日記の履歴(0804〜0806)

日記の履歴です。


2008年6月


帰ってきたら仕事が増えている。レフェリーレポートの返事がきて、論文の最終チェックがきて、アブストチェックが2つきて、レフェリー依頼がきて、論文への質問その2がきた。ふう。

共鳴の起源のレフェリーレポートは「たいへんよくなりました」といいながら一点まだ文句があるようだ。確かにおっしゃる通りかもしれない。しかし相手の応答に先廻りした(ドストエフスキーのような)説明というのは、結局最後の言葉を保留しているだけと言われても仕方がないのだろうか。

論文、アブストは無事に完了したようだ。質問は、on-shellとoff-shellのところで、ちょっと不安だったのでボスに相談、だいたいそういうことで。


最終日はまずアカデミア美術館へ。全体を改装中だったのだが、改装済みの部屋とまだの部屋が混在しており、微妙な空気が流れています。あと順路がちょっとわかりにくい。それでもルネサンスからバロックあたりまでのヴェネツィアっぽい絵画がふんだんに見られます。さくっと鑑賞して、昨日行けなかったサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の鐘楼へ。しかし今回もミサに阻まれ、鐘楼へはのぼれなかった。調べが甘かったといえばそれまでだが、まあ残念ながら縁がなかったのかも。

しょうがないので、まだ有効なヴァポレットの一日券を利用し2番で外側を回りながらサンタルチア駅へ。今回は昼食も手を抜かず、ガイドブックに載っていたカフェテリア方式の店へ。安心して食べれるものが出てなにより。電車の出発まで少し散策して時間をつぶした後、サンタルチア駅に向かう。

IC86は13:28出発。行きの便もそうだが、Tiepoloという名前がついている。電車はつつがなく運行するが、Reiseplanはオーストリアに入るまでもらえなかった。冊子はDBが作っているので提携しているOEBBでは配布するということだろうか。というかイタリア人はそんなの要らないのかも。しかしイタリア内の停車時間も書いてあるのは、無駄なものでもきっちりしたがるドイツ人というところか。今日は週末なので席は混んでいる。予約せずに座ってる人もいたが、あとからその席の人があらわれて移動したりしていた。そして予定通り20:26ミュンヘン到着。やった。

というわけでヴェネツィアですが、やっぱり物価が高いのはいかんともしがたいところ。それに夏に行くと日本のように暑い。しかしそれら(+電車が3時間遅れたり)を補ってあまりある価値のある街だと言えますな。またお金が貯まったら、あるいはユーロが安くなったら、気候のいいときに行ってみたいところです。

あと帰った日がちょうどサッカーの決勝で、ドイツ対スペインの試合がウィーンで行われていた。家についてからテレビで見ていたが、ドイツが負けたので、終了後外は静かだった。さしものスペイン人も、ドイツ内で大騒ぎはしないということだろうか。


今日は本島以外の島にも行きます。あいかわらずな朝食だがオレンジジュースとリンゴを大量に摂取し出発、まずは近くの海洋史博物館へ。アドリア海の女王たるヴェネツィア、船首像や大砲など実際の船の一部、船の模型、動力機関など充実した展示内容。近代的な船の説明もあるが、やっぱり古い帆船のこの無駄にロープがいっぱいついてる感を楽しみたい。入場料も1.55ユーロと安いし(なぜか半端な額だし)、客も少ないのでお勧めです。大航海時代やったことある人は行くべきです。ガレオンとかヴェネチアンガレアスとか言いたくなります。その後は造船所(アルセナーレ)見学。今は海軍基地なので中は入れないが、入り口レンガ造りの門がよく晴れた青空に映えますな。ちなみに海洋史博物館の充実したHPも、どうも海軍のサーバーにあるようだ。

続いてサンマルコ広場までおもむき定番のカフェフローリアンへ。本来はエスプレッソといくところだろうが、なにぶん暑いので軟弱にアイスティー。しかし店内は優雅な雰囲気が漂い、隣の席ではイギリス人夫婦(推定)が絵葉書を大量に書いている。ひとしきりまったりしたあと、昼食はまた調べずに海に面したレストランのテラス席に座ってみたが、ちょっといまいちだった。ヴェネツィアの場合はこういうときもケチらずに紹介されてる店に行った方が安心かもしれん。

午後はヴァポレットの一日券を購入し、島巡りを決行。地球の◯き方は去年12月に出た新しい版なんだが、ヴァポレットの番号情報が古いのかだいぶ変わってるのと、路線図がのってないのが残念。路線図は駅には掲示してあるが、手元にあった方が良かった。今調べたところ、iでもらえるらしい。あるいはこれを印刷していくと吉。

ということで、まずサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。サンタルチア駅からサンマルコ広場までは停車駅が多いのでゆったりとすすむヴァポレットも、この辺の広いところではスピードがだいぶ出ます。鐘楼から見ていい感じだったこの島は、実際に降り立ってもやっぱりいい感じ。こっちの鐘楼の眺めもいいらしいので行ってみるが、ちょうど昼休みになってしまって入れず。しょうがないので島のまわりを散歩。港ってのはいいですねえ。

続いてガラスで有名なムラーノ島へ。一旦サンマルコ広場側に渡ってからムラーノ島行きへ乗り換え。本島の先端をぐるっとまわって裏側へ。ちなみにこのとき豪華客船がちょうどアルセナーレの向こうに停泊中。中にエレベーターが4つもついてるような本格的な豪華客船で、接岸しているところの島の建物の倍くらいの高さがある。ムラーノ島に向かって本島の裏側を通っているときも、反対側から島の建物の上に突き出て見えるほどにでかい。こんなでかい船があるとは。

ムラーノ島ではガラス工芸博物館と教会を見学、工芸博物館の庭はちょっと気持ちいいです。教会は意外にハイテクなスピーカーに注目。アイスを食べたりしながらお土産を物色。途中に見つけたスーパーでは、カールみたいなお菓子が売っていて、おもわず買って帰ったが、ちょっと匂いのきついカールであった。

ひとしきり遊んだので、今度は逆にサンタルチア駅の方から帰ってみる。やっぱり海はいい。ローマ広場まで乗って、まだ夕食までは時間があったので、定番の1番線でリド島まで行ってみる。大運河をゆったりと進みながら、初日はあまり見れなかった風景を楽しむ。あの建物の水際にある入り口ってなんかいいですよね。リド島に上陸してちょっと歩いた後、逆向きのに乗り換えてアカデミア橋へ。

夕食はこれも評判のいいタヴェルナでツーリストメニュー。数種類から選べるパスタとメイン、デザートが出ます。メインはシーフードの揚げ物で。ここのパスタもしっかりアルデンテで満足、味も素晴らしい。メインの量も多く、たっぷり食べられました。やっぱり食事はちゃんと調べたところでとるべきである。満腹になったのでヴァポレットでアルセナーレまで帰還、ちょっと豪華客船の近くまで散歩してからホテルに戻る。


若干寝不足のまま朝食へ。物価の高いヴェネツィア、ホテルも当然ドイツ基準のななめ上をいく価格なんだが、朝食はちょっとしょぼかった。この値段でそれか、とは言わないことにする。昨日の夕食も駅で買ったサンドウィッチのみだったので、寝不足に空腹という悪コンディションで観光へ向かう。

しかしさすがにヴェネツィアはいい感じの街である。建物は細かい装飾がされているし、海のにおいがするし、細い路地が多くて車は走ってない。天気もまずまず。というか初イタリアなんだからもっと感動すべきだ。ということでサンマルコ広場まで歩いてみる。宮殿と牢の間にある「溜息の橋」イタリア語ではPonte dei Sospiri。なんていい響きだ。「しかし私にかえってくるのは i piu gravi な Sospiri 」ですよ!

