日記の履歴(0704〜0706)

日記の履歴です。


2007年6月


荷物をまとめて朝のうちにホテルへ運ぶ。IBZと同じ通りなのでそれほど遠くない。チェックインできるのは12:00以降なので、スーツケースなどを預けて時間をつぶすため観光へ。しかしパソコンとか手で持っているので、あまり歩きたくない。というわけで手荷物預かりがあるドイツ博物館へ行ってみる。

ドイツ最大の科学博物館というだけのことはあり、機械を作る機械から炭坑、蒸気機関、楽器にいたるまで、いろいろと面白い科学技術が展示されている。その筋の人にはたまらんだろうか。お気に入りはジェット機を輪切りにしたもの、座席が機体のどのくらいの位置にあるのかが分かってよい。他にもエンジンやタイヤなどに接近できる。というか触ったりできる。

昼食も博物館で食べて昼を過ぎたので、ホテルに戻ってチェックイン。途中オデオン広場でコンサートの準備をしている。今日と明日は屋外コンサートが開かれるらしく、明日はマリス・ヤンソンス、ラン・ラン、バイエルン放送響が競演します。横の通りとかから聞けないだろうか。夜は英国庭園まで散歩に出てビアガーデンで食事。


7月から次のゲストハウスに移動するのに土日をはさむ関係で、明日から2日ほどIBZの近くのホテルに泊まります。


ついに必要な書類が全てそろったので、秘書さんに連れられて滞在許可申請に向かう。住民登録と同じ行政管理局外国人課の、学生、研究者用窓口、みたいなところで申請。これまた書類がちゃんとそろっていたようで、滞りなく許可がおり、パスポートにシールを貼ってもらいました。これであと1年と5ヶ月ほどドイツにいても怒られなくなりました。が、登録料一人60ユーロはちょっと痛い。期間や身分によって違うらしいが。。。

今回準備したのは

です(参考1参考2)。税関の時にB.K.さんが教えてくれたように、全てコピーを用意して渡すと喜ばれます。ちなみに奥さんには、下二つの代わりに結婚証明書(戸籍をドイツ語に訳したもの)が必要。ドイツ語の翻訳は参考ページの下のほうのウイルヘルム菊江さんにお願いしました。


式を整理して昔のプログラムを走らせ、結果報告メールを送る。と、夕方ボスがあらわれ少し議論、アイソスピンを組むところで結果が違うように見えたが、いわゆるphase conventionというやつが原因。昔よく悩んだところである。今のは簡略化した模型なので、次は観測量などがどうなっているのかを調べる、という方向で。しかし4チャンネルを2チャンネルにするのも原理的に同じ方法でできそうなのだが、どうだろう。


今日の最高気温は18度。確かに寒いです。そして風が強い。

ボスから計算の依頼。内容がすこしあれなテーマであるが、今やっていることとの関連でとらえると、あるいは一般的に問題を整理する方法としてとらえると面白そうである。

ついでに日本でやりのこした仕事を清算すべく、主に最近の進展についてノートをまとめて送信。3dカットオフの話はちょっと間違っていたりする。


イタリアからのお客さんのセミナー、インスタントンモデルでDirac行列の固有値を求める。ゲージ場の配位がインスタントンのみなので、上昇する部分は見えないが、ゼロ付近で有限になるところが見える。カイラル摂動論との整合性もチェック。次に相関関数から有効質量を出してpi、Nの質量を測定、パラメーターをNの質量のlatticeデータであわせると、うまくlatticeデータと一致。rhoとa_1も同様に調べると、絶対値があわないが質量差をパラメトライズしたものは良くあう。質量差はWeinberg和則と関係しているので、カイラル起源の部分は出る、ということらしい。しかし絶対値も質量差もクォーク質量に依存しないのは気持ち悪い。幅を持ったスペクトル関数で有効質量をfitする、という部分が面白かった。(fullの)latticeやsum ruleでは使われてないのだろうか。しかしどうもインスタントンモデルの人はモデルに自信たっぷりな人が多い気がする。


J.M.カップルとともに国立歌劇場で魔笛を見てきました。真ん中に王様席があるこの歌劇場は、上階でも中央以外は普通席になっており、ウィーンやパリのオペラ座に比べてボックスが少ないが、完成時期を反映しているのだろうか。若干端の方の立ち見で、舞台の左の方が見えなかったが、予想以上に楽しめた。これまで映像で見たことのある魔笛と同じ演出(アウグスト・エヴァーディング)なので、見えないところは想像でカバー。一番最後の場面に夜の女王やモノスタートスが登場していて、新しい終わり方であった。こうすることで、よく言われるストーリーの矛盾が若干克服される気もする。舞台もハイテクで奥行きを何層にも使ったり、光の当て方で質感が変わったり素晴らしい。キャストではタミーノ、ザラストロがすばらしかった。夜の女王は1曲目はひやひやしたが2曲目は良かった。

オケはそれほど大きくなく、ビオラは3プル、チェロ2プル、ベース1プルという編成だが、ちゃんと音がしているところがすごい。場所的にオケピがよく見えるので、出番の少ない金管が裏に休憩にいったり暇そうに舞台を見たりしているのが観察できる。

終了後近くの店でビールをひっかける。J.M.は合気道をやっているらしい。J.M.彼女は寿司が好きらしい。彼らは日本に行くべきだ。ドイツ人が乾杯のときに激しくグラスをぶつけ合うのは、中のビールを交換して毒が入ってないことを確認する作業のなごり、らしいが。。。


マリエン広場近くの日本料理屋に侵入。先会計でファーストフードのような感じ、きつねうどんを食す。普通の外食程度のお値段である。


夕方またIBZでコンサート、今回は滞在者を中心としたよりささやかなもの。ピアノ独奏、ビオラ+ピアノ、連弾など。ここに来てからピアノばっかり弾いてるらしい哲学者や、スラブ舞曲をガツガツ弾くおばあちゃん、以前IBZに滞在していた日本人の方など、いろいろ聞けて面白い。


セミナー、ちょっと緊張しました。いつも用意するだけで使わない、バックアップスライドを初めて使用。カイラル展開が良い、ということを前提にしていることをはっきり言った方がいいようです。相互作用についても、ユニタリー化(繰り込み)の部分も。それさえ前提として認めれば、後の議論は自然と従うはず。しかし最後に数値を入れるときに使うNGボソンの質量が、leadingだけで議論出来るスケールなのかどうかという点も重要。この辺はカイラル外挿をやっているグループとして、黙っておけないポイントか。そういう意味では、そもそもSU(3)でカイラル展開がいいのか、良かったとしてもleadingで議論できるのか、という根本的な疑問もある。いずれにせよ新鮮な観点からのコメントでした。

もちろん、現象論的に有効な理論を組み立てたいのではなく、(おおざっぱにleadingで議論しながらも)任意の標的にたいして証明した、というところにこちらの趣旨はあるわけで、その辺をもうちょっと主張出来ればよかったかも。

