日記の履歴(0610〜0612)

日記の履歴です。


2006年12月


昼からバスで高松へ。正しい日本の大晦日、紅白を見る。しかし徳永英明くらいしか知ってる人がいないのは問題である。

2006年も今日で最後です。なかなか良い年になったと思います。それではまた来年。


有頂天ホテルを見ながらHPの細かい不具合を修正。


D.J.さん宅で忘年会。ボウケンジャーは18体合体。レゴで馬を作る。プラレールは進化している。ドイツのおもちゃでピタゴラ装置を作る。ごちそうさまでした。


私としたことがabsenceと書いてしまうとは。逃げ腰はいけません。修正して提出しe-printにも送る。


基研忘年会。湯川、朝永と直接会ったことがあるらしいボスは、young coupleの動向に興味がある様子。


白浜でパンダ誕生のニュース。

HYPプロシーディングス作成、短くまとめる。Iceberg Theoryです。この手の作業は必ず出版された論文の文法ミスを発見させる。


続、一年を振り返る。日記によると、今年度は前半に研究が進んでいます。中盤から各種書類書き、YKISなどがdominantになり停滞気味。なぜか9月から日付に0がひとつ多かったのを修正。


梅田に電化製品を見に行って、スカイビルでドイツ気分を味わう。船に乗ってきただけあって、店はロストックで見たようなのが並んでいました。その後ヨドバシ内でビールを飲み一年を振り返ってみる。


HQセミナー2回目、ファイルはこちら。イントロにThetaの実験の話を増やしてあります。あまり準備なしで時間を稼ぐには実験の話がいいかと思いまして。本編もYKISからは少し修正してあります。プロジェクターが明るいせいか、いそいでpdfを切り貼りした所が見にくかった。

セミナー自体は質問等も出ておもしろかったです。large N_cにいくのはもう少し準備が必要か。N_cが大きくなると、ソリトンの回転励起状態でエキゾチックを作れてしまう。ただしそれらは全てパリティ+なので、ネガティブパリティのエキゾチックに対しては今の議論が成り立つ。D.D.の議論が補正されたエキゾチックネスに対しても正しければ、エキゾチックネスを上げる回転励起は、他の回転励起に対してオーダーN_c大きくなるはず。ソリトンになるとサイズが出てくる、というのはYKISでD.D.にも言われたが、うまく利用できる可能性もあるか?

午後レフェリーレポートへの対応からT.K.くんも交えて議論へ。セミナーでもあったように、繰り込みの決め方はやっぱり本質的である。そのあとPRDにresubして、事務手続きいくつか。年が明けてからの予定をたてる。


COSYがついに来ました。これは痛い。明日のトークの新しく増やしたところも改造しないと。

注意点:beamのエネルギーがちょっとあがっている。解析"A"はSigma+を崩壊からはタグしていない。イベント数はそんなに増えていない?とおもったら単位がちがいました。「解析に使われたイベント」は8倍と4倍になってます。cross sectionの上限が0.3 micro barn。前の結果は0.4 pm 0.1 pm 0.1 micro barn。

お誕生日おめでとうございます。ケーキを購入。


実家近くの坂道で犬の散歩をしている西洋風甲冑に斬りつけられる、夢をみる。

Science Directで落とせる論文の幅が広がっている?95年以前のもいけるようです。


こないだW.W.さんに宣言してしまったが、ちょっと変更して6月スタートの予定で話を進める。科研費の関係で会計さんとうまく連携する必要がある。住居について詰めの交渉。

論文の修正をして久しぶりに物理の議論。なんかもうちょっといろいろ出てきそうな話ではあります。


井上研究奨励賞が当たりました。しばらくメールボックスを見てなかったので、すでに書類は来ていたのかも。送付された受賞者リストに知ってる名前が。原子核関係で一人、もう一人出身が総研大になっているがヴァイオリンの知り合いか?多そうな名前なので同性同名の可能性も。


家で休息、CDの整理を続ける。体調は回復してきました。


神戸へ出動し年賀状を印刷。パイロンを入手。


気合いを入れて出動するも、また電源アダプターを家にわすれてしまう。しかたなく机の片付けをしてコーヒー粉を買って帰る。


いろいろと長丁場だったので、ここらでちょっと一休み。つかれました。ちいさいネズミ(とリスの間のようなもの)にえさをやる夢をみる。


YT100、3日目。午前中は原子核代表のお二人。どちらもおもしろかったです。T.Y.さんのすごさを垣間みた気がする。昼はRCNPグループと百万遍近くのレストラン、H.S.さんに出会う。

