10にマラガ空港に到着、荷物も無事受けとれるが、出口付近にいるはずの「巨大なHadron08を持った誰か」が見当たらない。

会議からのメールによると、送迎バスは15:15に出るはずなので、会議関係者があらわれないか出口の前で待ってみる。というかスペイン暑い。ドイツではコートを着ていたのだが、そんなもの着てる人などおらず、長袖のシャツを着てるのも珍しいくらい。ヨーロッパは広いな。会議メールのCCから察するに、スペイン人の知ってる人が何人かあらわれるはずだが、どうもその気配がない。もちろんHadron08という札を持った人もいない。しばらく待っている間に、現地の雰囲気にちょっとそぐわない感じの、ぱりっとジャケットを着ている初老の紳士が、同じように出口付近を伺っているのに気づく。もしやGiessenのV.M.さんでは?YKISで一回見たことがあるだけなのでいまいち自信が無かったが、他にどうしようもないので声をかけてみると、やっぱりそうであった。

というわけで一緒に待つことになったが、やっぱり会議関係者はあらわれず。しかたないのでV.M.さんがホテルに電話してみたが、ちょうどそのとき「小さなHadron08」を持っている人を発見、どうやらあと10人ほど集まる予定で、残りの乗客が乗った便が遅れていて、それを待ってから出発するそうだ。と言っているうちに、残りの人も到着し、送迎バスで約1時間、会議の行われるアルムニェカの、なんか豪華なホテルに到着。

少し予定を遅れて到着したので、チェックイン後リゾートな部屋に驚く余裕もほとんど無く17:00から会議が始まる。これはE.O.の60歳を祝う会議なので、懐かしい顔がいっぱいである。以前ミュンヘンで会ったJ.M.や、L.S.G.さん、ドイツ人M.D.、そしてS.I.N.さん。スペイン人でも最近一緒に仕事をしたL.R.や昔会ったF.L.E.さん、最近よくレフェリーをされている(だろう)J.A.O.さんなど。もちろん日本からもおなじみの顔ぶれが。トークの内容も、今の研究と関連する話題が多いのでなかなか楽しめます。

コーヒーブレーク後、19:15から自分トーク、出来はいまいち。まずプロジェクターとの接続に手間取る。さらにマイクが上手くつけられない。それで焦ったのもありつつ内容を詰め込み過ぎて時間が足りなくなり、最後の方は少し飛ばしながら。質問タイムでは、まずJ.R.P.さんから、メソン系とバリオン系で似ているというが、Ncスケーリングの振る舞いは違うだろう、というコメント。まあそうなんですが、今はクォーク構造を気にしているのではなく、相互作用のフレーバーの構造が似ているということが言いたかったわけで、sigmaメソンが(いろいろな文脈を含めて)重要であるように、Lambda(1405)のpi Sigmaのポールも重要ですよ、という事が暗に言いたかったわけです。E.O.のコメントは、3体計算のあたりをcoupled chnanelにしたら、また結果が変わるだろう、ということ。確かにそうで、今の3体計算はpi SigmaとKbar Nを等価に扱っていないので、その量子数の系をちゃんと調べるにはcoupled channelでやるほうがいいような気が最近してきました。ただ、pi Sigmaを消去する計算というのはKbar Nのチャンネルにより注目しているわけで、その意味で得られた結果がそれほど深くないという事は、枠組みと結果の整合性はとれているということだと思います。もっと深いところを調べるには、pi Sigmaを消去するやりかたはもしかしたら良くないかもしれません。今回の会議はよく知ってる人が多いので、後でいろいろ聞いてみたところ、まあ知ってる人にはポイントが伝わってたようである。が、知ってる人にだけ分かるようなトークをしてもあんまり意味がないので、その辺りは次に活かしたいと思います。

で、セッションが終わるのは20:00、その後夕食。ホテルのビュッフェで、奥さんとS.I.N.さんと指導教官と食べる。S.I.N.さんも元気そうです。とりあえずビールを飲んでみました。ホテルの部屋に冷蔵庫はあるものの何も入っておらず、ペットボトルの飲み物も売ってる雰囲気ではないので、明日はスーパーを探さないと。いずれにせよ早起きと飛行機2回の長旅とトークで疲れたので泥のように眠る。


明日からHadron08日仏シンポでスペインとパリに行って来ます。というか飛行機が6:20発で2時間前に空港に着くためには3:22に家の近くからバスに乗る、ということは出発はほぼ今日の深夜。帰ってくるのは10月3日の夜です。


D.J.さんセミナー、Kを含むmoleculeについて。フレームワークへの質問は全てA.D.さんの3体計算に跳ね返ってくるような。実際昨日議論したこともボスが質問していた。

午後は議論など、sigmaの話がちょっと進みました。振幅の謎の振る舞いは、ポールが出る条件を調べれば良かったようだ。

separableの枠組みでコンベンションを整理しているうちにこっちもポイントがわかりました。一番外側に2つ多いんですよ。これはclearです。N.K.さんどうもありがとう。


昨日の酒が抜けきらぬままに、午前中N家とオクトーバーフェスト襲撃。今日の午後議論の予定なので1リットルでやめときました。それでもEin Prositを歌ったり、Nさんとミュンヘン市長の写真をとったり、楽しかったです。

水をぐびぐび飲んで酔いをさましつつ、大学に向かう。議論は3体計算の論文の直しに関してと、EXAの報告、その他少し議論。というわけでseparableの振幅を計算することになりました。結局定義のチェックとかがめんどくさいわけで、他とconsistentにしないといけない。

夕食はN家でマグロをごちそうになる。いやあ海鮮はやっぱりありがたいですね。


ミュンヘンに到着したD.J.さんとA.D.さんとともに夕食、ノミの市の会場の近くのPaulanerの直営店へ向かう。向かいが醸造所。ちなみにオクトーバーフェストが始まっていて、そっちはそっちで賑わってるようです。”軽く”2リットルくらい飲みました。

今日のドイツ語:Niereは腎臓。ブタさんのはわりとくせがあるので、ホルモン系が苦手な人にはお勧めできません。


休憩日+ちょっと楽器の練習。


会議は昨日で終了したので今日は観光。荷物を西駅ロッカーに預け、朝食はちょっと足を伸ばしてプラーターへ、観覧車に乗ってみる。箱は大きいが高さはあんまり無いんですね。ひとしきりうろついて市内に戻り有名店で昼食。午後はトラムでハイリゲンシュタットへ。ベートーヴェンガッセを歩いて、いくつかベートーヴェン家を見て、遺書の家に立ち寄って、と定番観光。帰りは16:22発のEC62でミュンヘンまで直通、約4時間。

というわけで無事?帰って来ました。パンダを見たり、えらい人から名指しで批判されたり、天井画のあるホールでトークしたり、皿からはみ出したシュニッツェルを食べたり、なかなか波乱万丈でした。K関係の話も、少し考えるところがあって、いくつか新しいポイントに気づいたような感じです。


そろそろマクドに飽きてきたので朝食はチェーン店のパン屋で食べる。EXAの会議は最終日で、実験の話やpbarの話などが多い。というわけで知り合いの脱出率も上がる。昼食時には誰もいなくなったので、ノルトゼーで軽く済ませる。ついでにちょっとペーター教会に寄ってみる。ウィーン観光は明日も出来るし、会場ではネットも使えるので、午後のパラレルも最後尾に陣取って電源を確保し、話を聞きつつスペイン、パリの準備。pbarとかmuとか、あんまりなじみの無い世界だが、医療応用とかの話は単純に面白そうである。

会議は6:30頃に終了し、バンケット。案内には市庁舎で、と書いてあるので、まあラーツケラー(市庁舎の地下にある、郷土料理をだすレストラン)だと思っていたが、本当に市庁舎の中で行われた。奥さんと合流し、会議でもらった情報に基づき市庁舎に横から侵入。というか正面は工事中で近づけなかった。オペラ座的なクロークに荷物を預け、オーストリア各州の旗が飾ってある部屋でバンケット。前菜はテーブルにおいてあり、メインは隣の部屋にあるビュッフェから取ってくる。ディナートークが行われる。