MENUのプログラムが出ました。セッションが一つ次のに行くべきな気もするが、どっちでもいいか。よくみると知ってる人がたくさん来るようだ。あとオンラインでしか会ったことのない人にもご挨拶したいところである。

今日はカレーです。たっぷりです。


大学の裏手には川が流れていて、いい感じの散歩道がある。ちなみに部屋の窓からリスを発見。

セミナーの準備。いつもより多めに式を書いています。新しい話もちょっとまぜてみたり。この辺は時間次第です。


ポールが入る話は、基準をどこに決めるかという不定性がある。今考えている自然なユニタリー化というのは本質的にIAMに近いので、エネルギー依存性を含めてループの実部を相互作用に押し付け、IAMとマッチングを行う、というやり方でどうだろう。

セミナーの予定が今週木曜に変更。ちょうど準備中だったのだが、まあはやいほうがいいでしょう。

保険の説明を受ける。waiting period、excessなどの専門用語は覚えておいた方がよい。


セミナー、カイラル摂動論を使った核子質量や形状因子のカイラル外挿。パラメーターに物理的なものを使うのか、カイラルリミットのを使うのか、というのは重要である。この業界では、高次項の効果を見積もるために出てくる数字3は、理由はないがnaturalらしい。この手の話で気になるのはカウンティングで、そもそもクォーク質量とメソン運動量の比を固定してカウンティングは定義されていて、計算した後でクォーク質量だけ動かしているように見えるが、それで運動量のカウンティングと矛盾しないのだろうか。メソンは外線に出てこない、といわれると、そんな気もしてくるが。

やっぱりループが負になることと関係している。次元正則化とエネルギーに依存する相互作用の組み合わせが特殊なのだろうか。この効果を完全に取り除くためには、IAMか次元正則化以外の正則化を使う。それでも生き残ったらdynamicalだろうか。ボスも面白いと言ってくれます。

J.M.くんと一緒にオペラのチケットを買いに行く。薔薇の騎士、リゴレットは良い席がなかったので、魔笛とフィガロの結婚を入手。なんかモーツァルト好きみたいなのが悔しいが、とりあえず立ち見でオペラ座に侵入を試みるということで。フィデリオも満席だったが、一週間前に通し券のキャンセルが出るようなのでそれに期待。ついでにビオラとピアノのコンサートも購入、こちらはレジデンツの教会で行われるようで、安値で良い席を確保。


日曜は1ユーロで入れるので家の近所の美術館へ。古いの、新しいの、もっと新しいの、の3択だが、とりあえず古いところから攻めてみる。いわゆる欧米の有名美術館ほどの広さはないが、特にドイツものが多いわけでもなくルネサンスからバロックあたりまで良い絵が幅広くそろっていて、時代と地域で整理されており見学しやすい。むしろ消化不良にならない程度に見て回れるちょうどいい大きさか。2階のギャラリーに向かうためにのぼる階段がいい感じである。

今日のドイツメモ:ベクトル(Vektor)は男性名詞。


なにかと祭りが多いようだが、今日も街へ出るとミュンヘン生誕849年祭みたいなのをやっている。とくにキリ番である必要はないらしい。10時前だったので、出店が出来つつある様子等を見学、お土産みたいなのに小さいものも売っていてなかなか日本人の感性をくすぐる。しかしデパートで買い物したりしているうちに雨が降り始める。

本屋で絵本を見てても雨がやまないので、昼食に市庁舎の地下、ラーツケラーへ。バイエルン料理で有名らしいのでそういうのでも良かったが、それほど空腹でもなかったので、ソーセージとクネーデル、黒ビールをいただく。おいしいです。外に出てみると雨があがっている。

それでは、ということでオリンピック公園に行ってみる。プールやスケート場以外に池や森もあって散歩にいいです。タワーは上にレストランがあったりして、京都タワーに似ている。高いが室内なので大丈夫、と思ったが階段で屋上に出られたりしてちょっと怖い。そして救助訓練か、レスキュー隊みたいな人が展望台から地上までロープを伝って上ったり下りたりしている。もしエレベーターが壊れたらああやって救助されてしまうのだろうか。

鍵を借りたのでIBZのピアノを演奏してみる。カバーをあけると意外にきれいなピアノが出てくる。昨日偉そうなことを書いてるわりには、自分の演奏はもうグダグダです。しばらく弾いてると、住人のおばちゃんが出て来て、思い出しながら弾いていたバッハの譜面を貸してくれる。親切なのか、プレッシャーをかけに来たのか。


今日は大学主催の外国人研究者向けエクスカーションでニンフェンブルク城へ。平日にエクスカーションがあるのはどうか、と思うが、ドイツ人的に金曜は半ドンらしく、仕事をはやく切り上げるし電車の時刻も金曜だけ平日と一部違っていたりする。

申し込みを出したのが締め切りぎりぎりで、それに対する返信もなかったので登録されているのか不安だったが、集合場所などの情報は入手してあったので、朝10時に中央駅に向かう。それらしい集団をみつけ合流してみると、リストに名前がなかったのだが、申し込み用紙を印刷したのを渡すと問題なく参加できる。メンバーは20人くらいで国籍、年齢はばらばら。子供連れのところも。

地下鉄と市電でニンフェンブルク城へ。主催者である大学の人がガイドとして、いろいろ説明してくれる。ガイド付ツアーというのは初めてだが、普段なら素通りしてしまうような装飾や絵について解説がつくのはなかなかおもしろい、ということを知る。よく入り口で貸してある音声ガイドというのも、借りるといいのかも。中央の城を見学したあと中庭から狩猟小屋を見学。ちなみに国際交流事業ということで入場料は大学持ち。

見学ツアー終了後、任意同行で少し歩いて近くのビアガーデンへ。こちらでたまに見かけるカレーソーセージというのを食べてみる。焼きソーセージにカレーソースをかけ、さらにカレー粉がかかっている。しかしガイドさんがおごってくれた腕から下げられる特大プレッツェルは食べきれずお持ち帰り。よく見ると向こうの方に鹿がいて、Hirschgartenという鹿公園に来ていたことが判明。

夕方は滞在しているIBZでコンサートがあるようなので参加してみる。そのへんのピアノの発表会みたいなのを想像していたが、割と立派なコンサートであった。IBZのすぐそばの大学であるLMUとかにもビラが貼ってあったようで、そこの学生っぽい客や近隣の住人などが来ていたようだ。最近デビューしたピアニストで、ミュンヘン出身、ゲルハルト・オピッツの弟子だったこともあるらしい。最近数学を勉強しにLMUに行っているとか。

ヨーロッパ100年、というサブタイトルがついていたが、プログラムは水の戯れ、喜びの島、ヤナーチェクのソナタ、アルベニスのイベリア。ヤナーチェクが一番良かったか。最初は緊張していたのか、フランスものはちょっとどうかと思った。イベリアの冒頭や3曲目の出だしで見せたような渇いた音が印象的であるが、音符が詰まってくるとすぐに均一な音に戻ってしまうのが難点。