午後トークを一つ聞いたあと、YKIS後の現状復帰作業の残りを処理。向きまで正しく戻しましょう。そして懸案だったH.L.氏とA.G.氏のカードキー回収に成功。これでYKIS関係の後処理は終了したか。

ミュンヘンでの住居について、W.W.氏の秘書さんS.T.さんから連絡を受ける。これがうわさのゲストハウスか。


YT100、2日目、個人的に今日の目玉は初めて見るGeorgi。やはり南部さんはキャンセル、人に伝えるときは言葉遣いに注意しましょう。

RCNPのY.O.さんに黒糖キャラメルをいただく。おいしいです。昼食はふらふらしていたW.W.氏をとりこみ定食屋へ。招待講演者の昼ご飯は対応すべきでは?南部さんのキャンセルは展覧会がアサインされる。合間を利用し、PRDのレフェリーレポートの対策を練る。クロッシングが気に入らないようだ。そしてパーティー、料理が豪華で京大ビールも出たが、体調が思わしくないので食べる方に専念。帰りはHさんの車で送ってもらう。


今日からYT100。ノーベル賞学者4人を含む大御所がしゃべる。今日は漸近自由、カミオカンデ、繰り込みでノーベル賞の皆さん。寝ているわけには行かないが、のどにきているのでマスクを装備。

基研の事務で来年の旅行手続きを済ませて、南の方にあるりっぱな会場へ。D.Grossを見るのは2回目。なぜN_cは3なのか?。ブラックホールの時間発展は、AdS/CFTを使うとユニタリー?

昼はRCNPの人と近くの店へ。午後は小柴さんの昔話がおもしろかった。トフーフトの名前表記について、基研滞在中のドイツ人K.U.くんは何か省略しているはずだ、と言っていた。どうやら「het」の略らしいですよ。ちいさく「アト」と言うか、丁寧にするには「ヘット」と言うらしい。

終了後戻ってYKISの後片付け。事務局部屋のレイアウトを戻し、廊下に出したものを部屋におさめる。


のどが痛くなってまいりました。また体調不良。


YKIS疲れとうちあげ疲れで休息しています。


YKIS第三週5日目、ついに最終日。Kが凝縮した状態などを重イオン衝突で観測、というときに、生成断面積の問題以外に電荷が中性だと難しい、という問題もある。最近よく聞く太陽質量の2倍の中性子星がEoSに制限を与える、という話もNatureらしい。最近Natureの話をよく聞きます。

しゃべる人のファイルを発表用PCに移しているときに、スティックが不審な挙動を見せる。T.T.T.さんがいたので処理してもらったが、これが噂のウィルスというやつか。

AMDの話を聞いていて疑問に思ったことをA.D.さんとY.K.E.さんに聞いてみる。核力の斥力芯を取り入れる話と、クォーク模型でqbar qが近づけないのでpiが軽くならない、という話。どちらの話も短い距離で急激に変化する波動関数を記述しにくい、という問題らしい。

H.Betheについても基本的なことは押さえておきましょう。ちなみに今年はBetheも生誕100年のようだが、アメリカではBethe100とかやってるのだろうか。

終了したので随時片付けなど。エイトレントのタップの数があわない。鍵は基本的に回収できたか。問題を多少残しながら、うちあげに向かう。そしてまたうちあがってしまったか。


YKIS第三週4日目、Kaonセッション。やっぱりR.H.さんのトークが良い。

今日の名言:「The best defence is an attack」by E.O.。「sharp spike」は「peak」ではないらしい。

FINUDAの新しいデータはインパクトありか。acceptanceによる形、という可能性は?いずれにせよ統計をあげるとどうなるか、ということでしょう。gammaとnの区別がつかない?という点は、後で聞いてみるたところ、中性粒子のTOFを測ったときにsignalからくるnとK+の崩壊から少し遅れて出てくるgammaとの区別ができない、ということらしい。一般に起こる話ではなく、この実験特有のもの。