サンマルコ広場到着、ハト多し。まずは最初に開場した鐘楼にエレベーターで上る。ぬおおこれはいい眺め。ごちゃごちゃした不規則な赤い家並、ところどころに教会の尖塔やクーポラ、広がる海、行き交う大小の船、沖に浮かぶ島々。こりゃすごい。一押しはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。小さい島で水際に鐘楼と教会、小舟が停泊する港。というか鐘楼はCampanileですよ。カンパニーレ!続いてサンマルコ寺院、とにかく観光客が多いが、最近味わってなかった異国の教会感がたっぷり。ドイツから遠く離れて、という感じ。まあ10時間もかかったからなあ。さらにドゥカーレ宮殿の見学、ここはわりと広い。順路がいまいち分かりにくかったり、途中で鎖を乗り越えてショートカットしてる人がいたり、日本語をあやつる西洋人が率いる日本人ツアーなどがいたり。

次はここからリアルト橋まで歩いてみる。路地が多いと聞いていたが、たしかに道は細くて方向感覚がおかしくなりそう。なんとか橋までたどり着き、昼食はその辺の看板に大きくメニューが出ているところで、空調してます、と書いてあったので店内で。いや暑いし、だいぶ歩いて体力を消耗したし、あやうく橋のたもとのPaulanerの看板に吸い込まれるところだったし。しかし適当に入ったせいか、味はいまいち。というかやらかいですよ、パスタが。値段は高いし。西巻眞さんによると、北イタリアではやらかめらしいが。。。

なんにせよお腹もふくれて元気が出て来たので、橋を渡って観光再開。魚市場はもう終わっていたが、なんかそれっぽい匂いがしていてカモメがたくさんうろついていた。細い路地をさらに抜けてサンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会へ。教会内に木製の梁があるほか、なんか珍しい造りになっていた。その辺の教会にティッツィアーノが飾ってあるのは、ヴェネツィアでは普通らしい。近くのサン・ロッコ大信者会にも入ってみる。2階のティントレットの天井画が有名で、首が疲れないように鏡が置いてある。でも夏は2階は暑い。1階は涼しくて隅っこがベンチになっている。でもこの規模で8ユーロはちょっと高い。

さらにずんずん路地を行きサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を目指す。大運河がサンマルコ運河に流れ込む先端にある教会で、外観を工事していたのが残念だが、8角形の床を埋めるタイルが印象的。当初の予定はここまでだったが、時間がありそうだったのでグッゲンハイム美術館にも寄ってみる。ニューヨークにあるのを作った鉱山王の姪が作ったらしい。よく整備された美術館で、館内にクーラーが入ってるのがありがたい。とはいえ10ユーロはちょっと高くな。。。シャガールとマグリットがよかった。運河側のテラスにも出れます。裏にはカフェもあります。

ということで今日のノルマ達成、アカデミア橋を渡ってサンマルコ広場に戻り、夕食は有名なバカリへ。入り口はちょっと怖いが、中に入るとわりと普通、堺正章みたいなウェイターが案内してくれた。聞いていた通りメニューは少ないが、前菜盛り合わせとボンゴレビアンコ、ハウスワインを注文。前菜は魚介がたっぷり、タコが、シャコが、ムール貝が、うまいー!続いてパスタ、これはアルデンテだー!うまいーボンゴレー!おもわずワインをおかわりしてしもうた。ということで暑かったけどなかなか充実した観光の1日目終了。

ちなみにネットで手に入って印刷できそうな地図をいくつか持参してみたが、ここのが一番使えた。1枚で全域をカバーしてあり、橋の名前を確認しながら歩けばほぼ迷わず目的地に到達できます。ただガイドブックの地図と同様、道の太さが現実を反映してなかったりするが、割と細い路地も忠実に書いてあるので迷わず突き進むことが肝要です。


11:30に中央駅を出るIC87はヴェネツィアまで直通、アルプスを超える約7時間の旅。駅の売店でサンドウィッチを購入し、予約した車両に乗り込もうとするが、257の次が259で、258車両が見当たらない。出発時刻が迫って来たのでとりあえず259に乗り込み、同じ番号の席に座ってみる。電車は全てコンパートメントで、イタリア鉄道(Trenitalia)の車両のようだ。

予定時刻を少し遅れて出発、2駅目のローゼンハイムでなにやら乗客がざわついていて、ザルツブルクがどうのと聞こえてくる。この電車はローゼンハイムからは南下してオーストリアに入るはずだが、確かになぜかザルツブルクに向かっている。検札にきた車掌によると「ローゼンハイムの先で問題が発生したため、ザルツブルク回りで迂回します。3時間15分遅れの予定です」と。3時間て。。。

電車は着々とオーストリアの山岳地帯を通過。ザルツブルクとインスブルックの間のこのルートは、ローゼンハイム経由に比べて時間はかかるが景色がいいと「ドイツ&オーストリア鉄道の旅」にも書いてあって、山間の渓流沿いに景勝ルートを進む。約3時間半で正規ルートに戻り、インスブルックを通過、アルプスをブレンナー峠で超える。

ブレンナーからはイタリア鉄道の牽引車に変わり、駅名表示がドイツ語とイタリア語の併記になる。そう言えばサッカーのせいで今オーストリアを通過するときにパスポートチェックがあるはずなのだが、おそらく迂回のせいで、そんな余裕はなかったようだ。アルプスの山を横目に、トレントあたりからドイツ語表記はなくなり、ヴェローナ、パドヴァなどを抜けてヴェネツィア到着は10時前。ちょっと電車のり過ぎ。しかも宿がサンマルコ広場近くなので、ヴァポレットで移動しないといけない。

駅を出てすぐ乗り場なので切符を買って、出発ぎりぎりのヴァポレットに乗り込む。海の上であるせいか日本の夏のように蒸し暑い。1番ヴァポレットで夜の運河を進むが、暑いのと疲れたのと正しいルートで乗っているのかが心配で、あまり景色を楽しむ余裕無し。1時間弱でアルセナーレ駅到着、ホテルが海際の通りに面してはいなかったので少し迷ってレストランの従業員に聞いたりしつつ無事ホテル到着。疲れたので泥のように眠る、といいたいのだが、蒸し暑いしクーラーなどないし、あまり眠れず。大丈夫かヴェネツィアの旅。