主催者の挨拶はドイツ語だったのでよく分からなかったが、締めの挨拶で、ハイゼンベルグがどうのこうの、と言っていたのが耳に入る。確かハイゼンベルグもピアノを弾いてたと思うが、それと関係しているのか、と奥さんが仲良くなった隣に座っていた日本学(?)を勉強しているというハーフの人に聞いてみると、「彼も数学を勉強していているが、彼のピアノはハイゼンベルグ以上だ」的なことを言っていたそうな。


困ったら展開してみるとなにかと良いことがあることもある。aを変えるとやっぱりポールが入りますね。分離が難しいが、有効相互作用という形で見るとおもしろい。

帰りの電車のサッカー場あたりで、スペイン人が3人電車に乗ってくる。なんとなく会話の語感からスペイン語だとわかったのだが、彼らが途中の駅で降りると、周囲のドイツ人のしゃべり声より一段大きいトーンでしゃべっていたことが判明する。以前M.J.V.V.が「ドイツ人は小さい声で話すので、しばらくドイツにいたあとスペインに帰ってきてそのままのトーンでスペイン人と話すと、大声で”ケー?(何?)”と言われる」と言っていたのを思い出す。


以前は第0近似でユーロを100倍すれば日本円での感覚がつかめたが、今のレートだと補正が大きくたとえば65ユーロで1万円を超えている。お金を使うたびに160倍するのはめんどくさいので、給料を1.6で割っておくと、100倍計算で正しい結果が得られる。つまり給料が減ったと思うことにする。全部ユーロで考える、と言ってもよい。

今日もセミナー、多いですね。latticeで有限密度を解析接続で行うグループです。

対称性の破れを入れて手計算、これはまあ予想通り。積分済みの式でプログラムを書き直して数値計算、あっさり前の結果を再現。piの質量をゼロにしてみると、全部ゼロ。ループのところを改造する必要あり。

こちらの住所の情報を追加。


備品リスト提出、壊れたコーヒーメーカー処分、ピアノの鍵をもらう、無線LANのパスワードをもらう。オフィスの人によって対応出来ることが違うようだ。

ボスと面談、今やっていることを報告。準備がいまいちだったが、ちょっと説明しただけで理解していただけます。おもしろそうなので、まずこれを仕上げたらどうか、とのこと。プログラム等を整理し、まだ終わってなかった計算をリストアップ。

これはbeautifully simple and simply beautifulですね。quick look、time machieneあたりがすごい。

大学で昨日から祭りみたいなことが行われているが、学生さんに聞くとgarnixというものらしい。大学のある地名garchingのgarらしいが、なぜnixなのかは不明。


IBZオフィスに行ってコーヒーメーカーが壊れた、と言ってみると、新しいのをもらえることに。ついでに電子レンジも借り出し、最初にもらえなかった備品リストも入手。大学までの地下鉄は本数が多いように見えて、目的地の終点まで行くやつは9時以降は20分に1本くらいだったりする。

日本から帰って来たボスにご挨拶。今日はセミナーが2つあるという情報を入手し、まず午前のセミナー、ポテンシャル模型で作ったチャーモニウムに2メソン状態を結合させる。correlation matrixを使ったlatticeのstring breakingの話は面白いが、出てきたbreaking scaleというのはどれくらい精密なのか。例えばdynamical quarkを入れたポテンシャルの計算とconsistentであるか?

昼食はイタリア人のお客さんがあるせいか、いい方の食堂へ。INPCにやんごとなき方が来られたという情報は聞いていたが、ボスは40秒お話しする時間を与えられたらしい。そのときの対応やセレモニーでのスピーチがすばらしい、と絶賛でした。

午後からもセミナー、ポテンシャルについて。NRQCDなど、日本ではあまり聞かない話がこちらではメジャーだったりして興味深い。


上の階に住むTさん宅に昼食にお呼ばれし、カレーとそうめんをいただく。ご家族にもご対面、よろしくお願いします。ミュンヘン周辺情報、IBZ情報などをお聞きする。壊れたコーヒーメーカーは言えば取り替えてくれる。ついてなかった電子レンジは言えば出してくれる。追加ベッドは言えば貸してくれる。

夕食は中心部の有名所にでも行ってみようかと思っていたが、気合いが足りないので英国庭園のビアガーデンに行ってみることに。持ち込み可らしいので朝食の残りの白ソーセージを持参し、前回と反対方向へ。日本の公園と違って案内図がそこら中にあったりしないのだが、適当に道なりに進むと目的地、中国の塔に到着。

サーブされる店もあるようだが、大部分は動物園にあるようなテーブルがあって、セルフのカウンターで食べ物と飲み物を買う方式のようだ。メインは持参したので、学食のようなトレーを持ってつけ合わせを探す。いわゆるジャーマンポテトのような、じゃがいもの炒めたようなのがおいしそうだが、なんと言うかわからない。指差すにしてもちょっと遠いところにある。上に書いてあるメニューで、フライドポテト以外で芋を焼いたものっぽいbratkartoffelnと言ってみると、おじさんが望みの品をもりもりお皿に盛ってくれて成功。

サラダを取ってビールはもちろん大ジョッキ、1リットルでしょうか。奥さんは半分リットルです。ホフブロイハウスのビールが出されているようで、飲みやすい味。中身も大量だがジョッキも重い。7時でもまだまだ明るい屋外で、中国の塔の中から演奏されるどこか投げやりな音楽とともに、ビールと料理を堪能しました。これぞミュンヘン、これぞバイエルン、これぞドイツ。

今日のドイツメモ:ガス入り水をカルピスと混ぜれば、一部ではカルピコと呼ばれるところのカルピスソーダが出来る。


B.K.さんとともに税関へ。「宿敵」と呼ぶ人もいるくらいなので、ついに「たたかう」を選択すべく、革の靴、りっぱな上着、ジーンズでないズボン、と装備を固めてみる。車で到着した税関は、建物は大きいが担当のオフィスはそれほど広くなく、書類提出の窓口と荷物受け渡しの窓口のみ。まず荷物受け渡しの窓口へ、税関からの手紙を差し出すと、職員が奥からア◯さんマークの引越社箱を取り出してくれて隣の窓口へ。

ここがボスの居所か、と気合いを入れてB.K.さんの用意してくれた書類を差し出してみると、必要なものが全部そろっていたようで、すんなり受け渡し成功。テンションあげ損です。書類作成から重い荷物を大学まで運ぶのまで手伝ってくれたB.K.さんに感謝します。和三盆をお渡ししました。

ちなみに今回準備した書類は

です。移住に関する荷物という扱いにしてもらったので税金はかかりません。

昼食は日本から持参したそうめん。vivaそうめん。元気が出て来たので観光へ。よく街行く人が食べているアイスを食べたあと、おとといまわれなかった教会の内部を見学。フラウエン教会の塔にものぼってみる、こちらはエレベーターなのでらくらく。3つの教会では、ミヒャエル教会が一番よかったか。買い物等を済ませて帰宅。IBZに滞在中の日本人Mさん宅にご挨拶、こちらも突然お尋ねしたのに中に入れていただいて、演奏会の情報等を教えていただける。ありがとうございます。