WT項をvector meson交換と思った場合の相互作用の距離は0.9fmくらい、emでの半径と思ってもよい、by W.W.。


YKIS第三週3日目、今日からセミナー。JlabのC.D.さんの話がおもしろかった。e+e-のバックグラウンドをe+e+とe-e-のmixed eventから引き出す。あとやっぱり指導教官は英語が上手ですね。日本人でもアメリカ帰りの人は一般的に上手な気がする。アメリカに行ってこないといかんのだろうか。

午後はディスカッションセッション、媒質中でのvectorメソンの変化について。E.O.はこんなところにも顔をつっこんでいる。S.H.L.のコメント:non-trivialなq依存性は不変質量分布に影響を与えることもある。実験の人に話を聞いてみても、結局backgroundの引き方が難しいということのようだ。シミュレーションやmixed eventで形を決めても、全体の大きさをスケールする位置をどの領域で決定するかということも重要。これは他の実験にも言えることである。とくに高エネルギーのinclusive実験ではbackgroundの上の1%程度のpeakを引っ張ってくるので、注意が必要。


YKIS第三週2日目、シンポジウム。E.O.のトークでK*-Lambda(1520)の話がさらっと出る。ちなみにE.O.はそんなに速くしゃべってないと思うのだが。アメリカ人のがよっぽど速い。慣れのせいだろうか。その他に、3週間ずっといるA.G.さんの話が良かった。わかりやすくまとめてある、と思う。前評判とのギャップから、今回「わりといい人」という感想を多く聞く。


YKIS第三週1日目、シンポジウム。カイラルな業界での大物がたくさん来ていて、熱い議論がなされている。昼食はひさびさに外食、S.T.くんに連れられて近くの定食屋へ。

終了後パーティー@ほくと。奥さんをつれてW.W.さんにご挨拶してみる。各方面から意見を伺ったところ、出発ははやめのほうがよさそうか。


西宮の芸文に第九を聞きに行く。JR大阪と梅田をつなぐところの見晴らしが良くなっている。そろそろ静電気に注意しないと痛い目にあう季節です。


休養してます。睡眠時間が長いです。メモを購入しました。


YKIS第二週5日目、最終日。事務局当番に当たっているのではやめに出勤。

事務局部屋でlatticeの論文がNatureにのっているのを調べる。調子に乗ってvanishing pentaquarkを調べていたらプリントしたいと言ってやってきたR.L.J.に画面を見られてしまう。


2006年11月


YKIS第二週4日目。風邪のようです。のどからはなへ。パブロンを投与。

夕方にR.L.J.のセミナー、Pelaezの仕事をわりと評価している。なんか最近考えているようなことに関連する話題なのだが、いまいちすっきりしなかった。ポイントを整理する必要があります。

締め切りが迫ってきたので、自分がレフェリーのほうのレポートを送信。いちおう期間を守りました。これでどうだ。

ちょっと前まで参加していたJ.P.B.さんの論文にYKISへの謝辞が入っているのを発見。第一号でしょう。


YKIS第二週3日目、今日からセミナー、hotになる予定。体調不良で帰ってしまったD.L.氏の鍵問題解決。T.C.さんがやっぱり持っていたようである。

Kとはkappaのことのようです。PNJLでの閉じ込めは、colorを持った自由度が統計的にsupressされる、ということ。dynamicalではない。

時間に余裕が出来たので、先延ばしになっていた種々の手続き。まず学会申し込みをしておく。論文の投稿料サポートの件を聞いてみると、いろいろとたらいまわしにされたが、正しい書き方は判明せず。PRDに送った論文のレポートが帰ってくる。レフェリーはたぶんムルシアのあの人ですね。large Ncがおもしろいと言ってくれました。少しなおして再送すればいけそうです。

なんかのどが痛いです。例の風邪がまわってきたのだろうか。そしてT.T.T.さんは腰を痛めてダウン。来週は何ですか?