帰りのU6がまたサッカー場で止まる。ここで乗り継ぎになるのはたまにあることで、到着前にアナウンスが流れるし、向かいのホームに乗り継ぎ電車が待ってるのでそんなに問題ではない。が今回はどうも様子が違う。アナウンスでFroettmaningとStudentenstadtの間にはkein zug(no train)だ、と言っているようで、降りたあと人の流れはバス乗り場へ。しかしちょうど学生の下校時間なので、1台のバスではとても収容不可能。次のバスもなかなか来ないので、あきらめて歩く人もちらほら。たしかStudentenstadtはここから3駅目、まあ歩けない距離ではない。地下鉄と行っても地上を走っている区間なので線路を追えば迷う心配もないだろう。というわけで歩き組に参加、約45分歩いてStudentenstadt到着。なんとかなるもんだ。

で今日はドイツ対トルコ。国旗をまとった人が大勢いるので、調べなくても電車乗ればわかります。ドイツが勝ってなによりだが、外は一段とうるさい。

さて、明日からヴェネツィアに遊びに行って来ます。日曜に帰ります。


今日は聖ヨハネの日。つまり今頃ヴァルターが歌ってるわけである。


論文作業つづき。しかし暑い。今日はさらに湿度もちょっと高め。


休養+楽器練習。浜辺の歌追加。


ミュンヘン散歩+調査。ひなたは真夏のように暑い。


論文の作業。


V.K.さんセミナー、平均場的な斥力を入れれば圧力勾配が方向によって変化するのでelliptic flowの性質は完全流体でなくても説明できる、という話。重いクォークのデータが出れば検証できるらしい。アメリカ風なトークで内容はつかみやすいが、声が大きくてちょっと怖い。


のび太は世界にただ一匹、というのは固有名の単独性ということだろうか。


P.H.さんセミナー。full QCDのlatticeでpi質量が300から600 MeVくらいまでの構造関数を計算すると、どれを見てもなぜかpi質量依存性がフラットまたはほぼ線形。いろいろ改良したカイラル摂動論でphysicalとつなげるのもあるらしいが、ナイーブなHBChPTではうまくいかん。核子のスピンの寄与も同様。あと、スケールに依存する量ということを覚えておいた方が良い、適当な発展方程式でスケールを動かすので、例えば核子スピンの成分分解もスケールに依存する可能性はある。


ボスと論文議論、なんと、その数字の裏にはそんな議論があったとは。というか引用論文見ても再現不可能というのはイカンですよ。

テレビでやってたのでドイツvsオーストリアの試合観戦。サッカー見るなんて日韓ワールドカップ以来ではないだろうか。なんか途中で両チームの監督みたいな人が退場させられてたが、何言ってたのかは不明。というか試合は夜で終了が11時頃なのだが、ここ数日勝った国の人がクラクションを鳴らしながら車で走りまわるのがうるさい。


今日もお祭り、巨大ケーキを子供たちが作っていた。なぜか日本のニュースでもとりあげられてた。


DB寝台車の車両違う事件で、こちらの連絡に対し100ユーロの金券が送ってきた。DBでしか使えんが、まだまだ使う予定ありなのでOK。

買い物のついでにミュンヘン生誕850年祭を見学。去年849年を祝っていたので、今年は850年。


夕食を引っ越し先のN家でごちそうになる、5リットルビール樽を空ける。どうもありがとうございます。ポケモントランプでちびっことゲーム、ルールは事後的に見出される。ベルヒテスガルテンのお土産を見る、ドイツ製マジックメモを見る。


P.F.さんセミナー、effective field theoryでハイパー核。ポイントはin-medium ChPTとin-medium sum ruleを合わせて計算すること。2つの効果がほどよく組み合わさって、通常核を再現しつつハイパー核での小さいspin-orbitを再現する。媒質効果の入り方が、sum ruleの方はcondensateの変化、ChPTではmedium insertionとだいぶ異なるように見えるのでdouble countingを聞いてみたが、フェルミ運動量の展開のオーダーが違うので問題ないらしい。そうか、これが前から言っていたスケールの分離というやつか。

やっぱり行っても良さそうなのでアブストを送ってみる。まあトークできれば参加します。


large Ncの校正のチェック。図の並びを変えるんならちゃんとテキストもみてくれないと。

シャルルが元らしいシャアがCharなのはまだ許せるとしても、ホセイがJoseになるのはいかがなものか。


各方面から原稿が届く。なんでこういうのって重なるんだろ。とりあえずT.S.くんのプロシーディングスにコメント。

歌劇場でコンサート、ブラームスのピアノ協奏曲1番とドボ8、ピアノはルガンスキーです。ルガンスキーが弾くとなんかチャイコフスキーみたいな叙情が出るが、それほど不自然でないところがすごいところか。手が大きいようでオクターブトリルも中指を使ってた。しかし指揮者がいまいち良くない。というかだいぶ問題ありで、ドボ8の最初であわや崩壊の危機だったりする。舞台を縦に長く使い過ぎなのと、ティンパニにも責任があるが、最終的には指揮者のせいでしょう。各パートの実力はあるだけに残念。いやもともとあんまりそろわないオケではあるが、それにしても。


会議の情報を受けとる。カルチエラタンでやるってかっこよすぎでは。でもちょっと時期が微妙で、ミュンヘンにいた方が良い気もする。調整が必要。


朝食は種類はそれほど多くないが、部屋の設備や雰囲気を考慮して、これでアムステルダムの宿の半分の値段というのは信じられない。やっぱりあっちは高かったのだろうか。観光はホテルに置いてあった市内地図日本語版に一巡コースが書いてあるのでそれに従って歩いてみる。

マルクト広場をスタートし、地図にかいてある能書きを読みながら進む。マイスタートルンクという仕掛け時計は、市民を守るために3.25リットルのワインを一気飲みした市長さんの話。尊敬します。聖ヤコブ教会は道路をまたいで建っているのがすごいらしい、たしかにそうかも。礼拝中なので内部見学は飛ばして北の端のクリンゲン門へ。一旦城壁外へ出てタウバー渓谷を望むはずの小径を行くが、繁茂する植物により視界を遮られる。

たどり着いた先は城塞庭園、ここは落ち着いていて、渓谷も少し望める。フルート吹いてる人がいる。2重橋が遠くに見える。城塞門には仮面をかたどった装飾があり、襲撃者には開口部の穴から瀝青をふりかけたとある。ちなみに瀝青には(ピッチ)と説明がついているが、どっちもわからんだろう、普通。というか顔型にする必要はあったのだろうか。一旦マルクト広場に戻り、犯罪博物館を見学。市庁舎にある、と書いてあった尺度は、なぜか犯罪博物館の入り口についてました。なぜだ。展示の解説に、日本語が充実しています。写真スポット、プレーンラインまで歩くと一巡コース1終了。切りがいいので中心部に戻ってハーフェン通りのガストホフで昼食、フランケンワインを飲む。