昨日までは雨だったが、今日は曇り、降ってはいない。それでも気温は低い。朝マックののち会場へ。ちょっと興味の対象が違うが、コーヒー中に情報収集したり、議論したり。

午後からエクスカーション、世界遺産のヴァッハウ渓谷を船でドナウ川下り。まず箱が豪華なお弁当をいただき、バスに乗ってメルクへ移動。修道院が有名で、内部をツアーで見学させてもらう。展示はモダンだったりもする。図書館や聖堂がかっこいいです。そこからドナウ川下りの船へ向かうのだが、特にorganizer側からの連絡がないので皆さん流れで移動。早めに移動して船に乗り込んだが、ゆっくり来た人はぎりぎりで乗り込んでいたような。

川下りとあらば本来デッキにあがって写真をとるべきだろうが、あまりに寒いのと天気も良くないので、船内でコーヒー飲んだりビール飲んだり。実験のH.O.さんより、ダイエットについて学ぶ。途中で乗り換えを挟んで、クレムスに到着。ここで夕食だが、これもレストランが推薦されるだけで、各自でとるように、とのこと。日本人の皆さんとちょっと良さげなお店へ。魚を食べて白ワインを飲んでみる、なかなかおいしい。終了後バスでウィーンまで送迎され、解散。


朝食はシュテファン広場近くのマクド。午前のセッション前半はベータ崩壊とかニュートリノとかそっちのほうで、後半がKの話、はじめにA.G.氏のレビュー、次がY.A.さんで、さらにV.K.M.さんのFINUDAの解釈の話、その後が自分の出番で相互作用の話をし、最後のA.D.さんの3体計算の話につながる。

Y.A.さんが何をどのくらい話されるのかわからなかったが、我々の仕事へのコメントの部分は最後の方で、時間が足りなかったようで少ししかなかった。ちょっとポイントがつかみきれなかったが、次元正則化に問題があるような感じです。が、まとめとしては、Lambda(1405)の性質を調べるのが重要、というような感じで、それはいいですよね。というか自分のトークの最後もそう言う話で終わることにしたし。

で、自分のトーク、あたりまえだが緊張しました。大きな国際会議での招待講演は初めてだし、天井画のあるホールでしゃべるのも初めてだし、どういう突っ込みが来るのか事前に予想できなかったし。実際のトークでは最初速くしゃべりすぎて、後半無駄に丁寧にしゃべった形になってしまったのが残念、もうちょっと前半で言いたい事もあったのだが。急遽断面積の絵を途中でみせることにしたので、時間がかかりすぎると思ったのだが、実際は予定よりだいぶ速くしゃべっていたようだ。なんで断面積の絵を見せたかというと、カイラルユニタリーが実験をよく再現するということはE.O.が各地で宣伝してるから既知なのかと思っていたのだが、どうも今日の会場はそうでもなさそうだったので、手元にあった絵を見せておいたというわけです。

今回のトークでは、ポールよりpi Sigmaの相互作用の重要性を強調したつもりです。下にも書いたように、2つめのポールの位置は模型にわりと依存する。より本質的なのは実軸上の振幅の振る舞いで、そこで重要なのはpi Sigmaの相互作用が強く、それはカイラル対称性(実はフレーバー対称性)で決まっていること。例えばBMN模型では、2つめのポールはKbarN閾値より上に出るが、有効相互作用の形は他とそれほど違わない。よって、相互作用の構造をカイラルにしておけば、ポール位置はそれほど重要ではないのかも。

質問は会場のマイクの反響が大きすぎて他の人も苦労していたが、あんまりちゃんと聞き取れず。後ろの方からあった最初の質問は、断面積の低エネルギーの方のデータがどうのこうの、という感じだったので、その辺のデータの精度が上がればモデルの制約になるでしょう、と言ってみました。Y.A.さんのコメントは「pi Sigmaの結合が重要だというけれど、KbarNからの非対角があれば現象論的には問題ない」という風に理解したので「pi Sigmaの重要性はカイラル対称性の帰結であり、現象論の帰結ではない」と答えました。

ちょっと主張しておきたかったのは「現象論的に決まる事」と「理論の要請から決まる事」をわけて考えるということです。前者の立場だと、つまり現象論だけでやろうとする場合は、既存のデータでは閾値下の振幅を制限するには不十分、という結論になります。なぜならば実際いくつものモデルで異なる結果が得られているので。2体散乱のデータに限れば、カイラル相互作用は実験と整合性があります。現象論以上のことを言おうとすると、理論的に模型に制限をかけることになります。つまりここから先は純粋に理論の話。理論的にはいろいろな立場があっていいと思いますが、我々の主張では、まず考慮すべきは相互作用とカイラル低エネルギー定理の整合性でしょう、ということです。そもそもカイラル相互作用にしておかないと、媒質中でのカイラル対称性の回復とか議論できないですよね。ただし、これは理論の要請で、現象とは関係ありません。

もうちょっと細かい事として、A.G.さんのトークでカイラル模型のpi Sigmaのスペクトルと実験値の比較があったが、重要なのはデータがcharged stateであるのに対し理論はI=0のスペクトルであること。さらに、実験の方の始状態は可能な状態の重ね合わせになっているので、反応機構を仮定し(ここにモデルが入ってくる)どの状態がどれくらいの重みで入ってるかを決めないといけない。ちなみに、PDGの採用している数字は91年のDalitzの論文のもので、そこではHemingwayの実験、つまりpi-Sigma+のスペクトルをI=0の振幅でフィットして質量と幅を出している。振幅において共鳴が支配的ならI=0で調べて問題ないわけですが、A.G.さんも言っていたように異なるアイソスピン成分との干渉も強いと考えれるため、Lambda(1405)のデータは少し慎重に解析する必要があります。

終了後P.K.さんが来て、昨日の結果を聞いたのに触れないのはよくない、とのコメント。いやだって昨日ですし。しかしその後話しているうちに、こちらの計算に抜けている部分があるんじゃないかとちょっと思いつく。Y.A.さんに後で少し話してみたが、そういう可能性もあるかも。その辺は帰ってW.W.と議論してみます。

というわけで緊張から開放されたのでA.D.さんと、シュニッツェルで有名な店で昼食。がっつり食べて一杯ひっかけて元気を出すつもりだったが、シュニッツェルのあまりの大きさにむしろダメージを受けたような気もする。少し遅れて午後のセッション到着。以前メールをもらったY.Y.さんのトークを聞く。ポイントは原子の計算をするときに、強い相互作用を摂動で取り扱うのではなくdynamicalにする、ということのようだが、A.G.とかが違うと言っていたのでどうなんだろう。やっぱりこの分野は知らないことが多い。これも帰ってW.W.に教えてもらうことにする。

コーヒー中、A.G.さんにトーク良かったと言ってもらえた。質問にもpoliteに正しく対応していた、と言っていたが、まあE.O.みたいなキャラではないですし。午後後半もエキゾチックアトムの話を聞きつつぐったりしてました。最後はちょっと抜けて、夕食はガイドブックに載っていたビール屋に向かう、アウフラウフを食す。


朝食を西駅のパン屋で食べようと思っていたが、改装工事で昨日通れた場所がもう封鎖されていたりして、パン屋が無くなっていた。が、新しく完成しているゾーンにコーヒー飲めるところがあったのでそちらで朝食、市内交通の一週間券を買って、いざ会議へ出発。

会場はシュテファン広場から歩いて5分ほど。予定開始時刻の8:30前に到着したが、研究会の説明みたいなトークが既に始まっていた。というかなんだこの会場は。でかい!壁が大理石っぽい!天井画がある!