今日のドイツメモ:ELはEssloeffel(大さじ)の略。


まずアポをとっておいた銀行へ。9:30で良かったようで、2階へ通され飲み物を出されて手続き、特に問題もなく口座開設終了。これで家賃を引き落としたり、大学からサポートを振り込んでもらったり出来るようになった。

日本から送った荷物が税関で止められたようで、6日に呼び出し状が届いた。ミュンヘンの税関のようで、場所は大学の近くでありそれほど遠くない。ドイツ人ポスドクのB.K.さんに内容を確認してもらうと、税関に行って私用の品ですと主張すれば良いとのこと。申告の書類とかをネットで落としてくれたり、内容物リストをドイツ語で書いてくれたりする。荷物はその場で渡されるらしいが、30キロもあって重い荷物であると言うと、明日車を出してくれることになった。ドイツ人いい人です。

ちなみにもう一箱送った荷物は無事に到着しました。下駄を装備してみる。大きい荷物の方が止められやすいのか。


今日は聖体の祝日らしいので観光に行ってみる。中心部に向かういつもの道が、ロープで仕切られていて警官が警備しており、スピーカーからは賛美歌が流れている。どうやらなにか通るような感じであるので、しばらく待ってようすをみていると、キリスト教っぽい行列が始まる。途中には若干普通の人も交じっているようだ。阿波踊りのようなものか。途中で賛美歌集を配っていたので、一ついただいてご唱和してみる。賛美歌に混じってなぜかハイドンバリエーションも演奏されている。

なかなか良い物が見れたので中心部に向かい、ペーター教会の塔にのぼってみる。300段もの階段をのぼると展望台へ到着。ミュンヘンの景色が一望できるが、塔の外は足場も狭く手すりもないので出ません。昼食はマリエン広場近くの有名店で、この地方の典型的な朝食白ソーセージとビールをいただいてみる。

キリスト教の祝日のせいか、いくつかある教会はholy service中のようで、観光では中に入れなさそう。というわけでいつものように歩き回ってみて、公園やオベリスクを通るルートで帰宅。夕食はおいしいとうわさの近所の韓国料理屋、プルコギをいただく。


銀行で口座を作ろうとする。客も少なかったので受付前で物欲しそうにしていると、中の人が声をかけてくれる。英語が若干通じているようで、パスポートと大学の受け入れ状を見せるがが、どうも今は手続き出来ないらしく、今日の夕方か金曜でどうだ?と言っている。金曜の午前中をお願いすると”half past ten”と仰ったのだが、あとでくれたメモには9:30と書いてあったりする。まあ家の近くなのでとりあえず金曜9時半に行ってみることにする。

MENUに登録料を払うためFAXを送ってみる。そういえばここでのメールアドレスはthyodo'at'ph.tum.deです。あたまにtがついてるので注意。結局転送していつものところにいくので、今まで通りのアドレスでも大丈夫です。

明日は休日だというので、ついでに他の休みの日も調べてみると、ドイツの祝日はどうもややこしい。復活祭から何日目、のように日が変わるのはゆるせるが、州によって違ったり、その町のカトリック地域だけ、とかなるのはどうにかならんものか。

今日の夕食は和食です。


午前中は秘書さんに住民登録に連れて行ってもらう。駅の売店に見えたところで実は定期券を売っているらしく、秘書さんの助けをかりてIsarCard9Uhrを手に入れた!平日の9時以降有効で月59ユーロです。普通に行くと大学まで往復8ユーロ強なので、これはお得。

途中スペイン人J.M.と合流、マインツで会ったことがあるらしく向こうは覚えていてくれた。が、こっちはいっぺんにたくさん会ったせいで覚えてなかったりして申し訳ない。バレンシアの学生さんで、カナリア諸島出身らしい。こちらには2ヶ月ほど滞在の予定。日本にも行ってみたいそうなので、日スペのお金でいったらいいよ、と教えておく。おそらく簡単に終わるであろうJ.M.の手続きを先にしてもらって、その後我々の登録。大して問題もなく手続きはすすみ、住民登録の書を手に入れた!

日本で用意したのは規格外かもしれないので証明写真をとって、滞在許可に必要な書類の確認を行った後、一旦IBZに戻って昼食、家の前のパン屋で購入。サンドイッチを買ってみるが量が多く、一部は包んでおやつにする。一服してofficeに行き家賃支払いなどについて聞いてみる。書類にサインし家賃とデポジットを払って、契約の書を手に入れた!このあと銀行口座を開設したいのだが、それは疲れたのでまた明日。

午後は大学に向かう。芝生の上で寝っころがる学生がいるあたり、外国の大学のようだ。緑の多いキャンパスで、部屋の窓の向こうではふわふわした綿毛と蜂がかなりの数飛んでいる。よく見ると蜂の巣のかけらが窓の外に落ちていたりする。部屋の中にも一匹迷い込んでいたが、窓を開けると外からもっと入ってきそうなので開けません、というか窓の開け方がわからん。

夕方日用品の買い物をC.S.さんに案内してもらう。マリエン広場からカールス広場まで歩いて、ふきんや製氷皿など、今まで見つからなかったものが発見される。デパートでも店によって品揃えが違うということを認識。


月曜日なので初出勤、大学までは地下鉄で。秘書さんが教えてくれた一ヶ月昼得定期みたいなのを購入しようとするが、大きな自販機では売っておらず、小さな自販機にはカードが通らない。とりあえず1回券を購入し刻印。駅を通っている路線は2つあり、分岐点止まりの電車もあるので間違わないように乗り込む。車両はそれこそ日本の地下鉄くらいにきれいである。

途中から地上に出たり、サッカー場の横を通ったり、20分ほど乗って終点の駅で降りる。最近路線が拡張されたようで、ここから研究室まで歩いて行ける。駅で降りる人もほとんど学生風の人たちで、看板にS=k_B lnWとか書いてある。地上に出るとゆたかな緑の中に近代的な建物がちらほら。秘書さんのくれた案内に従ってしばらくすすむと物理学科の建物に到着。

実はこちらのボスは今研究会で東京に行っていたりする。とりあえず秘書さんに会って、机をもらったり部屋の鍵をもらったりする。学生部屋やセミナー室などを見学、日本から来ているポスドクのC.S.さんにもご挨拶。Y.s.K.はまだ来てないようだ。部屋に戻ってアカウントを作ってもらい、ネット接続を試したりしてから建物を探検。構造は単純だが、いまいち感覚がつかめない。よく見ると隣の部屋に核構造の有名な先生が。

学生部屋でY.s.K.を見つけて挨拶し、C.S.さんにいろいろとお話を伺う。やはり日本語情報は貴重である。昼食は研究室のみなさんと食堂へ。会計は専用カードしか受付ないらしく、ポスドクのB.K.さんが親切に食堂のカードの使い方、チャージの仕方などを教えてくれる。購入時におまけでくれた?コーヒー券でカプチーノをいただく。