一巡コース2はさらにずんずん歩くようだが、南端のシュピタール稜堡から城壁に登って内側をレーダー門まで歩く。ここからお土産の時間、有名なクリスマス屋をはじめ、小さいものが売ってる店多数。しかしちょっと高めですな。日本人の店員が常駐し、日本円も使えるようだ。テディベア屋でパンダを購入。ヤコブ教会の内部を見学し、シュネーバル(小)を買って観光終了。帰りもシュタイナハ、トロイヒトリンゲンと乗り継いでミュンヘン中央駅に帰ってくる。U6でクロアチアの人たちが大騒ぎしていた、ヨーロッパのサッカー大会の影響のようだ。


週末旅行でバンベルクとローテンブルク。距離はあるのだがどちらもバイエルン内なのでバイエルンチケット発動。まずはローカル線をニュルンベルクで乗り継いでバンベルクへ。旧市街が世界遺産であるバンベルクは、薫製ビールのラオホビアが有名。駅から少しあるいて旧市庁舎をかすめつつ中心部へ。ガイドブックに紹介されているシュレンケルラに行ってみるが、満席だったので近くの店で昼食。そこでもシュレンケルラのラオホビアが出てきたが、ものすごい薫製の香り。ビールなのにベーコンみたいなにおいがする。飲んでみても粘性があり、黒いビールは基本的に好きなんですが、これはなかなかインパクトが強かったです。

ビールを満喫したので街歩き。小ヴェネチアはその名のとおり小さいです。大聖堂は結婚式中(!)で入れないので、眺めがいいという宮殿のバラ園へ。バラもちょうどきれいに咲いているが、市街を望むテラスからの眺めがよろしい。高いところから見晴らすというのではなく、屋根の高さのちょっと上という目線で、戦災を免れたという古い街並を見渡せます。気持ちいい風が吹いています。

坂を上って下りてまた上ってミヒャエル教会へ。ここではさらに高いところから街の全体像が一望できます。旧市街への矢印が出てたので、帰りは山道のショートカットを下り、結婚式が終わっていた大聖堂に入ってみる。後方が一段高くなっていて、その下に井戸があるなど、ちょっと変わってる。川にせり出ていることで有名な旧市庁舎を向かいの橋から見学し、駅前スーパーで飲み物を購入してバンベルクをあとにする。

ローカル電車をヴュルツブルクとシュタイナハで乗り継いでローテンブルク到着。旧市街の入り口レーダー門を入ると、たしかにそれっぽい街並が。予約したのは家族経営の小さいホテルで、入っても朝食部屋があるだけで誰もいない。一旦外に出て呼び鈴を押すと、どこかに転送されたようで受け付けの人がすぐ来てくれるとのこと。最近Bo◯king.comを利用するようになって、ペンション風の小さい宿に泊まる機会が多いので、もう驚きません。チェックイン、小さいけど清潔で、感じのいい部屋である。荷物を置いてからぶらっとマルクト広場まで歩いてみたが、どうも日本人をよく見る。さらに店のショーウィンドウに日本語をよく見る。宿の近くの店で夕食、バイエルンとはいえここの焼豚は若干上品ですな。


缶コーヒーを飲んでみる。ちょっと甘すぎ。


M.C.さんセミナー、PNJLのポテンシャルをモンテカルロでシミュレーションし、メトロポリス法でfluctuationの効果を入れる。単純なcoolingだと平均場の結果になる。また、体積を大きくしても、やっぱり平均場の結果になる。どうもみなさんlatticeとの対応を気にして体積やcutoffの関連を議論していたが、ここで体積と言ってるのは単にfluctuationの大きさを決めるパラメーターみたいなもので、実際のシステムが入ってる体積と簡単に同一視していいものかはわからないと思う。


そうか、ソフトバンクか。まあ一旦解約しちゃったのでどこでも良かったんだが。

1年ほど寝かしておいたネタに再着手。一連の仕事ではっきりした部分も取り込めそうなので、この勢いでまとめてしまいたいところである。


雨が降って若干涼しくなりました。

共鳴の起源再投稿、一ヶ月以上もかかってしまった。

B.M.くんセミナー、latticeでTMDPD。同じ長さでも向きが違えば、lattice上での距離が異なるところを繰り込みでどうにかしようとしているようだ。


共鳴の起源resubほぼ完成。明日にも再投稿か。


こちらに来て一年が過ぎました。あと半年か。キリもいいので旅行の写真でものせてみます。徐々に増やします。


2008年5月


午前中、前にIBZに住んでいたNさんがヴァイオリンを買いにいくというので楽器屋にお供する。マリエン広場近くの楽器屋は知っていたが、ビルの中なのでこれまで入る勇気がなかった。が、中に入ると普通の楽器屋だったりもする。もう一件も工房に近く、外から見るととても入るのがためらわれるが、入ってみるとやっぱり普通。こわがらずに入っても大丈夫らしい。

午後は近所で行われているノミの市へ。IBZから少し北へ行ったあたりが高級な住宅街らしく、わりといい品が出たり家の中庭などに入れるらしい、と奥さんがドイツ語教室で聞いてきたので散歩がてら出動。それほどいい品があったかは疑問だが、中庭とかに侵入できるのは面白い。


T.S.くんの論文が再提出完了。共鳴の起源のほうの改良もようやくまとまってきた。どちらの論文も最初の版よりだいぶ良くなったと思う。


Y.S.K.くんセミナー、今度は有限温度でrhoとa1のmixing、やはりモーメントに注目。スペクトルは実験のfitを使い、sum ruleの両辺の一致からthreshold parameterを決める。ゼロ温度のrhoに対する解析で、threshold parameterを4pi fpiとみなすと見事にfpiが実験値になる。しかしa1の場合はそうならず。理由はa1の質量が大きくて、continuumとの分離が明確でないから、ということだが、質問の意図としては、rhoの場合にそうなるのが偶然なのか物理があるのか、ということであったので、例えばomegaでどうなるのか、とか聞けばよかったのか。

なんか蒸し暑くて日中の作業効率が落ちている気がする。


今日も暑い、しかも湿度が高くて日本のようだ。

Chew-Low勉強中。なんかこの論文おもしろいですね。


自分セミナー。やっぱりN.K.はよく知っているなあ、まさかcircular cutを突っ込まれるとは。懸念していた動機の部分や、繰り込み条件が自然である事、などは意外とすんなり受け入れられたようだが、結果を解釈する基準があいまいなところがむしろ突っ込まれた。確かに今は状況証拠を集めて定性的にこうだろう、と言っているだけなので、定量的な基準をもうけれればより議論がクリアーになるとは思う。このネタの話としては今までで一番良かったが、流れがしっくりするまでもう何回かやっておきたいところである。どうでもいいが、5月にトークするのは初めてのようだ。

セミナーに疲れて帰ってくると、large Ncの長い方がNPAに通ったという連絡。めでたい。

今日はよく晴れていて、気温は30度まであがったとか。


はい、帰ってきました。今回は予想外なことが当社比2倍くらい起こった。詳細は後ほど。とりあえず明日のセミナーの準備しないと。


4日目はデンハーグ、やはりアムステルダムから日帰り。これまで天気良好だったのだが、今日は曇りで小雨がぱらついている。やっぱり同じ朝食を食べてチェックアウト、中央駅へトラムで向かい、荷物をロッカーに預けてデンハーグまでの切符購入。ユトレヒトよりちょっと遠いが1時間もかからない。