YKIS第二週2日目、続シンポジウム+ポスターセッション。最初にあったようにdenseなスケジュールと内容です。初めて見る偉い人もこれだけいっぺんに来ると縮退してしまう。おもしろそうな話も多く、こちらにももうちょっと余裕があれば楽しめたか。

二週目の参加者は(人数が多いこともあり)コーヒーをよく飲む、お菓子をよく食べる、議論をよくする、ように見える。


YKIS第二週1日目、シンポジウム。最初のトークはやっぱりキャンセル。しかしそれでなくても大物がそろっている。分野が少し違っても名前を知っている有名人がたくさん登場。しかし名前を知っていても顔は初めて見るのが多く、変なやつが横にすわってるな、と思うと実はえらい人、というケースがよくある。D.T.S.とかE.S.とか。ちなみにイメージ通りなのはM.S.さんとかM.A.さんとか。

いろいろあったがRandom Matrix Theoryがおもしろそう。Microscopic domain内でQCDと一致する。あとviscosity〜viscum=mistletoe=宿り木。

終了後パーティー@基研本館。料理の質があがり量が減る。


疲れを癒すために、1階にできた岩盤浴に行ってみる。体内の悪いものが出たような気がする。


YKIS第一週6日目、最終日、シンポジウム2日目。何度か議論されていたが、latticeやsum ruleのinterpolating fieldから、何クォーク状態か、というのを調べる話がよく分からなくなってきた。そもそもどういう意味で何クォーク状態か、という質問をしているのかをはっきりさせる必要がある。

コメントにあったように、チャージのある状態はアイソスピンが混ざっているので、Lambda(1405)の性質ではなくアイソスピンの異なるチャンネルとの干渉項を調べていることになる。厳密にLambda(1405)の性質を調べるためには、当たり前だがアイソスピンの決まったチャージのない状態を見る必要がある。それらを異なる実験で比較することで、内部構造が調べられるかもしれないが、この場合でもシグナルとnon-resonantな項との干渉が存在する。

つまり、どちらの場合でも「干渉項」というものは存在する。加えて、2ポールの議論のときにもピークが右や左に動く、という話をするので、上記の二つの場合はよく混同されるようだ。そういう意味ではチャージを持った終状態に対して「Lambda(1405)のlineshape」という言い方をするのは誤解を招きやすいかもしれない。ここではアイソスピンの干渉の方を調べている、というのがポイント。

鍵の回収はほぼ成功。若干予定外のことが起こっているが、問題はないでしょう。

第一週はかなり自分の興味に近い話が多かった。単に5クォークというのとメソンバリオンは分けて考えるべきだ。そしてハドロンの中の多クォーク成分、というときには定義をしっかりする必要がある。このへんは押さえておくべきだろう。いろいろお勉強になりました。


YKIS第一週5日目、シンポジウム1日目。そろそろ朝起きるのがしんどくなってきました。朝からlatticeの話とLEPSの実験。途中でB.Mueller氏が登場しました。一日だけこちらに顔を出すそうです。昨日から調子が悪くて薬を所望していたD.L.さんは、どうもだめらしく病院に行かれました。

M.P.のトークでバリオンのフレーバー表現の任意のNcへの拡張の仕方はユニークではない、ということを知る。よく使う拡張はスピンを固定している、というのは知っていたが、たしかに他にも拡張の仕方ができるようだ。ここも重要なポイントです。

新しいN*の実験@東北について。断面積のデータと反応計算のfitでJ^Pを決めるというのは乱暴に感じられる。MAIDで使われるレゾナンスの結合などの情報は、新しい状態なしで既存のデータを再現するように決めているので、新しい状態があるとするとこれまでのfitが必ず悪くなる。新しい状態についてはまだデータが少ないので、スピン、パリティを決めるにはやはり崩壊の部分波分解をしてちゃんと解析するのが一番だろう。あたりまえですが。

最後に生協の二階でパーティー、この空間に足を踏み入れるのははじめて。S.I.N.さんグループにいた西洋人はドイツの学生さんでBochumから釜山に来ているらしい。B.M.氏と記念写真。


YKIS第一週4日目、トークも終わったのでカメラ係りもやります。午前のセッションはlatticeやsum ruleの話など。きれいな3Dプロットはインパクトがある。spin3/2のThetaに対するアデレードと東工大の結果の違いは、基底状態のplateauと解釈する場所が違うせいであるそうな。effective massと相関関数はどちらでfitしても同じものだと思うのだが、プロットしたときの見た目がだいぶ違う。sum ruleで散乱状態を引く、というときには引きすぎてたりはしないのだろうか。そんなに簡単に負になっては困るような気がする。間に真空を挟むというのがどれだけ正当化されるのか。