今日のところはとりあえずメール転送、プリント実験、図書館に登録、などが完了。秘書さんに住民登録について来てもらう約束をして帰宅。スーパーに行き、前回みつからなかったラップとゴミ袋を発見。デポジットの回収の仕方も、マシーンを使う人を後ろからちらちらみて研究。


朝の散歩、家の周辺を探索。日曜日でもパン屋やカフェなどは開いている模様。別のスーパーとあっちのテンゲルマンこっちのテンゲルマンを見つける。次に洗濯、いまいち要領をつかまないが、洗濯物を入れて洗剤をいれてドアを閉めてコインを入れてスタートボタンを押せばとりあえず洗濯は始まる。

乾燥機がまわっている間にさらに少し散歩。近くの英国庭園に行ってみる。とても広く、一回ではまわりきらん。ドイツ人は犬好きらしく町中でも犬をよく見かけるが、公園の犬はすごい勢いで走り回ってたりしてちょっと怖い。大きな犬があらわれた!という感じである。もちろん「逃げる」を選択。ひとしきり歩いて家の近くのカフェで昼食、チップがいらなかったり昼でも客がビールを飲んでなかったりして、近代化、というか一昔前の「外国では〜」というステレオタイプからの脱却が見受けられる。大学周辺地区であるせいか、このへんのカフェは日本のちょっとこじゃれた店のような内装だったりする。

うちのテレビは部屋の大きさに比べて画面が小さい。ソファーで見ると字幕とか見えないので、あまっている椅子を部屋の中央へ配置。しかし音楽番組を見ていて気づいたが、音声はわりといい。


ゆったりと起きて、とりあえず町を歩いてみる。中心部のマリエン広場まで行ってみると、観光客の姿も多い。名物の仕掛け時計はまわりを工事していてちょっと残念。裏に回ってホフブロイハウス、ヴィクトアーリエンマルクトなどを見学、市場のノルトゼーでは食材も売っている。昨日きいたポセイドンという魚屋は閉まっていたが場所を確認。次にノイハウザー通りを通って中央駅まで、有名どころを一巡しておく。教会等はすべて素通りだが、観光は追々ということで。

昼食を中央駅で取り、買い物をしながら帰還。スーパーでは売っていないような生活雑貨を探そうと、デパート「カウフホフ」をうろついてみる。そういえばトイレが有料で入り口に番人がいる、マインツではデパートのトイレは無料だったような気がするのだが。カウフホフは売り場も広く、たくさんの物がそろっているのに、我々の欲しい物がいまいち見つからない。たとえば、これだけ物があってなんでないの?というくらいスリッパがみつからない。地下で食材などを買ったあと、レジデンツの近くのアーケードに入っている無印に行ってみる。見慣れたタグに見慣れた商品たち。しかしもちろん少し高い。しかたなく夏に向けて少し安くなっていたスリッパを購入。

一旦戻って休憩してから、もう少し食材を補充するためテンゲルマンへ。土曜の夕方も開いているようだ。夕食にはソーセージを焼いてもらい、ビールで乾杯。ドイツっぽい感じになってきました。


今日の任務は電車でミュンヘンまで行って、これから滞在するIBZという宿舎にたどり着くこと。予定では9:54のICEに乗ることにしていたが、早くついたほうが買い出しなどもできるかと思い、一本前の8:54のを目指す。7時から朝食、種類は多くないが、ハムやチーズなどの他にゆで卵がある。卵をたてる皿は、周りの部分にカラを入れるようです。となりに座っていた丸いおじさんがコーヒーをついでくれる。

チェックアウト、電話中のフロントにカードキーを渡すと、片手でコンピューターをポチポチしてOK!みたいなサインを出す。そんなんでいいのか、と思いながらも駅に向かい、切符の購入。念のためDBのページで調べて印刷しておいた電車のメモを差し出すが、あまり見てくれない。切符は正しく買えたのでいいのだが。ちなみに席の指定は直前には出来ないようです。

フランクフルト中央駅は大きい駅でホームもたくさんある。黄色と白の紙が少し遠いところにあったが、荷物も多く動きにくいので、近くに見えた電光表示板に乗車ホームが出るのを待って確認。ホームには車両の絵とおおざっぱな停車位置が書いてある。電車は8+8の16両編成でわりと長い。2等で禁煙の車両の近くに移動しているうちに電車はやって来てしまう。一番近いところに乗り込んで、とりあえず席を確保。進行方向と逆向きの席になってしまったが、食堂車と1等に挟まれているので他の席に移動するのが難しそうなのでそのままで。座った席の横にbahn.comfortと表示されているのだが、これが何かいまいちわからない。知ってる人教えてください。

ICE 527はドルトムント始発で、フランクフルト以降はヴュルツブルク、ニュルンベルクを通って終点ミュンヘンに至る。森や畑、時々山や川や赤い屋根の家の集まった町を通る電車の旅。約3時間ほどでミュンヘン到着、以外とすぐです。荷物も多いので駅からはベンツタクシー、空港に行く以外で乗ったことがないが、住所を書いたメモを渡して無事IBZ到着。

住所のアドレスにはイタリア料理屋があるのだが、となりの入り口にIBZと書いてある。が、鍵がかかっていて開かず、もぞもぞしていると中からおじさんが出て来て「イーべーツェット?ガルテンハウス!」と中庭の方向を指差す。駐車場入り口みたいな門をくぐって中に入って、最初に見えた入り口でまたもぞもぞしていると、違うおじさんが出て来て「オフィスあっち」みたいに教えてくれる。最終的に中庭にある建物に到着、確かにofficeと書いてあるが、入り口はやっぱり閉まっている。

入り口には居住者の名前が書いてある札と、そこを呼び出すボタンのような物がついている。よく見ると「Prof. Hyodo」というのもあったり。officeと書いてあるボタンを押してみると、ジーっと機械音。ロック解除か?と思い至るころには機械音ストップ。気分はRPG、もう一度ボタンを押し、ジーっとなっている間にドアを開けることに成功。

矢印に従い地下におりて、無事office到着。おばちゃんが登場し、ご挨拶。こういうものです、というとすぐに部屋に案内される。ゴミはここね、ガラスと紙はわけてね、今日パーティーがあるわよ、上に日本人の家族がいるわよ、などと説明されながら部屋に到着。部屋は2階でかなり広い。一部屋の対角線が長い。ネットの線らしきものも出ている。窓の外は大学の図書館のような建物、緑が多く作ったような鳥のさえずりが聞こえる。部屋に絵が飾ってあるのはいいが、4枚ともフンダートヴァッサーなのはどういうことか。

ひとしきり部屋の設備を調べてから、ふたたびofficeに行き、洗濯用のトークンを手に入れる。1コ1ユーロ、洗濯機にも乾燥機にも使えます。お金の支払い方法等は、担当が違うのか来週来るよう言われる。部屋に戻ってしばらくするとofficeから電話、FAXが届いてるとのこと。地下におりて受け取ってみると、IBZから連絡が行ったのか、研究室の秘書さんから月曜にどうやって大学まで来たら良いかについて細かなメモ。メールが使えるので返信しておく。