やっぱり動物が多い車窓を楽しみつつデンハーグへ。到着直前に風車が近くに見えるのでカメラの準備をどうぞ。デンハーグでもやっぱり雨が降っているが、とりあえず最初の目的地マウリッツハイスへ。フェルメールの真珠の耳飾りの少女やレンブラントの解剖してるやつなど、バロックの名作が盛りだくさん。オーディオガイドによると、真珠の光沢はたった2はけの絵の具で表現されていると。なるほど、寄って見るとそんな感じです。しかしなんか左目の焦点が変じゃないですか、フェルメールさん。というか日本人好みの有名どころが多いせいで日本人が多い。小さい美術館なので、日本語団体ツアーに多数遭遇する。

ひとしきり満喫したので外に出る。雨は小降りになってきたが、肌寒いので広場のカフェの屋内で昼食。食後はビネンホフを見学したり、池の向こう側から写真をとったり。池の片隅で発泡スチロールアートをしてる人がいる。ノミの市をやっていたランゲフォールハウト広場を抜けてエッシャー美術館へ。

料金表のところにミュージアムカード云々、という表示があって、事前調査によるとここは適用外だったのだが、もしかして使えるのか、と聞いてみるが、「使えません」という表示のようだ。たしかよく見ると「nicht gueltig」みたいに書いてあったと思うので、今googleさんに聞いてみたところ「niet geldig」だったのだろう。ここまでの現象論によると、オランダ語はドイツ語と英語の中間のようなもの(ダンキュー)、というか気合いの抜けたドイツ語みたいなもの(グーテンターク>フーデンダハ)。ポイントとして「ij」は「y」と理解した方がいいようだ。あとhetは定冠詞、ということはhet Hooftさんは名前に定冠詞がついてるのか。ザ・テリーマンみたいなもんか。まあ、もちろん生半可な知識のみでは意味まで理解するのは不可能。

美術館はだまし絵以前の版画にはじまり、平面分割やだまし絵の版画が展示されている。平面分割系はちゃんと図面を引いて準備していたようである。さらに体験コーナーまであって、うまいことだまし絵みたいになる写真が撮れたり、反射球面を手に持ったりして遊べる。ひとしきり遊んだのでアムステルダムへ戻る。

夜行の発車まで時間をつぶすのだが、こういう中央駅の喫茶店はなんかちょっと暗い雰囲気の店が多い。案の定それっぽい店を発見するが、ここではもう一件セルフの明るい店もあったので、そちらで閉店までコーヒーでまったり。夕食として、コンビニみたいなスーパーでサラダを購入しておき、電車がきたらコロッケを買って乗り込もう、という計画だったのだが、電車が遅れ気味に到着したのでちょっと焦りつつコロッケを抱えて乗車。

新しい内装の個室寝台だったが、水族館ではない。どうも路線によって配備される車両が決まっていて、このアムステルダム〜ミュンヘンの「ポルックス」では水族館寝台にはお目にかかれないようだ。HPによるとこれのはず、それとも違う車両だった。といってもきれいな個室寝台はなかなか居心地が良い。今回の車掌は丸いおじさんで、やっぱり英語があまり通じない。洗面台から水が出るのを「aqua」と言ったような気がしたが、「wasser」から「aqua」よりは「water」の方が近いと思うのだが。DBの寝台車掌の選考基準は語学よりキャラ重視なのか。

帰りも同じルートで、ライン川沿いを通る。行きにも思ったがわりと駅での停車時間が長い。窓側のカーテンを開けて寝ると、走行中に星空でも見えるかと思ったがそんなこともなく、むしろ停車中は駅の灯りが眩しい。今度は疲れてることもありちょっとは睡眠。軽い朝食の後、8時頃ミュンヘン到着。勢いで窓口に向かい、行きの電車の車両が違ったので差額を返してくれ、と言ってみるが、どうも窓口では対応できないらしく、お客様センターに手紙(ドイツ語)で返金要求しないといかんと。なんじゃそりゃ。というわけでドイツ語歴1年の奥さんが手紙を作成、ドイツ語学校の先生の添削後、チケットと共に投函。ちゃんと返ってくるのだろうか。


3日目はユトレヒト、といってもアムステルダムから日帰りで。ユトレヒトというと業界人にはノーベル賞学者の大学のあるところというイメージだが、日本人旅行者としてはミッフィーさんの故郷ということで。朝食は昨日と変わらず。

まずはトラムで南駅へ、といきたいのだがその5番線がなかなかあらわれない。他の線は走ってるし、おととい少し乗ったはずなので、動いてない事はないだろう、と思いつつ30分くらい待つが、まったく到来せず。これはさすがに何かあると思い、別ルートを模索、一旦16番で中央駅に出て地下鉄で南駅を目指す。結局予定よりだいぶ遅れて南駅到着。この辺はオフィスビルみたいな建物が多いです。

窓口でユトレヒトまでの切符を購入、3番線から3分後に出るよ、と教えてくれるので急いでホームへ。調べてきた電車と違ってICだったが、ホームで駅員に確認すると普通の切符で乗れるようだ。オランダの電車は黄色と青のデザインで、DBに比べて丸みが少なく角がある。ユトレヒトまでの車窓では牛、ウマ、羊をドイツより多めにとりそろえております。

30分ほどで到着したが、朝のトラムで手間取ったのでもう昼前。いきなりだが運河沿いのカフェで昼食、オムレツをいただく。運河沿いを歩き、ミッフィー信号、ミッフィー広場のミッフィー像などを見学するが、それほど観光名所になってるふうでもない。ミッフィー像とか落書きされてるし、広場というのも周縁の雰囲気漂う公園で、4つくらいしかないベンチの一つで地元民がタバコをふかしている。

運河沿いを逆行し、お菓子屋でミッフィークッキーを買ったりしつつドム広場を経由、街の反対側のセントラルミュージアム+ブルーナハウスまで歩く。まあ普通はブルーナハウスがメインだろうが、1年カード適用できるので、現代美術の展示されてるミュージアムの方も見学。客より警備の人の方が多い。たまにいる客も、中庭で写真撮ってたり、何しにきとるんだか。床に転がってる人のようなものがありますが、展示物ですから。道を挟んでブルーナハウスには黄金のミッフィーさんがいます。ブルーナさん最初は本の表紙デザインとかやってたようだ、メグレ(目暮ではない)警部とか。

中心部までもどり、運河沿いのカフェで気持ちよく休憩。時間が余ったのでオルゴール博物館にも行ってみる。ちょうどガイドツアーが始まったところだったので混じってみるが、まわりのご老人たちはみんなオランダ人だったようで、ガイドさんはオランダ語の説明のあとにちょこっと英語でも解説してくれた。実演が豊富でなかなか充実したツアー。最後はダンス用の巨大オルゴールだが、ワルツが始まるとツアー参加者のおばあちゃんたちが楽しそうに踊り出す。しかも「もっと踊りたい!」とガイドさんにもう一回かけさせ、さらに踊る。凄い参加型だ。