午前はエキゾチックアトムセッション、latticeでLuescherの公式をcoupled-channelにしたのはおもしろい。が、実際にシミュレーションできるのはまだまだ先だとのこと。やっぱりpi Sigmaの散乱長だと思うんだけどなあ。昼食はD.J.さんとA.D.さんと一緒にグラーシュ屋へ行く。

午後はKの話、ちょっとtwo-poleが一人歩きしている感が。ポールが2つあることが一番重要なのではなく、pi Sigmaの引力があるということのほうが本質的で、ポールが2つ出てくるのはその帰結。2つ目のポールは相互作用の形が少し違えば位置が大きく移動するし。自然に出てくるから面白いんであって、無理やり出す必要は無いと思うんですが。まあ散乱長やpi Sigmaのスペクトルを実験で精密に調べようという流れがあるのはありがたいですね。DISTOの新しい結果は、ファイルをアップするかもまだ未定とのことなのでコメントは控えておきます。あ、批判されたというのはここなんだが、まあ結果が公表されたら対応を考えます。明日のトークをちょっと改造しなければ。夕食は大勢でグラーベンにあるビール屋へ。


ウィーンにはもちろん電車で行きます、9:27発のEC63、ブダペスト行き。10分ほど遅れて発車し、ザルツブルク、リンツを経由しウィーンへ。昼食は着いてからでも良かったのだが、途中でお腹がすいたので食堂車へ向かう。えび茶に統一された雰囲気のいい食堂車、ハンガリー語が一番上にあったが、ハンガリーの鉄道会社だろうか。DBのファミレスみたいなのも機能的でいいけど、こういう古風で優雅な食堂車もまたよろし。温かい料理も思ったよりちゃんとしたのが出て来て満足。遅れが少しずつ増大したのか、予定を約30分遅れて2時過ぎにウィーン西駅到着。改装中のようで、妙に荒んだ雰囲気。

まずは西駅近くに取った宿に歩いて向かう。迷わずにすぐ到着するが、別館みたいな扱いでチェックインは本館のホテルで行う。とりあえず寒い。気温が低いという情報は入手していたのだが、これほどまでとは。部屋は広くてきれいなので、値段を考えればまあ成功か。朝食はついてないのだけれど。

ウィーンは初海外旅行の出発点で、1週間滞在したので基本的なスポットはだいたい押さえてあったりする。今回まず向かったのは、シェーンブルン宮殿付属の動物園。熊を放つのではなく、熊猫を見るためにです。2003年にこちらに来たパンダ夫婦はフランツとシシィと呼ばれているが、本名は中国語らしい。まあ日本のパンダの中国語っぽい名前も実は和名で、中国では別の名前らしいが。去年生まれた子供はフーロン、屋外運動場の高いところにある足場でずっと丸まって昼寝していた。寒くないんだろうか。両親はちゃんと笹を食べたり歩き回ったりサービスしていた。まあ3頭とも確認したので、これをもってヨーロッパのパンダは制覇しました。せっかく入場したのでパンダ以外も一通り回ってみる。トラ、ライオンにも子供がいるようで、人だかりが出来ていた。寒いので中心にあるカフェで休憩したりしつつ、見学終了。

夕食は中心部に出てみる。明日から利用することになるU3で5駅、シュテファン大聖堂に出ます。ホテル「グラーベン」をのぞいたりしつつレストランを探すが、日曜で店がしまっていたり、有名な店では2人でも席が無いと言われたりしてちょっと苦労する。最終的にイタリア料理屋に落ち着き、パスタを食べる。


コンサートに向け音源収集。近くに中古CD屋があるので数ユーロでいろいろ買える。

白浜でパンダ誕生のニュース。良浜って昔見に行ったときにはちっちゃい子供だったのに、立派になったもんだ。

明日からEXA08に行ってきます。19日に帰ります。


EXAのはだいたいできたが、スペイン、パリのは難しいなあ。


トークの準備など。できればスペイン+パリのも仕上げておきたい。EXA以外は同じ話をする予定だったが、聴衆の前提知識が違うような気がしてきた。スペインは共同研究者のトークもあるし、みんなカイラルな人だし。


夢に戸愚呂(弟)が出てきた。うわー。

T.S.くんの論文がPLBに通りました。再投稿してから3ヶ月以上かかったのだが、ちょっとレフェリーがおかしかったんではないだろうか。レターなのに。まあいずれにせよ通ったのでめでたい。

毎度お世話になってますN家にて反省会、おこのみやき。反省しに行ったわりにまた飲んでるわけではあるが。


面白い論文が出たようです。消去したチャンネルの3体の動力学が重要だという指摘で、これはもっともな話。最近この方面への気合いが抜けつつあったんですが、こういう仕事が出るとやる気も出ますね。ただ結果の違いについては、これとは独立にseparableの問題はあると思っていて、相互作用の論文(arXivのv2かpublished版)では議論しています。


論文のなおしなど。そろそろトークの準備も本格化しなければ。


ぐったりしてます。反省してます。


N家のみなさんとビール醸造所があるAndechs修道院を訪れる。S5の終点から山道を歩いて到着。子供は元気やな。ビアガーデンで昼食。パッサウ出身の陽気なおじさんの効果もありつぶれる。


The euro also fell sharply against the yen to trade at between 152.06 and 152.10 yen at 5PM, the lowest level of the year (NHK Worldより).


とりあえず出来たところまで送ってみる。あと図ファイルの修正かな。


訂正原稿作成中。


メールサーバーが一時不調になってちょっとあせる。


遅れを取り戻すためにちょっと昔のドイツニュースを聞いているのだが、Kosuke Kitajimaさんはドイツではコズケーキタイマーと読まれます。前にユニキローコイズミーを聞いたときもびっくりしたけど。


2008年8月


家でぐったりして疲労回復。


空港までお見送り、任務完了。ミュンヘンへ帰還。


ライン川下り。夕食はレーマー広場の有名店、品のいい店なので量も適切。


ハイデルベルク観光。夕食はデパートの屋上のセルフレストラン、量を調節できるのがポイント。


フランクフルトに移動、市内観光。夕食はリンゴ酒のおいしい店、だが前菜盛り合わせをつついてるうちに満腹に。


やっとミュンヘン観光。夕食は英国庭園は中国の塔のビアガーデン。鯖+大根おろし+醤油が好評。


つづいてザルツブルク。夕食はモーツァルト生家前の魚で有名な店。エビを食べたがうまかったー。


いきなりガルミッシュパルテンキルヒェン。天気が良くてなにより。夕食はバイエルン料理の有名店。量の多さで驚愕させる。


親到着、空港までお出迎え。


などと言っていたら一つ返ってきた。ううむこれは、日本の方ですね。関西の方ですね。ちょっと誤解があるのと、こちらの説明が不十分なところがあるので、詳しく解説すればいいのでしょうか。

T.H.先生夫妻と、 沼津のK.S.さんと夕食。ごちそうさまです。「カイラル◯◯とバッグコンスタント」の話を聞く。


査読中の論文が2つほどあるのだが、どうもレフェリーから返ってくるのが遅い。どっちも一ヶ月以上たってると思うんですが。だいたい2週間くらいでreminderが行くんじゃなかったのかね。

チキンラーメン50周年、PRLと同じですね。


ちょっとモーツァルトに目覚めました。奴はやっぱりすごい。


こっちで飛行機に乗ることになるとは。しかも早朝発で、ほとんど前日の夜中に出発のような感じ。


今日はわりと暑い。いろいろ情報が集まってきます。


感謝デー。


移動の予定調整など。フランスのシンポジウムの終了時間をチェック。先にチェックして良かった。。。


今日は聖母被昇天の日でお休み。ちょっと休憩。しかし窓を開けると寒いですな(最高気温〜15度)。


おおっとおめでたいお知らせ。しかしまだドイツですな。すみません。


S夫妻をザルツブルクにご案内。ちょっと寒かったので彼らはフリースを購入していた。モーツァルト定番コースと城。デーメルのアイスカフェは豪華。夕食はビアホールの中庭席で、ドイツ語メニューで牛と舌が読めたので牛タンでは?と注文。店員に「それは何か知ってるのか?」と聞かれてしまったが、正しく牛の舌であった。しかし出て来た料理はソースは無しで、量が(他の皿に比べて)少ない。味は厚切りハムみたいな、と表現するとちょっと安っぽいか。値段は他のとあまり変わらないので牛タンは高いということか。ノッケルンはふるふるしている。


ネタのつもりだったんですが、ちゃんとした研究もされてるようです。まあそれはそうか。


事務処理の書類など。

夕食はふたたびS夫妻と、天気が今ひとつだったが英国庭園のビアガーデンへ。1マースはちょっと多かったのか、どうなのか。その後うちにきてもらい2次会、お手、おかわり、によりギリシャ製5セントを手に入れる。