上に住んでいるという日本人のお宅にご挨拶、突然訪問したのに中にいれていただきお茶をごちそうになる。ミュンヘンで暮らすにあたって有益な情報をいろいろいただきました。さらにお土産にぬののふくろをいただく。その後、週末は店が閉まる可能性があるので、近くのスーパー「テンゲルマン」に行ってみる。食料や日用雑貨を購入。

IBZはミュンヘンの大学を訪れている外国人研究者や、関連する仕事の人が滞在するところで、月の第一金曜に住人の交流パーティーのようなものがある。今月はまさに今日で、到着早々であれだがせっかくなので行ってみる。会場は通りから直接入るところ、ワインとオープンサンドをいただく。パンダTシャツを着ていると中国から来たと思われるようだ。世話人のようなドイツ人のおばあちゃんたちから、有益な情報を聞く。無料の小コンサートがあったり、ヴィオラを貸してもらえたりもするらしい。

しかしさすがに疲れているので途中で退却し、部屋に戻って軽い夕食の後就寝。


2007年5月


起床して昨日買ったおにぎりを食べて荷物を整理しチェックアウト、セオリー通り2時間前にカウンターに向かう。関空に泊まっているととかなり楽である。預け入れ荷物がどちらも20キロを超えているようだったが、何も言われずにチェックイン完了。座席を通路側に変えてもらう。液体の持ち込み制限が厳しくなっているが、普段はペットボトル以外に基本的に液体を持ってないので大丈夫。まずはソウルまで、2時間弱のフライト。

搭乗前に隣のゲートのところに消防車や救急車が集まっていて、こっちの客がゲートと機体をつなぐ通路からビデオや写真をとっている。出発前に余計に不安をあおるような出来事だったが、あとで調べたところどうやらロシア上空での乱気流事故だったようだ。その後にロシア上空を通ったことを考えると、かなりこわい。が、知らなくてよかった。

乗った機体はB747-400、2階席もあります。座席は2-4-2の4の通路側二つ、かなり後ろの方。各席にモニターがついていて、エコノミーにしてはゆったり席。空席もわりと見受けられる。離陸時に横揺れが多少あるが、これは後部席だからだろうか。ビールを流し込んだあとの機内食は押し寿司のようなちらし寿司のようなもの。焼きそばにのってそうな紅ショウガと、寿司の横についている甘酢漬けのショウガが両方のっているのはなぜか。

モニターでは言語を選んでから位置情報や映画やゲームなどを選択出来る。位置情報は拡大倍率などを自在に選べて楽しい。音楽チャンネルもあるのに、短い飛行だからかイヤホンが配られず。ゲームはフリーセルや神経衰弱、ブロック崩しなど。裏技で子供用メニューからゲームに行くとテトリスが出来ます。

などとしているうちに到着。ゲームを与えておけばとりあえず静かに乗ってます。ニンテンドーDSは次のフライトのために温存。着陸はやっぱりいまいちに思えたが、これまた後部座席のせいかも。セキュリティーチェックを通ってすぐに次の出発ゲートへ。売店でお茶を購入、ユーロはだめだが日本円は使える。

到着したゲートと次の出発ゲートが同じなのでもしやと思ったが、フランクフルトまで同じ機体に乗るようだ。今度はエコノミーの一番前で、3-4-3の4の通路側。一番前席は前に席がないので足下が少し広く、赤ちゃん連れだと優先されるといううわさのところ。モニターがない、と思いきや肘掛けの下から出てくる。しかしいつも足下に置くパソコンカバンを頭上に収納するように要求される。

ソウルからの場合、中国とモンゴルを通ってからロシアに出るというルートで、関空からのように緯度の高いところを通らないようだ。揺れが起きるたびに位置情報で地形を確認することが可能なこのシステムはなかなか良い。飛行機は乗り継ぎの日本人も多く、乗務員が日本語で話しかけてたりもする。しかし我々はなぜか韓国語で応対される。

最初の機内食はうわさのビビンバ。米と具が別々に出てきて、ごま油とチューブ入りコチュジャンをかけて食べる。味はなかなかのものだが、コチュジャンの辛さが押さえてあるような。外国人にも対応出来るようになっているのかも。どうもこのあたりで頭が痛くなってきたが、空気が薄いんじゃなかろうか?

ここから位置情報とiPod、ニンテンドーDS、モニターのゲームを駆使して時間をつぶすわけだが、疲れていたせいか、いいかげん慣れてきたのか、わりとよく眠れた気がする。といっても2、3時間うとうとしたくらいだが。おにぎりの夜食を経て、到着時間との関係か着陸前の少し早い時間に出された食事はシーフードを選ぶ。

定刻通りフランクフルトに到着。予想よりあったかいか。去年マインツのときに来たところなので、流れはそんなに問題ない。荷物も出てきて検疫も無事にスルーし、晴れてドイツの地に到着です。ターミナル2についたようで、自動運転のシャトルで中央へ向かい、地下におりて電車に乗る。チケットの自販機の扱いも予定通りだが、そういえばここでは刻印は必要なかったのだろうか。あとでガイドブックを見ると、ミュンヘンは電車でも刻印が必要そうに書いてあるのだが。

電車で3駅ほどですぐに中央駅へ。ホテルは駅に近いAMBASSADORを選んでおいたので、スーツケーツをごろごろしながら歩いて向かう。チェックインはわりと簡単にカードキーをくれる。エレベーターはそっちね、くらいしか案内がなく、朝食の場所や時間は聞いたら教えてくれる、という程度。部屋はバスタブ、冷蔵庫はないが基本的にきれいで広い。マインツのときもそうだったが、サービスが少なくお値段割安で、日本のビジネスホテルみたいなのも増えてきているようだ。

一休みしたあと、夕食とフランクフルト散策。ハウプトヴァッヘまでざっと歩いて、レーマー広場からマイン川まで抜けてみる。もう7時だというのに、夕方の5時くらいの明るさである。夕食はガイドブックにのっていた有名そうな店で名物リンゴ酒と(ぎりぎり)旬の白アスパラをおいしくいただく。リンゴ酒というのはそんなに甘くないようだ。そして白アスパラというのはでかいのもあるらしい。

食後ホテルに戻って明日に備え就寝。日記が長いのは時差のせいで今日が31時間くらいあったからです。


午前中引越屋に残った荷物を実家に運んでもらう。手際のよい作業で荷物が積み込まれ、残ったゴミを出してついに何もなくなる。物がなくなると部屋に声が響く。書類とハンコの受け渡しも完了し、昼過ぎに管理会社の人に確認してもらって家を引き払い、スーツケーツにリュックにパソコンカバンといういでたちでいざ出発。

一旦わざわざ京都に行き3:45のはるかで関空へ。はるかのホームは大阪を向いて一番右にあるが、専用の線路がない区間では新快速などが通る追越線路を走るためか、西大路と向日町の間で高いところから他の線路をまたぐ。しばらくして摂津富田を超えたあたりででもう一度高いところから一番右へ戻って新大阪に入る。