駅ビルの中華ファーストフードで夕食をとり、アムステルダムへ戻る。中央駅行きの電車もあって、南駅に帰ってまたトラムが動いてないよりは、とも思ったが、電車の切符は南駅からの往復になっているようなのでやっぱり南駅へ。こわごわトラム乗り場に行ってみるが、すぐにトラムが到着。これでミュージアム広場まで帰れる、と安心して乗り込むが、途中で運転手がなにやら不穏なアナウンス。オランダ語はさっぱりだが、工事のためルートが変更になる、質問がある方は前までどうぞ、と英語でも言ってくれる。運転席まで行ってミュージアム広場に行くのか、と聞くと、そこは通らないが近くのゴッホ博物館の前で止まるので、そこで降りるといいよ、と教えてくれる。路線図と停車駅を見比べていると、元々の5番線のルートを外れて2番線に合流し、ゴッホ博物館のあるVan Baerlestraatで元に戻るようだ。到着時にも駅名だけでなく「ゴッホ博物館、コンセルトヘボウもここでどうぞ」みたいにアナウンスしていて、なかなか気が利いている。

ちなみに旅行時はトーク/地図担当なので(奥さんは事前調査/カメラ担当)、こういう予定外の出来事の対応はちょっとしんどいのだが、オランダでは英語が比較的よく通じるようだ。ミュンヘンのトラム運転手にはそこまでの英語能力を期待できんと思う。しかし路線変更の情報伝達(掲示など)はミュンヘンの方が優れている。というかトラム工事しすぎ。駅前の16、24番も2や5と同じルートでスタートするし、ムント広場の停留所は止まらなくなってたし。


アムステルダム2日目。朝食はビュッフェスタイルではなく、ハムやチーズの皿、パンのかごをテーブルまで運んでくれる。ゆで卵あり/なしを選択できる。部屋数の少ないホテルだとこういう形式になるようだ。あとここの朝食は8:00からだったのだが、ちょっと遅くはなかろうか。

観光はこれまたミュージアム広場にある国立ゴッホ美術館から。ミュージアム1年カードがあると、チケットの列に並ばなくても入れて微妙に優越感を味わえます。若い頃から晩年まで、まんべんなくそろえたコレクションはさすが。そんなに大きくないのでしれっと全体を巡って、広場側がガラス張りになっていて開放感がある併設カフェで昼食。

次なる目標は市立近代美術館。本館は改装中で、中央駅の近くで部分的に展示してるらしいので、トラムで中央駅に向かい徒歩で別館へ。人気の無い入り口を通過し2階に上がるといきなりショップ。ミュージアムは奧のようなのでプレハブみたいな通路を通ると、ピカソやマティスに大きく横棒を引いたポスターが、ご丁寧に日本語のもある。どうやら常設の展示はやっておらず、特別展のみですよ、ということらしい。アンチ・マティス、、、とかうまいこと言っている場合ではない。1年カードで入れるので行ってみたが、結局やってたのは近代美術館が最近購入した作品の特集と現代美術の企画展のみ。なんじゃそりゃ。まあそれはそれで面白かったことにする。

次、レンブラントの家、ここもミュージアムカードでいけます。近くの広場まで地下鉄で向かう。ちなみにこのWaterloo広場の名前が地図では「ウォータールー」、地下鉄図では「ワーテルロー」になってますよ◯き方さん。ここは大陸なのでナポレオンをやっつける方が正解では。ノミの市をやってる広場を抜けて大通りに面しているレンブラントの家へ。隣の建物から入り地下から侵入する。タンスのようになっていて扉が閉められる、なんだか落ち着けそうなでベッドで寝るらしい。しかし人が多い。これで目標は達成したが時間がちょっと余ったので、トラムで移動しムント広場近くのショッピングセンター、花市などを見学。ハエトリソウの魅力に目覚める。いいなあ、バジルの隣に飾りたい。

ホテルに戻って荷物を置き、夕食をガッツリ食べてお待ちかねコンセルトヘボウ。まだ入り口が開いてなかったので、窓口のあるところから入って中の椅子で待ち構える。日本人っぽい人も多い。プログラムを買おうとすると、オランダ語のみですよ、と教えてくれる。1部ぱらぱらと見せてもらうが、むろん読めないしなんか広告も多いので、やっぱりやめ、と言うと、無料で配ってるパンフレットの、今日の公演が乗ってるのをわざわざ出してくれる。親切なのはありがたいが、それもオランダ語なんですよね。

開場したので入ってみると、白い壁に赤い絨毯というロイヤルな内装。お土産に買い物袋を買ったり、コーヒーで一服したりしつつ全体をくまなく回ってみる。ホールの回りを廊下で一周できる;つまり楽屋と舞台が連結していない。ホール内案内図には指揮者部屋の位置まで書いてある。ホール内も白が基調で、作曲家の名前のパネルがはまっている。席は一番後ろの補助席ながら、中央に近い。それほど大きいホールでもないので(横に広いムジークフェラインのような感じ)、いいポジションではなかろうか。

曲目はウェーバーのオイリアンテ序曲、シューマン1番、展覧会の絵で、マリスヤンソンス/コンヘボ管。コンセルトヘボウはとにかく響きがいいですね。手を離したボールが床に落ちるでも無く、飛んでいくでも無く、そのままふわっと浮かぶ残響。オケは管がやや安定感に欠けるが、弦はもちろん素晴らしい。シュムイレは5音落とす、こっちまで緊張するって。以前野外コンサートのゲネを通りかかったときにしばらく見学したが、ちゃんと振ってるヤンソンスを見るのは初めて。展覧会で金管の白い音符を妙に強調していたが、全体的に奇をてらわず安心して聞け、かつ豪華な演奏。前から見たらコンセルトヘボウのトップで出てくる写真みたいなんだろうな、というポーズが多かった。最後はスタンディングオベーションでした。


とはいえそんなにすぐ寝れるわけでもなく、横になって窓から外を眺めながらぼーっとしたりうとうとしたり。夜行の割に停車駅も多く、夜中の2時3時にも客は乗ってくる。駅によっては車両切り離しや接続があるようで、長時間停車することも。ルートはシュトゥットガルト経由で、高速新線ではないライン川沿いを通ってケルンへ向かう。夜のライン川は黒光りしている。ケルンにつく頃には外はすでに明るくなって、しばらくすると駅名表示などがDBと違うものになり、オランダ突入。レンガ作りの建物が増えたり、停車中に野うさぎが見えたり、遠くに風車がちらっと見えたり、これがオランダですか。