昼食は近くのラーメン屋へ。テトラクォークの話は対称性を使ってもう少し広げられるか。結合定数をちゃんと決めないと反応計算はできない。メソンのこともちょっと勉強してみようと思う。

午後はパネルディスカッション。ハドロン中の高次のFock成分の議論をする、というときに、きちんと定義するのはそんなに自明ではない。場の理論で考えると、ハミルトニアン形式にするかinfinite momentum frameに行くかしないと厳密には定義できない。このへんは自分でしゃべることもあるのでちゃんと理論武装しておく必要がある。


YKIS第一週3日目、事務局サイドではついにT.T.T.さんが倒れてしまった。最初のセッションはM.F.M.L.と自分のトーク。M.F.M.L.がカイラルユニタリーの結果をもうちょっと話すと予想していたが、カイラル外挿の話がメインであった。なんにせよ発散するのはなにか気持ち悪い。あと重いメソンもvector交換を用いて相互作用を作っている。

そしてトーク。少し内容を詰め過ぎた気がするが、言いたいことはしゃべれた気がする。ちなみに準備中に気づいたが、今年はWeinberg-Tomozawa40周年です。質疑がやっぱり苦手で、M.F.M.L.とかに一度にいっぱいコメントされると返答しにくい。今回の結論は「SU(3)リミットではエキゾチックは出ない、現実には補正の効果があるので”出にくい”」くらいの言い方のほうが良いか。やっぱりエキゾチックを研究してる人が集まっている会議なので、こちらの仕事にも興味を持ってもらえるのがうれしい。HYPよりは反応も良かったと思う。D.D.さんにもちょっと名前も覚えてもらえたようなので満足する。トークのファイルも置いておきました。

次のセッションは4クォークについて。Y.K.E.さんのようなクォーク動力学を見ると、我々がハドロンの自由度で扱うカイラル相互作用は、中身のクォークが見えない、という点で長距離と考えてもいいだろう。そうすると、カイラル相互作用で出ないようなエキゾチックも、より短距離であるクォークの動力学で作れるかもしれない、という考え方は面白そう。

昼からは議論の時間。ちゃんと選挙もしておきました。D.D.さんにWess-Zumino項とWeinberg-Tomozawa項の関連を教えてもらう。スキルミオンのKaon bound state approachのように考えると、WZからWTのKaonの部分が正しい係数で出てくる。ついでに初日のトークの結合定数のNcのカウンティングについて質問。例えばg_Aに対しても展開が良くないらしい。ループ展開と関連するものは良いらしい。。。また、彼はpi K Nの三体に興味を持っている様子である。


YKIS第一週2日目、昨日アルコールで消毒したおかげで体調は回復。しかし周りの人はしんどそう。コンピューターの専門家は事務局にはおりませんので、質問には答えられません。御所見学ツアーの予約も扱っておりません。といってもいろいろ来てしまう。

午前はH.L.氏からはじまるクォーク模型の話。前から言ってらっしゃいますが、今日の名言「Many calculations. No thought.」クォーククラスター模型でS=-1のメソンバリオン散乱を考えると、N-barKに引力がなくなる。これはcolor-magnetic相互作用を使っている限りカイラル相互作用が出てこない、ということなんだろうか。また、メソンバリオン型の相互作用に3クォーク状態(から予想されるCG結合をする状態)を入れると、状態のエネルギーが下がってくる。クォーク模型で作った状態が必ずしも観測される位置に出なくても、散乱状態との結合で下がりうる、ということを示している。そうだとすると、クォーク模型がスペクトルをよく説明する、という事実も、散乱との結合を入れて考え直した方がいいということか。

午後はホログラフィックな話題。観点は面白いのだが、stringからはじめても結局最後はクォーク模型かスキルミオンになってしまうのだろうか。


ついにYKIS2006が始まりました。受付はまだそれほど込み合ってはない様子。朝からD.D.氏のトーク。Bound state approachでKNのp-waveを見たときにphase shiftにはThetaがみえない、というという議論だが、ポールを探すと幅が広いが状態はある。さらに、結合定数に対してのNc展開が悪いので、leadingだけ取ってNc=3としたbound state approachでの結果は幅が広く、全部いれるてからNc=3とすると狭くなるらしい。しかしソリトン模型自体がlarge Ncで正当化されるのに、結合定数に対しては展開が良くない場合がある、というのは少し気持ち悪い。