新大阪の次にとまるのは西九条。新大阪で一番右に戻ったはいいが、環状線は大阪駅で一番左なのでどうするのか、と思っていると、なんと大阪駅より前で右におおきく分岐する。しばらくして周りの風景から貨物線であることに気づく。スカイビルと阪急梅田の間の地下道の上を通り、シンフォニーまで歩いて行くときに渡るあの踏切を通過し、細い単線をのぼって無事に環状線に合流する。

そんなこんなで関空に到着し、ホテル日航にチェックイン。関空側の部屋で滑走路も見えるのだが、肝心なところが空港の建物で見えなくなっており、向こうから走って来た飛行機が建物の陰になって、しばらくすると飛び立ったのが現れる。荷物を置いて空港に向かい、国内線出発のあたりで無線LANを使ってメールを送ったりする。夕食を空港内の店ですませ、朝ご飯のおにぎり等を買い込んでホテルに戻る。


続部屋の片付け、冷蔵庫が運び出される。棚等を解体、筏を組むように縛りつける。

指導教官と夕食@茨木の居酒屋。どうやらドイツは楽しいところらしい、という情報。レーゲンスブルグのおいしいソーセージ屋のメモをいただく。


基研に最後の出動。D.J.さんにミュンヘン豆知識を教えてもらい、鍵を返却し、S.I.N.さんと冷蔵庫の受け渡しの相談をする。午後は阪大工学部の後輩に自転車を届けるついでにRCNPによってご挨拶。

急いでもらった書類が届く。急げばできるのならそれをデフォルトにすべきだと思うのだが、などとは言いません。

出発も近づき準備作業もそろそろ終盤です。気分も徐々に盛り上がってまいりました。


南禅寺周辺を散策したあと、順正の一番良い部屋にて壮行会。ゆどうふおいしいです。


HQセミナー、ChPTが前に出ると、いろいろ突っ込まれるところが出てくるので、ちょっと。

昼からは阪大のS.くんによる基研セミナー、SPとTDについて。なかなか興味深い話です。チャンネルが3つになるとどうなるのか、dynamicalな共鳴のときにはどのように出てくるのか、などおもしろそうなポイントがいくつか。

夕食@串八。


古本売却、おじいちゃんがそろばんを使って算出した値段は意外と高額でした。


N/Dについて議論。結局factorizationをしたことに対応しているのか。

航空券を購入、二人分往復だと結構な値段になります。

家のいろんなものを粗大ゴミに運ぶ。家の中の物がどんどん少なくなってきます。

A.H.さんに来てもらって、RCNPの人たちにいただいたホットプレートを半永久貸与。どうもありがとうございます。ついでにいただいたお酒なども奉納。


学会誌の送付先を転送しておく。ミーティング係も引き継ぎ。


13万と引き換えに薄っぺらいのを入手。これで堂々と使えるようになったが、ぱっと見はいまいち進化しておらず。フォントの埋め込みが出来るようになったので、ルートがちゃんと書けるようになった。3Dグラフも復活。

COSYの論文を知る。アブストとサマリーでトーンが違うが、ちょっと強引だと思います。荷電状態に対してはバックグラウンドとの干渉が効いているので、それを無視してヘミングウェイやトーマスと比較するのは良くない。そもそもせっかくチャージレス状態を測ったのならクリスタルボールと比較すべきである。今回のスペクトルが(その大きなエラーバーと不自然な起伏、統計量を考慮しても)トーマスと同じと言い張るなら、クリスタルボールと優位にずれているという主張することになりアブストと矛盾。


M.K.家に自転車をはこび車で戻って、棚と荷物を渡す。ついでに鹿児島土産が届く。

Sal便で荷物を送るとき、30キロ以上40キロまでの荷物は一つを30キロにするのがお得、40キロ以上60キロまでは、どのように2分割しても同じ。

IHとOOの違いが分かってきました。左のカットを無視した時点で不定性が生じるのが問題の根源。


気がついたら家にいる、この不思議。


HQゼミもlatticeの話。今週はlattice三昧でありいろいろ勉強になった。

夕方久しぶりに阪急に乗りRCNPの人と茨木で飲み。途中までは覚えているんですが。。。


一ヶ月の昼食代総計を超える値段の朝食をルームサービスでいただく。

latticeということで素粒子の方のセミナーに出てみる。ランダムマトリックスは、YKISの時よりはちょっと分かった気がする。所長がするどく突っ込んでいる。quark質量3MeVでいろんなものを計算して、カイラル外挿の妥当性を検討できると、結果だけ知りたい人にはいいんですがね。


Viola space行ってきました。後輩の姿も。今回はアルペッジョーネとかブラームスのソナタとか、有名どころが押さえてある。妙に前のほうの席で、生音が聞こえてしまうがそれもまたおもしろい。大阪公演は今井信子と店村さんしか来てなかったが、そのぶん今井信子がいっぱい聞けてよかった。店村さんとの音の違いも堪能できる。

アルペッジョーネは全盛期のスタジオ録音が頭に入っているので、それはちょっと気になるところもあるが、それでも2楽章の冒頭とかは感動してしまった。

終了後スペイン料理屋に向かうがいっぱいだったので創作居酒屋みたいなところで夕食。湯葉春巻きがうまい。そしていただいた招待券でリッツに宿泊。リッツの中ではしょぼい部屋だがそうとうすごかったです。


T.U.さんセミナー、相転移近傍のチャーモニウムが溶けたり溶けなかったり。励起状態が減ればそこから壊れてくる状態も減る、というのは面白いシナリオだが、状態が溶けてなくなるほどの変化を起こしているのに結合は変化しない、というのはちょっと気持ち悪い。信頼出来るエラーバー、というのはいい表現である。しかし素人としてはどうやって判断すればいいのだろうか。例を数あたっているうちにわかってくるものなのか。

ちなみにT.U.さんは外見とトークのしゃべり方と声と質問の回答のしかたがRCNPのT.M.さんに似ている気がするのですが。

生協で最新版を注文。夏まで待てないので英語版で。


chiral limitでは交換チャンネルを入れても引力と斥力は変化しない。次はexplicit breakingの効果と、IHとの違いを調べること。


阪急の駅の近くまでキムチを買いに行く。


神戸に行ったついでに神戸まつりを見学。何年ぶりか。


リーチです。

LSMでポールが一つになるのは、コンタクトのほうが斥力になるからでは?と聞いてみると、やっぱりそのようである。N/Dはやっぱりちょっと難しい。

書類提出。S.I.N.さんセミナー。

旧館の改修工事をするということは、以前メジャーで測り回った図面が意味がなくなるということにふと気づく。今度は設計図を工事の人をもらっておいたほうがいいですよ。


ドイツ語翻訳依頼。英語でもいけるんじゃないかという予想もあるが、ここは安全策で。しかしお金がかかります。

ついにボスと議論してみました。ポールの数がやっぱり気になるところ。あとN/Dが簡単そうに見えるのはなぜか?という宿題。

23インチディスプレイを拝見。


ランチセミナー、モデルはよくわからないが、答えはphi4に外場を入れてポテンシャルを最小にするのと似ている、というかいっしょ。もしそうなら、rho=rho_crit(masslessに対応)でも量子補正で対称性が破れるのでは?