予定通り9時前にアムステルダム到着。そうそう、オランダでは去年MENUの帰り際にS.T.くんにもらった◯き方が役立っております、どうもありがとう!宿はミュージアム広場近くで距離があるのでトラムで向かう。荷物を預けてさっそく観光へ。とりあえずコンセルトヘボウの前を通り、コエカタマリンで作ったような「I amsterdam」を横目に、フランドル、オランダ絵画で有名な国立ミュージアムへ。改装中で、別館での縮小展示だったが、代表作はしっかり押さえてある。むしろ縮小展示で手早く回れてよかったかも。印象として「夜警」が意外と明るいとか、フェルメールが意外と色くっきりとか。修復のおかげでもあるらしい。ミュージアム広場のオープンカフェで昼食、ビールが小さ、、いやなんでもないです。勢いをつけたところでコンセルトヘボウにチケット受け取りへ。

まあアムステルダムといえばコンセルトヘボウなので、旅行計画の段階から予定に入っていたのだが、ここに至るまでにいろいろと紆余曲折があった。まずHPより5/23のコンサートを予約したのだが、2月の段階で予約を入れたので、席指定ができないパターン(これはミュンヘンの歌劇場などでもそうで、基本的にオンライン予約は2〜3ヶ月前からで、それ以前は郵送オーダーと同じ扱いになる)。席を含めて予約が確定すれば、改めてメールがくるとのことだったのだが、5月に入ってもまったく連絡無し。さすがに一週間前になって危険を感じ、メールで問い合わせたところ、席は取れてるのでカード番号を教えてという。急いで情報を送り、これでチケット預かりになるのか?と聞いてみるが返事無し。大丈夫かコンセルトヘボウ。特に予約番号とかももらってないので、しかたなくやりとりのメールを印刷して持っていっていたのだが、窓口で名前と明日のコンサートのチケット、と言ったら印刷したメールを取り出す前に「はいどうぞ!」とチケットが手に入る。いい加減なのかしっかりしてるのか、いずれにせよチケットは無事入手。ちなみに出発前に確認したところ、まだオンライン予約で席も残っていたので、はやまらずに普通の予約をしてもよかったのかも。

午後は運河クルーズ、いくつかルートや会社があるようだが、ミュージアム広場近くから出発するツアーに参加。約1時間で運河を巡り、アムステルダムを一周。やっぱり水のある風景はいいもんです。一旦トラムで中央駅に向かい、うわさのコロッケ自販機を利用。ここから基本の街歩きを開始すべく、徒歩でダム広場を目指す。歩きながら気づいたが、工事の影響でトラムの走る路線が少し変更を受けているようす。ダム広場を過ぎで歴史博物館のあたりで右折、ハウスボートミュージアムへ。

「河岸忘日抄」にも出てくる、川(運河)に浮かべた船に住むというハウスボートの1つが、内部を公開するミュージアムになっている。運河の多いオランダでもハウスボートは多く、運河クルーズ中にもいくつか見る事ができる。なんか植木鉢とかがのっかってて小さくみえるハウスボートだが、中に入るときれいに整備されていて、ガスや水道も引いてあるので気持ちよく生活できそう。HPに掲載されているトポロジカルな地図つきのクーポンを印刷して持っていくと絵はがきがもらえます。

ひとしきり歩いて疲れたので一旦ホテルに戻ってチェックイン。今オランダはハイシーズンらしく、今回はわりと小さいホテルで、お値段はわりとするのにシャワートイレは共同。それはまあいいとして、4階はしんどい、全部急な階段だし。これがオランダか。夕食は近くのレストラン、これまたお値段高めに見えるのだがそういうものか。魚を食べてみました。おいしいけど若干味が薄いような気もする。


明日から、というか正確には今晩の夜行でオランダに遊びに行ってきます。アムステルダム、ユトレヒト、デンハーグと回って月曜の朝に帰ってきます。

というわけでミュンヘン10:42発の夜行、City Night Lineに乗り込む。が、なんか車両がおかしい。CNLには座り座席、4人か6人の相部屋になるコンパートメント寝台、個室(2ランクあり)、と3パターンあって、水族館と飛行機をあわせたみたいな内装の個室の安い方を選択したはず。到着している電車はCNLには違いないのだが、窓から普通のコンパートメント寝台(しかもちょっと古め)が見える車両に予約した車両番号が書いてある。

CNLには車両ごとに車掌が常駐していて、妙に明るいが若干英語に難がある彼によると、どうも向こうの都合で急に車両が変更になったらしい。で、切符に一筆書いてくれて、旅行後に駅の「check point」にこれを持っていくと差額を返してくれるよ、と教えてくれる。あんまり中央駅でチェックポイントを見た事がないが、たぶん窓口のことだろう。1コンパートメントは我々で占有できるので、一応個室ではあるが、部屋に洗面台がないし、いやカーテン古いし、というかあの水族館の内装が。。。と言っていても仕方が無いので、あきらめてコンパートメント内を改造して就寝。


セミナー準備、前半がだいたい出来たか。


先週はよく晴れていて暑かったのだが、今週に入って雨が降ったり曇ったりで肌寒い。


歌劇場でオランダ人。意表をつくラスト、Peter Konwitschnyは話題の演出家らしい。1幕はわりと普通に船と海、途中で天使役が出てくるところがポイントか。2幕で突然現代的なフィットネスルーム、糸車(Radchen)のかわりに自転車(Fahrrad)を漕ぐ。エリックはサウナあがりなのかバスローブで登場、ゼンタを追いかけるその姿はやばいです。3幕は酒場っぽい場面、ラストは海が無いのでどうするのかと思っていたが、「Wohl kenn' ich dich!」あたりから様子のおかしかったゼンタが、灯油をまいて火をつけ皆を巻き添えに大爆発。その後のオケの後奏はテープなのかバンダなのか、か細く流れて終了。救済どころか後奏無しって。歌手ではとにかくゼンタでしょうか、これぞワーグナーというソプラノ。2幕でのゼンタのオランダ人の歌とか鬼気迫るものがあった。オランダ人が今一歩、他が良いせいでかすんでいる。風貌はイメージ通りなんだが。演出も含めて全体に刺激的な公演であった。


mentosのレモンヨーグルト味はハイ◯モン+◯ーグレットな味わい。

サッカーのバイエルンの優勝パレードがあり、テレビで中継されていた。歌を歌ったりビールを飲んだり、なんか楽しそうであった。


原稿の修正をしつつセミナー準備。概念の解説が重点になるが、そういうのって難しいですよね。

果汁55%というジュースが売ってるのだが、果汁が多いと主張したいのかどうなのか。


N.B.くんセミナー、3フレーバーPNJL。Pのところに新versionが出ていて、違いはよくわからなかったが、高温での縦波成分と横波成分がどうのということらしい。が、相転移近傍に注目しているのなら、latticeにfitしてある以前のversionでもいいんでは。最後に高温度でのsigmaの符号でもめていたが、S.R.くんがぼそっと言っていたように模型の適用範囲を超えていると思えばsigmaが正になっても問題ないような気もする。