次に実験のセッション。K*結合がない(小さい)、というのはたしかに既存のnegative resultを説明するのに必要かもしれない。問題はこの場合にpositive resultをちゃんと説明できるかどうか。A.T.さんの計算はKNへの結合だけしか入っていないのでLEPSは説明できるということか。heavyメソンはたくさん見つかっているうえに量子数も角分布をつかってある程度しらべられているが、ピークの形などわりといい加減に見えなくもない。backgroundがよく分かっているということだろうか。

昼休憩のあとしばらく議論の時間があります。しかしこちらで用意した議論部屋はあまり使われず、だいたいロビーにみんないる感じである。来週以降で人が多くなると状況はかわるかもしれない。

B.Z.さんのトークのちょっと面白い点は、S.L.Z.さんたちの言っていた1/2^-ペンタクォークが割と低いところに出てくるというところ。たとえば1/2^-のSigma^*が低いところにあると、I=1のs-waveの振幅にレゾナンスが出てくることになる。カイラルユニタリーで消えたり出てきたりする状態と対応する。

終了後ウェルカムパーティー@新館サロン。久しぶりにS.I.N.さんと酒を飲む。食事が少々あまり気味なので、おにぎりをお持ち帰り。


オケの友人の結婚式に参列。久しぶりに会う人も多い。部屋の中に2階がある披露宴会場。2階から登場ではなく、階段をのぼっておりる。末永くお幸せに。


準備作業最終段階。学問の系譜が終わるのをまってから会場の設営。


午前中はレジストの流れの打ち合わせ、事務局の打ち合わせ。

午後から鍵の回収システムを考える。名前を聞いてチェックとBoxにセットの2段階で。

ちょっとだけ学問の系譜をのぞいてみる。風邪をひいてらっしゃるようですが、基本的には元気そうです。K*交換はやっぱりあってはいけない?あとDIANAとBELLEはそんなに矛盾してないのか?。K.H.はこの反応はBELLEで否定された、というふうに言っていたと思うのだが。。

その後配布物差し替え作業、RCNPではよくこんなようなことをやりました。そしてまさかそこで寝る人がいるとは。

アインシュタインの論文で最もcitationが多いのはEPRらしい。SPIRES調べでは確かにそうです。


午前中机搬入の立ち会い。午後からコードの配線、はり紙設置。

と、こんなときに初レフェリーの依頼 from NPA。知ってる人の論文だったりする。


椅子を地下へ移動。そろそろ体力勝負か。


そしてトークという重大な仕事があることを思い出す。長い方の論文での議論を加える予定。しかしどこまで膨らませられるか。


会場準備の第一段階、事務局部屋の設置、備品の移動。掃除をお願いしたはずなのだが居室からGの死骸が観測される。これは第何種警戒態勢ですか?


神戸方面へ。最近出来たらしい三宮のmintから、ジュンク堂、ユザワヤ、お茶、そごうとまわる。やっぱり神戸はいいところです。最後はミュンヘン神戸大使館へ。意外とメニューは居酒屋です。


論文がオンラインになりました。校正の送信がはやかったせいか、予定より一週間前倒しです。

鍵管理ツールを工作してみる。


K.U.くんセミナー。準備をしてたら部屋設置のプロジェクターが故障している模様。これはYKISに向けて悪い兆候なのか、試練なのか、訓練だったのか。内容は低次元でのGross-Neveuで相構造を調べる。ここでの「バリオン」を難しく考えすぎてはいけません。

今日の名言:そりゃあたりまえやろ。単に発言すればいいのではなく、深みがあるのがポイント。

いろんなファイルを作成。机、鍵、張り紙係りです。そのあとネットワークテスト。KUINS3をMacでつなぐとやっぱり問題が多い。

最後の残念結果到着。これで決定か。


午前中Planについてのメール作成。気を使いながら書くので午前はまるまるつぶれる。昼からはYKIS準備作業。だんだん直前らしくばたばたしてきました。


昼食セミナー、なんかbelieveとかassumeが多いですな。その後YKIS会議。無限小の仕事も積み重なると有限の効果を持ちます。会議も昼にはじまり気がつけば送別会の時間。