夕方S夫妻を空港まで迎えに行く、おひさしぶりです。夕食はアウグスティーナーで。


LHCがらみのネタと言ったらこれでしょうか。ブラックホールといってますが、記事全文をよく見ると「アップ、ダウンとストレンジから成る異質のストレンジレット(Strangelet)と呼ばれる陽子」がイカン、ということのようです。だめですよJPARCでKをいっぱい作ったりしたら。Lambda(1405)も危ないのかも。「近くに存在する物質を取り込みながら成長する」かもしれないですよ。

食料を大量に購入。


ここのローマ字がシュールです。お気持ちだけいただいておきます。英語ではもっと多くのメニューが、ドイツ語ではさらに多くの機能が使えます。


今日の最高気温は32度。さすがに暑い。


共鳴の起源の論文がPRCに出ました


ゆっくりめチェックアウトして出発し、地下鉄Andel駅の近くにある大型ショッピングセンターへ。一階のスーパーでビールの空き瓶とペットボトルを返却し、デポジットの回収。基本的にドイツと同じシステムだが、売り場が広すぎてマシーンの場所を探すのに時間がかかる。ドイツでは自販機のような箱についているベルトコンベアにビンを入れると中に回収されていくのだが、ここではビンを入れる穴の向こうにベルトコンベアが長く続いており、工場のようなところへ直接運ばれているようだった。ボタンを押してレシートを出すのも同じだが、そのままレジに持っていくと、サービスセンターみたいなところにまわされて、そっちで換金された。

ショッピングセンターを一巡して時間をつぶし、フードコートで軽く昼食を食べる。コルナを再両替するのは難しいらしいので出来るだけ使い切る方向で、パンとかパスタとか普通の買い物をする。帰りの電車はいい時間に直行がなかったので一回乗り換え。またスミーホフ発なので地下鉄で1駅移動。晴れているとそんなに雰囲気も悪くないか。ホームでなじみのDBの車両が待っていて安心する。ドイツに入ってシュヴァンドルフでALEXに乗り換え、7時過ぎにミュンヘン到着。

という感じでチェコ旅行終了。基本的に物価が安いのとビールがおいしいのがいいですね。しかし観光地化が進んだせいか昔ほど安くなかったり、料理のボリュームもいまひとつなところも。まあ料理のボリュームに関しては、こっちの胃のサイズのせいかもしれん。


今日は天気が今ひとつだが城方面の見学。地下鉄でマリオネット劇場のあたりまで移動し、橋を渡ってまずカフカ博物館へ。ここは最近開館したそうで、カレル橋からオープンの看板が見えた。博物館前の噴水に注目。内部はなんかモダンな展示であった。そういえば前回はAlexが阪大図書館から借りてきたカフカ全集のフェリーツェへの手紙や父への手紙の巻を持ってきてた気がする。

城にのぼる坂の途中の店で雨が降ってきたので昼食、観光客と地元民がいる店で、お手頃価格で料理もまあまあ。店で出るビールはプルゼニュのピルスナー(英語でPilsner Urquell)とバドワイザーの元ネタであるチェスケーブディェヨヴィツェで作っているBudvar(英語でBudweiser Budvar)が主流。雨は降り止む様子も無いので、坂を上って城へ向かう。ちょっとした坂で、かつ雨が降っていると疲れます。雨のせいなのか工事中のせいか、城の門に衛兵はいなかった。

城見学は短い方のチケットで。無料の聖ヴィート大聖堂には行列ができていたので、先に旧王宮と聖イジー教会へ向かう。カフカの本の表紙が堅いのを買う場合、黄金小路で買ったほうがカフカ博物館付属のショップで買うより安いです。一通りダリボルカまで見た後、大聖堂に戻って内部見学。ステンドグラスがきれいです。前回の城内部の記憶があんまりないのだが、見学チケットは買わなかったんだろうか。聖ヴィート大聖堂以外は、どっちかの美術館に入ったような気がするのだが。

旧市街に戻りお土産探しなど。疲れたので休憩しようとベジタリアンのレストランでコーヒーを飲んだが、どうもベジタリアンにはなれなさそうだ。近くの野菜とみやげ物市場も見学。Tescoに少し寄り道してから近くのビアレストランで夕食。ここはだいぶミュンヘンのビアホールに雰囲気が近い。料理もおいしい。


部屋は中庭側であったせいか夜も静かで快適。朝食も卵やソーセージなど温かい系も取り揃えており充実。今日の予定は市内観光。まず過去の記憶と比べるためにプラハ本駅へ。構内に新しい売店が出来ていたりして雰囲気も明るくなっている。まあそうだろうな。しかし正面のガラスの感じは、ちょっと割れてたりするあたりが昔のままか。続きましてムハ美術館。それほど大きくはないが、パリ時代以外の作品も展示されてたりして足跡がわかります。

次に観光定番コースを歩くべく共和国広場に向かう。ユーゲントシュティールな外観の市民会館はそのままだが、ここでも大きなデパートやショッピングセンターができていて、印象がだいぶちがう。広場の一角にかろうじて過去を保持してある建物を見つけたりする。昼食は旧市街広場のテラス席で、ちょっと高かった。サービス料別だし、パン料金も取るし。おいしかったからいいけど会計が明朗でないのはイカン。コンサートのビラを随所で配っているが、必ず値段は書いてない。食後はカレル橋まで細い路地を歩いてみる。この辺はすごい観光客である。

市民会館のガイドツアー、スメタナホールやムハの部屋など、市民会館内部が見れます。長い方のツアーに参加するとコインがもらえて、それで地下のバーでドリンク一杯飲めることになっているのだが、ガイドさんがバーの隣のレストランでも使えるって言うからそっちに行ってみたら、会計の段になって「使えません」と言われる。なぜ?インフォメーションで聞いてみるが、使えると思うけど店の人がだめっていったらダメなんでは?とよくわからん返事である。もうちょっとなんとかしたほうがいいのでは。

部屋のビールをどうにかすべく、お土産キーホルダーに栓抜き機能がついてるのを購入し、ユダヤ地区を散策したりして、少し早めの夕食は地元の人も集うというビアホール、店の前に看板もメニューも出てなくてちょっと怖いが、入ってみるとまあドイツにもある様なビール家ですな。あまり料理を食べるところではないのか、出てきた夕食は小さめでどちらかというとビールのアテであった。でもビールおいしい。安いし。

夕食後に国立マリオネット劇場でドンジョバンニ。ここもAlexと行ったのだが、大筋は同じであるものの演出がちょっとかわっていたか。外国人のみなさんは笑いどころでしっかり笑うのでそれが面白い。団長(?)のじいさんは同じ人なんだろうか。少し遅い時間だが地下鉄で帰ってみる、駅や車体も明るくきれいになっていて、乗客も多くそれほど危険を感じなかった。


ミュンヘンからプラハまでは、実はDBの提携会社ALEX(Arriva-Laenderbahn-Express)のローカル線一本で行けます。ビバ陸続き。8:44発のALX455で、プラハのスミーホフ駅まで直通。ローカル線ということで切符はおなじみバイエルンチケット、のパワーアップ版、バイエルン+ボヘミアチケットという、チェコ内まで乗れる地域チケットを使用。これでチェコのプルゼニュまで有効なので、そこからプラハまでの往復チケットを買う。自販機ではチェコ内のチケットがうまく買えなかったので窓口へ。親切な窓口おばちゃんが他のプラハ往復オープンチケットというのも調べてくれたが、当初のプランのほうが安かったのでそちらで購入。ただ地域チケットは自販機で買うほうが手数料がかからず安いので、先に買っておいたらよかったか。

さてALEXとプラハいうと、2001年3月、AlexことT.H.とともにウィーンからスタートして東欧をまわった旅行が思い出される。ウィーンは2回目というAlexは滞在を先に切り上げチェスキークルムロフに行き、プラハで合流ということだったのだが、旅行慣れているAlexに対しこちらは初めての海外で、しかもプラハ本駅は暗い感じで雰囲気もそんなに良くなく、重いスーツケースとともにびくびくしながらAlex到着を待っていたものだ。もう7年も前のことですな。