さらに理学部セミナー、閉じ込めについて。ハドロンのスペクトルをregge軌跡と見て、ストリング描像から真空の性質を議論する。これは、ハドロンの研究がQCDの真空を理解することにつながる、ということを実際に実践しているわけである。

秘書さんはどうも答えてくれないので、ポスドクで行ってるC.S.さんから保険の情報を得る。これで情報はだいたい入手できたか。


bare massを1 GeVにするというのは正しいようだ。実部を入れないユニタリー化だとthresholdでも一致するので、bare poleがない場合はbound stateはできない。

ついついコーヒーを2杯いれてしまう。


メールサーバーは復旧した模様。なぜか少しずつ、順不同で届く。全部届いたのかを確かめる方法がないのが難点。

足して引けば分子のs依存性が落ちて積分できます。

定期が切れたので回数券を購入。残りの日数だと1ヶ月の定期よりは回数券のほうが安そう。


梅田で買い物。変圧器は意外と高くそして重そう。なしでいけるか?


服の整理。いらないものも多いようだ。


基研に出動し書類作成。メールサーバーの調子がおかしい?


お客さんをたこ焼きでもてなす。


眼鏡新調。すこし度が進んでいます。


2007年4月


ん?一羽たりない?


スキャンのため書類を抱えてRCNPに出動すると、たまたまカラオケに出動しようとしている人たちに遭遇。こないだは閑散としていたのに、今日はやけににぎやかである。技術大国RCNPにはすごい裁断機もあるらしい。


さいきん腹もちが良くなったというか、空腹感があまりないというか。食欲がないわけではない。

さすが、仕事がはやい。


第2リーマン面に行くときにはdiscontinuityの分を虚部からひいてやる。ポールを追いかけるときは狭い範囲で探さないと(範囲内に2つあったりすると)変なことが起きる。基本なんだが、しっかりとやりましょう。

と苦闘した結果、おもしろいことが判明。これが等価であると示せればちょっとすごいかも。結果を整理して、あたらしいテーマに関する部分と、今までのつづきに関する部分とに分類しましょう。

これはうまい!


さらにファクター2違うことが判明。同種粒子を数えたり数えなかったり。なんとか予想通りの位置に出てくるか。naturalでやると出ない?

おもわずパンダをクリックしてしまったではないか。おのれヤフー。

H.K.くんセミナー、SLモデルではノンレゾナントの振幅を先に取り扱って、レゾナンスのところは別に作って足す。


ポールのプロット完了。ユニタリー化のところで、T行列のコンベンションがいつもと違うことに気づく。この場合、相互作用の符号や光学定理からの虚部の符号が反転。今回はこっちでいくことに。しかしどうも虚部が小さく出てるような?


プログラムをきれいにしてみる。ついでにローレンツ変換とかしてみる。thresholdでのカウンティングという線でまとめるとおもしろいかも。

先日指摘された間違いをなおして再計算してみると、おおきさはほどよくなったのだが、前方ピークになってしまった。

違う方の数値計算では、実数を複素数とごっちゃにしていておかしくなっていた。鏡像原理は成り立ちます。


さらに書類を修正。海外渡航届の「渡航期間」は、途中日本に短期で帰国する場合も、全体の渡航期間を記入。帰国する日数は、下に但し書きとして記入する。採用期間の1/2まで、という規程は、この帰国日程を差し引いた日数が1/2に収まっていれば良い。

なお、この情報は07年4月23日に「遵守事項および諸手続の手引き」にある「海外渡航関係」の連絡先で確認したものです。


神戸でCD整理、Wagnerさんを忘れていました。


ふたたびRCNPに行ってスキャナーを利用。これはすごい、相当効率が良い。


RCNPを訪問。朝から行くはずが、昨日出した書類に不備があったので基研に再提出しにいく。午後からはRCNPで議論、計算間違いが発覚。もっと小さくなりそう。ついでに相談とお願い。


S.I.N.さんセミナー。時間がたりなかったようですが熱意は伝わってます。しかしcurrent quark massを入れたときのconstituent massへの補正が、予想と反対符号なのは気持ち悪い。


線形模型はあまり扱ったことがない。explicit breakingを入れたときに、とりあえず3次方程式を解いてみようとしてしまったり。


雑談しているうちに新しい話が出てくる。そしていいタイミングでボスが登場。新領域へ進出することになるのか。


順番を入れ替えて理論の話を先にする方法を思いつく。

米は50円ですか!


Mac用のdjvuプレーヤーは実際つくっているところにはなぜか古い版が置いてあるので、親会社?のcelartemから6.0をダウンロードしましょう。


いい天気です。


JR京都線と新幹線は京都駅付近で並走していて、桂川をわたるところで分岐する。新幹線と京都駅を同時に出発した新快速は、初速がはやいので先に前に出るが、次第に新幹線が速度を増し、桂川のあたりでゆるやかにカーブしながら向こうに去って行く。


実験の人と議論。K inducedの実験は、pi induced反応と両方はかることで、pi反応の断面積が小さい理由が大きい振幅の干渉ではなく、そもそも振幅が小さいということを示したところに意義がある。

プロシーディングスをサブミット。情報を論文、発表、その他(紀要、Thesis等)にのせる。


RCNPから3人ほど来訪。他にもお客さんの多い日である。

昨日の話は実はsとuでキャンセルすることが判明。どちらかしかない反応の場合にシグマが効いてくる。

6月の引っ越しにむけて、いらないものを処分するためにこんなものが作成される。欲しいものがある人はメールしてください。


線形シグマ模型でpi^-p --> pi^0nの反応は、シグマ交換がないのでBorn項とキャンセルできない?


彦根を訪れる。マリオのスターコイン集めで培った能力で、やつが出てくる場所を予想。


自転車はみがくときれいになる。


昼頃にRCNPへ帰還、少し議論してproceedingsを作成。


朝からRCNPでスキャナーの練習。やっぱりSMBが使えないので、こっそりメールを登録しておく。しかしこれは悪用すれば迷惑メールが大量に送れる気がする。

昼からHカーでSPring-8へ。桜はちらほらでしょうか。ミーティングに参加したあと外でバーベキュー、緑エビスを飲む。かつて下っ端だった実験の学生さんも、もうD2とかD3のようだ。ここの宿舎はやっぱりいいです。


急にお呼びがかかったので明日SPring-8に行くことになりました。

歓迎会+壮行会@韓国料理屋。


善き人のためのソナタを見てきました。途中にちらっと弾くそのソナタだけ他の音楽から浮いてるように思う。


書類の処理を行ったり航空運賃を調べてもらったり評価コメントを作成したり。

グループミーティング係に任命される。


arXivの表記が変わっている。通し番号になったようだ。

S.I.N.さん、H.K.くんが登場。


いろいろ更新しました。


本文の内容に関する質問、ご意見ご要望はこちらまで。
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