W.H.さん送別会@危険な記憶のある店。鍋がおいしい季節になりました。お湯をかけて食べるものはお湯をかけて食べましょう。


夕方指導教官が登場し2月の会議のproceedingsまとめ作業。やっぱり何人か困ったちゃんがいる。こっそり自分の原稿を差し替える。

エキゾチックネスの群論的な意味を考える。トライアリティで分類(バリオン数あるいはNcで分けるのと同じ)した表現をいくつかのクラスに分類する指標になるのでは。


おととい買った東浩紀「郵便的不安たち」が面白かった。久々に明け方まで本を読んでしまった。今の自分くらいの年でこれだけ書ける人はいるのだろうか。

校正を送信。予定だと来週にはonline。これははやい。


耳原公園まで遠乗り。適当に突き進んだ割には最短ルートをとっていたりする。池にはカモ以外にアヒルもサギも鵜みたいなのもいろいろいます。


クィーンの真ん中でスティーブンタイラーが「Communication breakdown」を歌っている夢を見た 。

予定はいろいろ前後していたが、今日proof到着。しかし迷惑メール認定されていて、ちょっと危険。若干レイアウトが変わっている。そしてやっぱりページは余っているではないか。

朝から百万遍の古本市へ。新福菜館での昼食をはさみ一通り見て回るが結局買ったのは東浩紀と「冬の旅」の解釈本くらい。その後周辺の名物こんぺいとうと豆餅を買って帰還。


午前はぐったり、午後はキムチ屋までキムチを買いに行く。

ドイツより待望の返信あり。あまり大きなことは言わない方がよい、というコメント。少し前進か。

中国、ドイツあたりから論文についてメールをいただく。D_sは2317。やっぱりソリトン模型の人は我々の扱っているのがネガティブパリティだと気づいてくれない。関係する論文を引いてるからだろうか。


リプリント注文はpublishされてから。

任意のNのカシミアが分かる。こっちのpがあっちのmでこっちのmがあっちのp。そしてSU(6)。これでも1なのか?あとB=1で任意のNcを考えるのとNc=3で任意のBで考えるのはだいたいいっしょ。

ついにロシア人にもHyodo-sanと呼んでもらえた。

茨木支部会で鳥を食いに行く。前に青島ビールを飲み干した店だが、置いてないです、と言われた。メニューには書いてあったのだが。青島マークされたか。


virtual stateが幅を持ち始める点は、結合の強さによらず質量等で決定される。そうするとthresholdみたいに物理的意味があるのかもしれない。Residueの値、Toy modelでの計算など、やってみたいことは多い。そう、多いのだ。

論文投稿、今回はプレプリント番号を事前に取得。3つ同時進行になりました。

ありがたいお知らせがくるが、ちょっともったいないか。


2006年10月


レイアウト図作成。

日本の雑誌を大事にしよう、というのはいいと思う。問題は投稿料かインパクトファクターか。

フレーバーの方も大きくしたらどうなるのだろう。5を超えると、qbarとqqの区別がつくためエキゾチックネスの定義は簡単になる。


論文修正、そろそろ最終段階。

基研旧館見回り。全体のレイアウトを作成する。カギのこともあります。

高校時代の友人と電話して「話し方が変わった」と言われる。


クネーデルは南のほうの方言だそうです。「取り出す」->「沸騰させる」->「こわがらせる?」->「盛りつける」。


京都で、と思っていたのに終わってたので梅田に行ってカポーティ。良かった点:音楽(g-molに始まりg-molに終わる)、カポーティの着てる服。気にいらん点:話がストーリーじみているところ、いわゆる”カポーティ像”になぞらえたカポーティの描写。まあそれをさっ引いても全体的にはよかったです。


ほったらかされているように見えたPRLの論文だが、ちゃんと進んでいたようで、校正の案内が来る。校正が届いてからオンラインまで(の予定)が驚くほどはやい。

HQセミナー、ホログラフィックQCDでバリオン。large Nと言っていたのは、例えばスキルミオンの回転モードでもI=J=5/2は角速度がNc(=3)と同じオーダーになるので取り扱わない、という議論のように、模型で取り扱える(取り扱かってもいい)励起がどこまでなのかを知りたい、ということでした。

書類作成、devote toの後は名詞。

ちょっと気になるのでSU(6)で計算。Freudenthal formula?