乗り込んだALXはコンパートメント、Reiseplanは無し。ルートはレーゲンスブルクを通ってチェコに入り、プルゼニュを経由しプラハへ。チェコに入るあたりから森というか山になります。チェコの鉄道会社はCDで、白と緑の車両をたくさん見かける。プルゼニュ(Plzen)はピルスナー発祥の地。14:37、スミーホフ駅到着。小さい、というかホームに駅名も書いておらず、スミーホフ駅なのかどうかわからんではないか。車掌に聞くと、ここであってるので地下通路を通っていけばいい、と教えてくれる。しかし端の方に出たせいか、なんにもないところに出てしまった。暗い構内と、この寂れ具合こそ東欧。

駅の中央部に移動するとさすがに売店や切符売り場がある。なんにせよまずはチェココルナが必要。両替所も無いので案内でATMの場所を教えてもらい引き出し。しかし4000コルナとすると2000コルナ札が2枚、ドイツなら小額紙幣を混ぜて出してくれるのに。1コルナ〜6円なので、使いにくい札を手に入れてしまった。しかたなく最小の200コルナ追加、これも200紙幣が出てくる。自販機は札を受けつけないので窓口で切符を購入し、地下鉄で2駅ほど移動。

地下鉄自体は明るくきれいになっているが、長く速いことで有名な地下鉄エスカレーターは健在。少し歩いてホテル到着、値段は安い(コペンハーゲン、ヴェネツィアの半額)がフロントの対応も丁寧で、バストイレ朝食冷蔵庫など設備は整っている。店員の愛想がいいマクドで少し腹を膨らませ、ヴァーツラフ広場あたりまで歩いてみる。途中雨にふられたので本屋や服屋に避難。このあたりの繁華街に出てみると、ファストフードがいたるところにあったりチェーン店の服屋が多く進出していて、資本主義の波でプラハも変貌していることがわかる。まあそれほど思い入れがあるわけでも無いんだが、ちょっとだけグッバイ、レーニンの母親の気分。

大型スーパーTescoを見学した後、夕食はホテル近くのビアレストラン、チェコ料理とビール、うまい。バナナ味やコーヒー味のビールがあるということで試してみるが、わりと普通に楽しめる味であった。よく考えると、それぞれ白ビール、黒ビールの方向性からそれほど離れてないだろう。ホテルで飲もうとスーパーで瓶ビールを買ってみるが、部屋に栓抜きがない。フロントで聞いてみるが無いとの事。変換プラグは貸してくれるのに。


この週末(+α)はプラハに遊びに行ってきます。チェコもユーロ圏外なんですな。5日に戻ってきます。


2008年7月


歌劇場今年のオペラ祭のトリであるマイスターを観てきました。いやあバイエルン歌劇場でマイスター、いいですねえ。今回はオペラで初のParkett=平土間。高かった。3階の立ち見より舞台までの距離が短い。まあ3階(というか日本でいう4階?)は高さがあるので、cosθ分近いのは当たり前か。いつもより周囲のドレスアップ度が若干高いように見えたが、Parkettだったからなのかオペラ祭のトリだったからなのかは不明。

4:00開始で終了は10時頃と書いてあるので、どう休憩が入るのか、というか食事はどうするんだ、と思っていたが、幕の間にそれぞれ40分休憩が正解。ドアも開放されてたので外に食べに行ってもいいようだ。地下に食べるところもあるようだが、ほとんど全てreservedであった。夕食はリュックに食料をしのばせて持って来ていたので1幕の後に外に出ると、オペラ座前広場の像の下で品のいい初老の日本人夫婦がタッパーからおにぎりを出して食べていてる。ちょうど横があいていたのでお邪魔してブレッツェルを食べながら少しお話しする。オペラ祭のために来ていると仰るので、定年後のゆるい楽しみかと思ったが、話を聞いていると、バイロイトに2回行ったとか、パリやローマの歌劇場がどうとか、昔のミュンヘンフィルはどうだったとか、なんか気合いの入った人たちだったようだ。我々はまだまだですな。

オペラ自体は歌劇場の総力戦といったおもむきでたいへん豪華。オケも普段より多めなのか、ノリノリであった。演出も奇抜な読み替えはなく、意匠が現代的なものになっている程度。徒弟がみんなNuernberger POESIE e.V.(e.V.は社団法人)と書いたお揃いのTシャツを着ていた。歌審査の記録に使う石盤はパソコンで、プリントアウトした紙が出てくる。ベックメッサーがリュートではなくラジカセを持って出てくる。最後のドイツ万歳の後ろでは少しナチスが登場。

ソリストではAnja Harterosのエヴァが最強ですね。ヴァルターの声量がいまいちで、もう優勝はエヴァです。エヴァのイメージとしては少し妖艶な感じがしすぎかもしれないが、オケのトゥッティから一段顔を出せる余裕がすごい。やっぱり椿姫が見たかったなあ。ヴァルターのRobert Dean Smithはバイロイトでもよく歌ってる人らしいが、調子が悪かったのだろうか、声が全然伸びてなかった。カーテンコールの拍手も少なく、残念な感じは否めない。ザックス(Wolfgang Brendel)は良かった。声質が良かった。さらには男前であった。

という感じのマイスターでした。ちなみに来年のトリはファルスタッフになるそうです。


基研で同室だったK.H.さんの仕事が新聞にのってたみたいです。京大のHPのプレスリリースの記事の写真では、やっぱりMacがちょっと写ってるのがポイントだそうです。


HYP06のプロシーディングスがのってないという情報を入手。そんなはずは、とよく調べてみると、オーガナイザーからのプロシーディングスの案内のメールに書いてあったメールアドレスに間違いがあったようで、そっちに送ってしまったようだ。といっても訂正が入ったのは締め切り後だし。

宿の手配他。なつかしのダンフェール・ロシュローからもそんな遠くないので、以前お世話になったところでもいいのだが、いい年してユースというのもあれなのでちゃんとホテル。でも朝食は無し。


暑い日が続きます。PRCの校正送信。


恒例ノミの市出動、木製猫パズル購入。


以前言っていたPaulanerのCMがYouTubeで見れます。字幕はオリジナルではなく誰かがつけたものだが、最後の「ええで、飲もうな、パウラーナ」が、なんというか、うまい。


昨日は議論ばっかりであまり進まなかった校正チェック。字が多い上にたくさん直されていてちょっと大変。そんなに問題はないのだが、レフェリーの指摘で直したところがエディターの都合で戻されている部分が気になる。


7時過ぎに中央駅に帰ってくる。しかし午前にセミナーがあるので眠い目をこすりつつ10時に大学へ。なんかハードなスケジュールだ。

PRCの校正が届いている。えらい早いような。

S.F.くんセミナー、中性子星のニュートリノ放出によるクーリング。

さらに午後には実験のT.Y.さん、P.K.さんらのK核関係のmini workshop。実験の最新情報は部屋を出たら忘れるように魔法をかけられたのでここでは書けません。まあK核を機にLambda(1405)にも実験の人の興味が集まってきているようでありがたい。こちらの理論の話はボスがしゃべってくれたのだが、自分の仕事をボスがしゃべっているのをみると、どこを強調するかとか、質問への対応とか、勉強になる。


チェックアウトして、大きい荷物を預かってもらい最後の観光。まずはデンマークデザインセンター。ちょっと予想より小さいが、おもしろい形の家具などいろいろ展示してあります。次に国立博物館、ここもかなりの広さなんだが入場無料。高い税金払ってるだけの事はあるという感じだろうか。「太陽の車」という青銅器時代の発掘品が有名らしいんだが、あんまりよくわかりません。

クリスチャンボー城の前を通って水のある方向へ、王立図書館であるところのブラックダイヤモンド、これは結構ガツンとくるデザインです。併設レストランで昼食、日本によくあるこじゃれたカフェのようにカッコいい店だが、メニューの種類少ないのでご注意。肉の焼いたのを食べる。雰囲気に押されてビールではなくワインを飲んでしまう。店員が妙にラテン系であった。

午後は再びストロイエのあたりで買い物などをしていると、電車の出発時間が迫ってくる。ホテルに預けた荷物を取り出し駅に急ぐと見慣れたICEが止まっている。コペンハーゲンから乗る客は少ないのか、車両はほとんど空、しかしReiseplan付き。ちゃんとデンマーク語の変なフォントも出します。15:38コペンハーゲン発のICE32、行きと同様に途中で船に乗る。船の長さの関係か、途中で車両切り離しがあって、船に乗るのは4両分のようだ。ちょうど6時くらいだったので、カフェテリアで茹でソーセージとビールを買って海を眺めながら軽く食事。気持ちいいです。