論文修正、任意のNcのときのエキゾチックネスも書く。いろいろ考えたわりには結局trivialなファクターをつけるだけ。

英語の文章を書かせると、やっぱり指導教官は一枚上手である。


どうやら重要なのは神経細胞らしい。


グルダの弾くソナタ12番の4楽章は、ケンプのとまったく別の曲に聞こえる。

書類作成、一つ一つ可算名詞と不可算名詞を調べてみる。これ以上はどうにもなりません。助けてください。

heavy quark対称性の基本:重い -> QとQbarが独立に保存 -> それぞれのスピンは独立にSU(2)を構成 -> qbar Qのメソンを考えるとPとVが縮退。ほほう。


YKISのことも少し思い出してみて、机組み替え。

論文修正、今回のはなんか字が多い気がする。一通り済ませてD.J.さんにパス。

なんか楽◯みたいなキャンペーンですな。

Mac版Skypeがビデオ電話に対応したそうなので入れてみる。昼はベータ版だったと思うのだが帰ってから見るとちゃんとしたのになっている。せっかくついてる内蔵カメラが活用できそう。


タマネギを買うときは腐ってないか確かめることが肝要である。


南茨木あたりまで進出してみる。

とあることから母校について調べていたら、隣の部屋の先生が先輩であることを知る。


H.K.くんセミナー、午後も議論。カイラル対称性をもとにS行列に対して制限を与える。カイラル摂動論の結果はオーダーごとに条件を満たしている。ユニタリー化した振幅が条件を満たしているかどうかは興味深い。現象への応用というよりは、原理的な問題に向いているか。

デューラーならなんとか。あとマイスタージンガーでもどうぞ。


エルランゲンプログラムぐらいも知っておいたほうがよさそうだ。幾何学と群論の関係のようです。


昼ご飯トーク。無駄アニメーションを駆使し、慣れないノリでしゃべったので最初詰まり気味だったが、後半は快調だったか。latticeとかグルーオンとかはあんまり聞かないでください。ていうかあなた日本語しゃべれるじゃないですか。

PRLはカテゴリーをPACSで判断するようだ。じゃあ何のために選択するところがあるのだろう。

長い方の論文を修正。ほぼ完成しているはずだったのだが、短いのを書いているうちに変更した点が多く、コンシステントにせねばならぬ。


論文の長さ縮小、昼ご飯トーク作成。APSでは図は基本的に横幅いっぱいに使います。


とりあえず無事帰ってきましたので報告しておきます。

旅行とは関係ないんだが、1/4ドルコインに、州の名前が書いてあるのを発見。なんか計画があるようです。


とりあえずマインツに無事つきましたので報告しておきます。ついでにPRLに送った論文が通った通知がきました。めでたいのでこちらも報告しておきます。


明日からマインツでHYP2006です。記録によると小さいのも合わせて50回目のトークです。帰国は16日の予定。


梅田へユーロを補充しにいく。ついでにスポンジとスリッパも新調。ヨドバシの4階と梅田の地下の外貨両替は土日もあいている。京都での両替は平日に。


HQセミナー。平均場近似で計算したギャップの大きさをもとに、平均場での取り扱いがよろしくない、と言うところにひっかかったわけだが、うまく説明できなかった。カイラル相転移のほうでも揺らぎが大きいのであれば、やっぱり平均場の取り扱いはよろしくないということだろうか。

HYPに向けて旅の情報集め。バスの時刻表までネットで手に入るあたりがドイツはしっかりしている。会議のHPの情報もかなり充実。今回は久々の一人旅だが、日本人参加者も多いし、ホテルもE.O.と一緒だし、旅に関して憂慮すべき点はあまりない。むしろ今回の任務はえらい人たちと交渉をすること。トークより準備したほうがいいかも。


エディターに戻った模様。微妙なタイミング。今週中にこっちまで帰ってくればいいが。


今日からランチセミナーが復活。超新星はやっぱり爆発しない。もうすぐトークに当たっているのだが準備できてません。

ついにrhoができるようになりましたか。技術は進歩するものである。

Lambda(1405)生成の不変質量分布は、同じ終状態でも始状態によって干渉が反転したりする。光子を使ってアイソスピンの破れがある場合、これが効いてくることもある。


事務局会議。会場の設備です。


机を実際に割り当てることに。組み合わせの問題です。


本文の内容に関する質問、ご意見ご要望はこちらまで。
トップへ