ハンブルク中央駅に20:16到着。駅で少し食べて気合いを入れなおし、夜行電車 City Night Line を待つ。今回乗るのは新型の車両で、コンパートメントではなく、向かい合わせの椅子を2段ベッドに変形できるというスグレモノ。設備もきれいで快適。乗り込む前にホームの売店で買ったビールで乾杯し、就寝。


ホテルはバストイレ共用だが朝食付き。最近の宿は小さめのペンションが多かったので、久しぶりに大きなホテルの朝食だったが、まあまあ立派な内容。桃をたんまりいただく。今日はコペンハーゲン観光、天気も良好。まず中央駅から郊外電車のエストーにのり、人魚姫のいるあたりへ移動。エストーは外観が赤、内装は青で、シンプルかつ洗練されたデザイン。これが北欧デザインというやつか。3駅ほどで降り、海の方へしばらく歩く。

人魚姫到着、世界三大がっかりらしいが、そんなに悪くない、というかどのポイントでがっかりするべきなのか。小さいと言われてもねえ、大仏みたいな人魚姫もいやだろう。あと逆に「ひっそりしたたたずまいが悲しい話とよく合っている」という感想もあるようだが、人魚姫の話は単純に悲しい話とは限らない。「人魚姫は海の泡になってしまいました」で終わりだと思ってる人は、青空文庫を声に出して3回読んだ方がいい。まあいずれにせよ観光バスで乗り付けるツアー客の大群の存在は、がっかりというかゲンナリするかも。

それほどがっかりできないことにがっかりしつつも、そのまま歩いてカステレット要塞、鳥が降りるところの星形の庭ですね、わかります。堀にかかる橋は2カ所しかないので注意。外周はランニングコースみたいになっているので歩いてみたが、途中大砲があったり衛兵みたいな人とすれ違ったりした。やっぱり要塞なだけに何か守ってるのだろうか。しかしすごく長さを稼ぐデザインなので、出口の橋にくるころにはぐったり。噴水を見学したりしながら次に向かうはデンマーク工芸博物館、北欧デザインの家具やインテリアが見れます。ロ号館みたいな、、なんでもないです。

さらに歩いてアメリエンボー宮殿へ。ここの名物は正午の衛兵交代式。熊の毛皮の帽子をかぶった「オモチャの兵隊さん」的な装いの衛兵さんたちが、ロボットのような動きで交代します。但し、動いてない時間も長いのと、どこで終了かが分かりにくいので、12時ちょうどには山のようにいた群衆は少しずつダレてきて散開していきます。天気がいいので暑いし。ということで我々も宮殿を離脱し昼食を取るべく運河沿いのニューハウンへ。ニシンビュッフェで有名な店で、屋外は満席なのに店内は誰もいない。15種類ものニシン料理が取り放題、なんだが、基本的に生食系は味が濃いので気をつけましょう。少ないけど焼き物系がおいしい。魚をがっつりいただいていると、店の人がスナップスというデンマークのお酒をすすめてくる。ジャガイモの蒸留酒で、6種くらいある香りづけの濃いのをノーマルで割って飲むようだ。その香りづけの内容を一生懸命説明してくれたので、一杯いただくことにする。が、強すぎて手に負えないので奥さんにパス。よく見るとこの辺のレストランではテーブルにスナップス用グラスが置いてあります。

食後は時間がなくて見れなかった工芸博物館のお土産ショップをのぞいてから、ちょっと遠いが歩いて国立美術館へ。上野の国際子ども図書館みたいに、古い建物をもう一つ建物で覆うような構造。ここのすごいところは常設展が無料。常設展といっても、ルーカス・クラナッハやレンブラント、マティスなど、有名絵画がばりばりあってびっくり。「グリーンライン」見れます、しかもタダで。すごい国だなデンマーク。しかし広いわりに案内の地図が見当たらなくて、歩き回るのがしんどい。明るいカフェで休憩。

体力を取り戻してから少し歩いて、地下鉄に1区間乗ってストロイエの入り口へ。ここの地下鉄は自動運転で、運転手がいない。なんか未来を感じてしまったが、よく考えるとポートライナーだってだいぶ昔から自動運転してるんだから、そんなすごくないかも。ストロイエは歩行者天国になっているコペンハーゲンの目抜き通り。ロイヤルコペンハーゲン本店があります。上階の博物館を見学、よくしゃべるおばちゃんが絵付けの実演をしていて、うちの奥さんも強制的に絵付けさせられていた。この店近辺では日本人率が増えます。しばし買い物などしてみる。夕食は老舗でデンマーク料理のフレスケタイという豚肉を焼いた料理にしてみたが、グレービーソースが付いてきたのでミュンヘンで食べる焼豚のようだった。でもやっぱりビールは今ひとつですね。


さすがに3日も朝マックというのもあれなので、最後の朝食は中央駅のカフェで。しかし今日は雨。ここまでも短期間雨に降られることはあったが、今日のはどうも本格的な雨のようなので折り畳み傘を購入。午前の予定はアルスター湖遊覧、市庁舎近くからスタートして1時間ほどで内外アルスター湖を一周。雨の中どれくらいの威力を発揮していたのか気になる太陽電池を屋根に装備した遊覧船に、客2組。丸い女船長さんが運転しながら解説してくれる。湖のほとりには高級リゾートなぞがあるようです。昼食は再び駅のフードコートのイタリア料理で。

しかし今日の本番はここからと言っても過言ではない。ハンブルクからコペンハーゲンまで電車で移動するのだが、一部の区間でなんと電車ごと船に乗り込む列車航走がある。いろいろ噂には聞いたりWilli(=ドイツでいろんなことを子供に分かりやすく教えてくれる愉快なお兄さん)に教えてもらったりしたが、実際にこの線に乗車する日がやってくるとは。

13:28発のEC35はデンマーク国鉄であるDSBの車両、外観はどっしりした重厚な車体で内部もゆったり広め、座席は4人がけ席を両サイドに配置。Reiseplanは付いてない。アナウンスはデンマーク語、ドイツ語、英語。食堂車の扱いがDBと異なり小さい売店が車両に付随しているのだが、そのシステムについて調査員みたいな人に短くアンケートされた、DBの人だろうか。ハンブルクを出てからリューベックを経てフェーマルン島に鉄橋で渡り、島の北端にあるドイツ最後の駅プットガルデンで乗船、デンマークのローラン島へ上陸、さらに北上してコペンハーゲンへ向かう。

プットガルデンに到着するころには雨はやんで晴れ間も見えていたが、停車中に見える景色はどこか世界の果てを思わせる。駅を出てからゆっくりと船へ向かって進む途中、アナウンスで船の上では車内に残ることは出来ないので全員デッキに出て下さい、とのこと。電車以外にバスやトラックものっている大型フェリーで、電車以外の乗客も大勢いるようす。とりあえずここは屋外デッキでしょう。潮風に吹かれつつ出港。いやあ船はいい。船はいいもんだ。船内には売店や軽食カウンター、レストランがあり、両替所などもついている。そう、デンマークはユーロ圏外なのである。約45分、おだやかな海をゆったりと進む船旅。

船を降りるとそこはデンマーク。デンマーク語はドイツ語に似てる部分もあるようなのだが、やっぱり不思議な響きがする。ニキョビンて、ガチャピンかい。グラフィカルにも、oにスラッシュが入ってたりaの上に丸がついてたり。フォントのせいかとおもったが、gの下が欠けてるのはそういうものらしい(参考)。若干ドイツと異なるような、やっぱりそれほど変わらんような風景の中、電車は北上を続ける。

コペンハーゲン到着。ホテルは駅の近くで、大きな看板も出ていてすぐわかる。デンマークにはセブンイレブンが多いらしいが、さっそく駅とホテルの間に1つ。荷物を置いて夕食へ。駅の反対側に出てチボリ公園に入って有名な店に陣取る。ストロガノフをもりもり食べました。日本でチボリと言えば倉敷だが、こっちがもちろんオリジナル。しかし倉敷のもわりとオリジナルに忠実に再現されてるんではなかろうか。規模もおんなじくらいだし。それにしても緯度が高いせいか、10時くらいでもまだ明るい。あとチョコレート飲料マチルダがコンビニでも売ってたので試飲、ちょっと甘過ぎでは。牛乳割りがちょうどいいくらいだ。fatの量別で3タイプくらいありました。


再びマクド朝食、今日は地下鉄乗り場に近い中央駅南側の店で。ハンブルク観光は日曜の朝の魚市場であるフィッシュマルクトから。U3にしばらく乗ると地上に出る。ここの地下鉄もミュンヘンのと同じく第三軌条方式なので地上では高架の上を走るのだが、この高架が色合いといい骨組みといいなんともツボを突いた造りだ。地下鉄を降りて人の流れにそってしばらく歩くとフィッシュマルクト到着、魚にかぎらずお菓子とかパスタとかいろんなものの叩き売りが見れます。

港の方に戻って大型帆船内部を船の博物館としているリックマーリックマースへ。不思議な日本語の案内書をもらえます。上級の航海士の部屋はすごく居心地が良さそう。しばらく歩いてブラームス博物館、小さな博物館だがスタッフの老夫婦(?)の愛想がいい。大人二人、と言ったのだが奥さんは「あんたは学生でいいよ」となぜか安くなる。客の半分は日本人だそうで、ブラームス年表にも日本語版がついていた。2階担当のおば(あ)ちゃんに「古風な日本語じゃないですかな?」と聞かれるが、「イタリヤ」とか書いてあるのはちょっと古風かもしれません。

昼食はミヒャエル教会前の有名店で定番ラプスカウス。まあ皆さん言うようにそれほどおいしくはない。というか、少量食べるには悪くないのだが、皿まるまるこれっていうのはちょっと重い。この店ではお試し小皿版も売ってたので、そちらがおすすめか。奥さんがこれまた定番うなぎスープを飲んでいたが、これもなんか甘酸っぱくて好かん。食後はミヒャエル教会の塔にのぼって景色を堪能して、倉庫街の方を散策。ここは水とレンガ建物がよく調和していて、デッキ風の陸橋とかがすごい港感を出している。上階が無駄に突き出た近代的な建物や新しく出来つつある広場など、現在開発中なところも見受けられる。

さて次の目的地は旧ソ連の潜水艦U-434が実際に係留されていて内部見学できるという所なんだが、場所が地下鉄の駅から徒歩25分とか書いてあって、しかも◯き方の地図では欄外だし個◯旅行の地図では広域マップにかろうじてのってるくらい。直通バスというのも見当たらなかったので、しかたなく歩いていってみたのだが、これがすごい距離であった。いや、距離というか、◯き方の地図が切れるあたりから、周囲は荒涼とした埋め立て地のような風景で、U-434こちら、という案内板1つみあたらない。ほんとにこのまま歩いて行っていのか不安になりつつ、足も疲れてきた頃、突然到着。遠かった。というか、たどり着く保証のないまま歩くというのはなかなかしんどい。どうも市内観光バスのルートになっているようだったので、そっちを利用するといいと思います。歩く場合は、道が電車の線路と合流して卸売り市場みたいな建物が左手に見えたら、あともう少しです。チケット売り場横の売店でコーヒーを飲んで一服し、潜水艦内部見学。狭い艦内でUボート気分に浸れます。そして再び歩いて戻る。

帰り道の途中、今年6月オープンした海洋博物館のお土産ショップに寄ってみる。手持ちのガイドブックでは紹介されてなかったが、東経10度ぴったり(有効数字6桁)に位置している近代的な博物館で、中を見る時間は無かったがなかなか面白そうだった。中心部にもどりつつニコライ教会廃墟を見学。戦災で破壊されたままのかたちで保存されていて、塔の上にエレベーターでのぼれる。夕食は市庁舎近くのこれまた有名店、ウェイターがええ声であった。Dorsch(タラの幼魚)の焼いたのがほうれん草にのってチーズがかかったのを注文。おいしい。客がみんな同じ新聞を読んでいるように見えて、どんな面白いことが書いてあるのか、と思っていたが、実は新聞を模したメニューだったようだ(うちのテーブルにきた英語メニューは普通の形状)。記念に1ついただいて帰る。しかし今日はよく歩いた。


ホテルは駅から少し歩いたところで、部屋はきれいで冷蔵庫がついてるなど設備もいいのだが、節約のため朝食別にしてある。ということで朝ご飯は中央駅のマクド。に書いたように朝メニューに芋がついてこないので、エッグマフィンにハンバーガー1つ追加。ハンブルクのハンバーガー。。。こちらのマクドでは朝からビックマック食べることも可能である。

ここからハンブルク観光開始、ではなく、博物館と曜日の関係で今日はいきなりリューベックに行く。ハンブルクは市だけで独立した州でリューベックはシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州なんだが、州チケットの調べが甘かったのでどれを買えばいいかわからず、週末チケットを購入。週末ならDB全線一日有効(特急除く)です。リューベックまではREで1時間ほど、のどかな風景が続き、バイエルンで見る茶色い牛ではなく、いわゆるホルスタインっぽいのが草を食んでおります。

リューベック駅構内は半円を多用したフレームでちょっといい感じ。旧市街に向かう途中で無料配布されている地図を入手。ホルステン門をくぐってペトリ教会の塔にのぼる。街を一望できるが、海は見えず。最近は内装が近代化された教会も多いが、教会内にカフェがあるというのはなかなか珍しいのでは。聖堂内も不思議な空間になっていた。

昼食は間違いなさそうなラーツケラーで。魚メニューが1ページ以上あるというのはびっくり。ここはひとつ生魚でも、とマチェス(ニシン)を選ぶが、マチェスだけでも数種類。ミュンヘンのスーパーで売ってる塩漬けマチェスより大きくプリプリしていて素晴らしい食感。新鮮だ。ここはいいところだ。飲み物にはその昔フランスから運んだワインを樽で熟成させていたのが起源という名物のロートシュポンをいただく。ちょっと魚相手には強すぎる感があるが、深みのある味わいで気持ちよくなれます。

食後にマリエン教会、バッハが聞き惚れた(らしい)オルガンで有名。さらにトーマスマン記念館、船主組合の家などを眺めつつ歩いていると、小さな街なのですぐ端に到着。逆戻りしながらヤコビ教会で雨宿りし、ギュンター・グラス・ハウスの横を通り、マジパンで有名なカフェで小休憩。店の2階にはミュージアムもあります。リューベックをひとしきり堪能したので夕食はハンブルクに戻ってから駅前にある船のような内装で有名な店へ。船の模型がつってあったりしてかっこいい。魚串焼きを注文、これまたうまい。正しく魚を堪能している。


朝6:20中央駅のICE886でハンブルクへ。ヴュルツブルクからフルダ、カッセル、ハノーファーとハルツ山地の脇を抜ける高速新線を通るのだが、早起きしたので車内ではほとんど寝ていた。カッセルを過ぎたあたりから、駅にレンガっぽい意匠が増えてきて、北ドイツ感があるような。昼前にハンブルク到着、約5年前ロストックに行った時に中央駅を通ったのだが、あんまり変わってないようで当時の記憶がよみがえって懐かしい。ここでD.B.に電話したなあ、とか。昼食はフードコート内のアジア系の店で、もう注文も上手くできます。

駅近のホテルに荷物を預け、まずはクレーの黄金の魚があることで有名な市立美術館へ、中央駅からすぐ。大きな美術館でゴシックから現代ものまで幅広くカバー。ミュンヘンのピナコテークを3つとも集めたくらいの内容/規模で見応え十分。やっぱり気になるのは近代ゾーン、黄金の魚は程よい大きさで、まわりの魚の表情がとてもよい。他にベックマンやムンクも充実。ムンクのマドンナもあって、なんか知ってるのより明るい色合いな気がしたが、実は5つほどあるらしいので違うやつだったのかも。

天気が曇りと雨のあいだくらいだったが、続いて中心部の見学、近代的なパッサージュが多い。ちらっとオペラ座も見に行ってみるが、前の道が工事中だった。ひとしきり歩いて中心部の土地勘をつかんだ後アルスター湖畔で夕食、眺めのいいところに座れた。この辺のビールと言えば、外国でも見かけるブレーメンのBecksが有名だが、それ以外にもHolsten、Duckstein、Astraなどの地ビールがある。この後いろいろ飲んでみたが、全体に酸味が強すぎたり味にパンチに欠ける気がしたり、いまいちな印象。バイエルンで鍛えられてしまったのだろうか。


N.K.氏セミナー、媒質中でのいろいろ。前から言っていたハイペロンのspin-orbitの話や、媒質中でのカイラル凝縮の変化など。最後のほうでneutron matterに入れると、普通の核物質に入れるのとちょっと違う振る舞いをして面白い。

large Ncの長い方がNPAに出ました。

夏休み特別企画で、明日からハンブルクとコペンハーゲンに行ってきます。おいしい魚を食べて、人魚姫をみてがっかりしてくる予定です。24の朝に帰ってきます。


結合定数が変化しているのでまったく同じではないですね。しかし、この変なところに漸近するパターンは??とりあえずノート送信。


東大よりN.Y.くん来訪、セミナー。ギンツブルクランダウで相構造を調べる話と、そこでのメソン励起がどうなるかという話。全体的にどのくらいのスケールの話をしているのかが入り乱れていてちょっと分かりにくかったか。


雨が降ってから急に寒くなりました。

H.T.先生セミナー、RMFから超新星まで。L.S.G.さんの仕事とか出て来ました。ボスやN.K.はこのへんも良く知ってるなあ。

どうにも表現しにくいので3次元プロットにしてみるが、いろいろうまくいかない。最後にeps作りにくいし。Igorの弱点らしい。ということで2次元を斜めに重ねてみる。こっちの方がきれいに仕上がりそう。しかし軸をいっぱい作らないといけないしなあ。


昨日のコンサートは行けなかったのでOpera fuer alleを見学にいく。オペラ座の前に巨大スクリーンが設置され、中の様子が生中継される。エフゲニー・オネーギンはあんまりよく知らないのでちょろっと様子をうかがって帰ったが、小雨決行のようだ。屋台も少し出ているので、お腹がすいたらおつまみを買える。


N家でNさんの友人のトルコ人のMさんの誕生パーティー。Mさんの誕生日のはずなのにN家にもプレゼント、子供にはオモチャ、大人には水タバコセット。なんか宝箱みたいな箱に入っててかなりでかい。炭の具合があまりよく無かったのか、あまりうまくいかなかったようだ。それでも少し吸わせてもらって貴重な体験。飛び入りみたいな我々にまでお土産(ラク+トルコワイン+お菓子)を持って来てくれた。というかこっちで用意したプレゼントより豪華なもんをもらったようで申し訳ない。N家にあったラクをちょっと頂いてみると、確かに水を入れると白くなった。不思議なお酒である。


共鳴の起源の論文がPRCに通りました。なんかちょっとステータス確認がおかしかったが、まあ通ればなんでもいいです。

ボスの家で研究室の夏パーティー、H.T.先生夫妻と一緒に郊外のボス邸へ。日本では庭があっても蚊と暑さでガーデンパーティーは難しいらしい。ちなみにうちのボスが日本に滞在中に、近くのYAMAHAにいくとピアノ弾いてたりするそうですよ。最初は晴れていたが帰るころには大雨に。


M.G.さんセミナー、latticeでrhoメソンの形状因子をいろいろ調べる。とりあえずまだpiが重いのとp-waveであるせいで崩壊はしないrhoについて。物理的なrhoについて調べるためには、幅を持った共鳴の場合に形状因子のような静的な量をどう定義するかという問題がある、というのはちゃんとボスが突っ込んでいた。そこまでは考えてない、というかたぶん実験と比較とかそういのが目的ではないのかもしれない。rhoくらいこっちでもモデル計算できると思うが、dynamical起源ではないんだし、結局複素数をどうするかという問題は解決しないからあんまりやってもしょうがないか。


パラメーターの変化をちょっと考えていると、他の可能性があることがわかった。こっちでやってみるのも面白いんではないだろうか。しかし計算せずに予想でものを言うと、なんか天気予報みたいである。

ということで計算してみるが、ちょっと予想と反対。あれ。しかし、ということは、真ん中にしてみると、、、変なことが起きる。これはこれで面白いのでは?いや、まだ計算間違いの可能性もあるので慎重に。


B.K.さんセミナー、スケーリングの話つづき。O(4)モデル+繰り込み群で模型計算、無限系ではきれいにスケーリングしている。有限サイズにすると少しずれが生じる。正則化依存性は、O(4)モデルの項がたりなくて収束していないのが原因にあるようだ。最後はlatticeの結果の解析だが、長さの次元を入れるところで困難があるようす。


イントロを構想してみるが、やっぱりこの話はレファレンスが膨大にある。全部読むのも大変である。

いろいろ申し込み+宿確保。webを整備するのはいいが、ちゃんと使えるようにしてほしいもんである。


散髪+感謝デー。


去年と同じく今年もオデオン広場で野外コンサートがあるようで、今日はバイエルン放送響、明日はミュンヘンフィルが出演。買い物の帰りにまた隅っこの椅子でしばらくゲネを観察、エッシェンバッハが新世界を振っていた。4楽章冒頭はダウンですよ!


トークできることになったのでフランス行くことが決定。まあ昨日若干情報を漏れ聞いた気もするが。そしてE.O.登場、60歳でも歌ってます。

2時から素粒子のグループに滞在中の、ホログラフィックQCDで有名なS.S.さんのセミナー。バリオン関係でいろんな量が計算されてました。KK質量がメソンのスペクトルをfitした場合(1 GeV)とバリオンのスペクトルの場合(0.5 GeV)で違うのを気にしていたが、観測されてる第1励起状態をモデルの第1励起状態で合わせる必要はあるんだろうか。ローパーやN(1535)がハドロンの動力学で出るとすれば、ホログラフィックモデルの第1励起状態がN(1710)あたりに出てきても問題ない気がする。実際核子の性質は1 GeVのほうでうまくいくわけだし。

続いて3時半からE.O.セミナー、最近の3体系の計算について。2体でもやっていたon-shell factorizationと、それをさらに応用してFaddeevもfactorizeするところがすごい。Faddeevのfactorizationの方は少し強引か。1回のずれが小さくても、オールオーダー足したときに悪さをする可能性はありますからね。結果はさすがという感じ。3メソン系っていうのもおもしろそう。piとKの質量差が大きい事はメソンバリオン系でも問題であるが、MMBだとさらにチャンネルごとの質量差が大きくなる。ボスが言っていたように、カイラル摂動論の妥当性には問題があるかもしれないが、むしろそれを利用してpi piチャンネルとKKチャンネルを分離して議論できる、ということでもあるのかもしれない。3体の共鳴が2体の共鳴にドライブされているのでは、という指摘は面白い。また、あちらでも有効相互作用から3体計算というのをやっているようだ。あとでローパーがpi pi Nで出ないか聞いてみたが、出ない、pi Nとのカップリングが無いので、とのことであった。


再々投稿完了。新ネタ着手と一ヶ月前に書いた割にはあまり手を付けるひまがなかったが、だいぶ仕事が片付いて来たので、今度こそそっちも行きますよー。

H.T.先生夫妻とC.S.さんと夕食。やっぱりこちらの料理は大量であるようだ。そして過去の失態がまた明るみに出てしまう。


おおっ、H.T.先生登場。

アブストは書けました。「再々投稿」と書くと「再々履修」みたいな気分になる。線形代数3回も受けたなあ。。。


というわけで3体計算の本論文が出ました。2核子吸収が個人的には目玉ですが、こっそり正則化の違いを議論したりしてます。

C.S.さんセミナー、axialとvectorの混合とカイラル対称性の回復。スペクトルが完全に一致しないのは、piのカイラルパートナーがいないから。線形化した模型というのはちょっとおもしろそうだが、power countingに問題があるのでは。

レフェリーレポート作成とレフェリーレポート対策。質問返答、なんかタイの人と仲良くなってしまった。

あ、自分のアブストつくらないと。


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