とりあえず3つたまっていたボールを1つ投げ返す。他2つも動き出してるのでこの調子で。

カイラルパートナーの話は、もしかしたらもうちょっと深いところまで掘り下げられるのかも。これまで議論していたこととの関連も含めて次の課題ですね。

サンパウロからのvisitor T.M.さんのセミナー、O(N)スピンモデルで臨界現象を調べる。B.K.さんのからみですね。クォーク質量がわりと大きいのにWilsonだとスケールしてしまうのはちょっと気持ち悪い。


自分セミナーが近づいている事を思い出す。

共鳴の起源の方の原稿をどうにか一段落させて送信。


今日は休みらしい、と昨日の夜知った。正確には知識としては入っていたが実感として認識してなかったというか。突然休日が出来るとなんか無駄にうれしい。ガイドブックに載っていた電車で2駅のところにあるインド料理屋でカレーを食し(安くておいしかった)、英国庭園を歩いて帰還。

ミュンヘンフィルコンサート、シューマンのヘルマンとドロテーア、ブラームスの2重協奏曲、シュー4と、ちゃんと予定通りのプログラムであった。コンチェルトのソリストはボザールトリオの人たち、これは凄い。オケに全然負けてない。特にVnのダニエルホープは若いわりに風格のある演奏。以前のガスタイクでのコンサートでVnやVcのソリストがいまいちだったのは、ホールや座席のせいではなく実力のようだ。ブラームスではおとなしめであったティーレマンは、やっぱりシューマンは好き放題、全体にどっしりで粘性が高い感じで、旋律が跳ねるときにでてくる瑞々しさがいまいち表現されてないのが不満。まあハイドシェックだって聴いてるうちに慣れてくるわけだし、そういうもんかも。


というわけで30才です。いやあよくここまで生きてこれたもんだ。


こちらに来る前にほとんどのCDはiTunesでハードディスクに移行してきたのだが、Aから順に作業してワーグナーの途中で力つきたためマイスターは入ってない。しかし歌劇場の(高い席の)チケットを買ってしまったので、電器屋の地下に音源を探しにいく。デッカから出ているバイロイトのライブ録音の33枚組が、39.99ユーロで売ってたので購入。

というかiPod nanoのカバーを新調しようとしてたのに、もう第1世代用はほとんど売ってない。不本意ながらなんか黒いのを買うが、下部のすきまが微妙に小さくPCにつなぎにくいじゃないか。そろそろtouchに乗り換えたいなあ。


窓の外にリス発見!

今日のドイツ語:Wegweiser=道しるべ。日本語との対応がよいですな。

ぬ、するとBudweiserは、、、と思ったが、チェコの地名のドイツ語読みのようだ。


部分的な原稿をいくつか処理。


IBZコンサート、若いヴァイオリニストでプロコフィエフとブラームスのソナタ。プロコフィエフはもうちょっと機械的に弾いた方が不思議感が出るとおもうのだが、若さ故の、だろうか。ブラームスは3番だったが、2楽章の頭とかsul Gとは思えないような音色で鳴っていた。

そういえば前説のドイツ語が、意味が分かるわけではないんだが聞き取れる単語が増えてきたような気がする。Deutsch Welleを聞き流している効果があるんだろうか。


large Nc長い方のレポートが返ってくる。2人レフェリーがついているが、どちらも好印象のようで良かった。小さい修正はいいのだが、diagonalizeしろというのはちょっと難しそうだなあ。レフェリーレポートがたまってきてるので、簡単なものから処理していきたいところであるが、天気が良すぎるので散歩にでも行きたいところでもあったりする。

Y.C.さんセミナー、チャーモニウムをポテンシャルモデルで作ってメソンメソンに摂動で結合させる。将来的にA.L.くんのポテンシャルからスタートする、ということだが、もし(本当に)QCDベースのポテンシャルが出来たら、それはDDbarの寄与も含んでるのではないだろうか。


共鳴の起源の論文でレフェリーに指摘されたところの数値計算をしてみる。修論に書いてある結果とconsistentなのでまあ大丈夫だろう。結合定数で比べると、dynamicalよりってことだろうか。


朝のポストバスでザルツブルクに戻り、前回やり残した部分の市内観光。まずはミラベル庭園、ここもドレミの歌で有名。あとで映画のDVDを見て、庭園の各所がふんだんに利用されていたことを確認する。ミラベル庭園を後にして旧市街へ。晴れていると全然印象が違う。というか市民マラソンしてる。マラソンくらいするか、ザルツブルクでも。

次は近代美術館の展望レストランへ向かう。エレベーター利用で瞬時に展望台へ、市内と城が両方望めて気持ちいい。昼食をとる予定だったが、時間が早くて昼メニューがまだだったのでビールのみ。いやあ気持ちいい。

しかしごはんを食べないと元気が出ないので、山を下りたのちゲトライデガッセにあるビアガーデンで昼食。バイエルンでも見かける料理にも、どことなく品があるのは気のせいか。エネルギーを補給したのちモーツァルト小橋を見学し、ノンベルク修道院へ行ってみる。これもあとでDVDで確認。修道院はいい感じの小道を登って、山の裏側にまわった静かな場所にあります。

帰りの電車まで時間があまったのでミラベル庭園に戻り、アイスを買って公園でまったり。天気のいい日のアイス屋周辺はほとんどの人がアイスを持っているので、道行く人の持っているアイスの大きさを観察して歩けばアイス屋の位置が割り出せる。ほどよく休憩してICでミュンヘンへ。途中検札は無かったのだが、ドイツ警察が車内でランダムにパスポートチェックしていた。国境のチェックという感じでもなかったのだが、せっかくパスポート持ってたのにスルーされました。今回はスケジュールもゆるく、リゾートな感じのゆったり旅行であった。たまにはこんなのもいいかも。


週末旅行でザルツブルク+ザルツカンマーグート地方へ。まずICでザルツブルクまで、ついでポストバスを利用しザンクトギルゲンへ。ポストバスは菜の花とかたんぽぽが咲く丘をいきます。ザンクトギルゲンはヴォルフガング湖に面した小さい街で、絵に描いた様な静かな湖畔。ここからザンクトヴォルフガングまで船でさらに移動。地元の人の足でもある遊覧船だが、ちょっとしたクルーズ気分が味わえます。

ザンクトヴォルフガングからは山に登るのはシャーフベルク鉄道、サウンドオブミュージックのドレミの歌に出てくるSLである。通常走っているのは最近新造されたSLだが、夏場には古いSLにも乗れるとか。わりと勾配がきつい山道をぐんぐん登り、湖+山+丘というこれまた絵に描いた様なザルツカンマーグートの景色が広がる。山頂が近づくにつれ、解けきってない雪が残っている、というかこれは雪山では?

山頂はみごとに雪に覆われてました。標高1700メートルの山を甘く見てはいかん、ということか。山頂駅からレストランまで、ドレミの歌のような草原のはずが、数十センチの積雪を雪かきしたような道を行く。サウンドオブミュージック気分を味わうには、5月はまだ早いようです。が、もちろん山頂からの眺めは素晴らしい。そこで飲むビールもやはり素晴らしい。

SLで山を下りて、遊覧船でザンクトギルゲンへ戻る。夕食は湖に面した、魚料理を売りにしているっぽいレストランで、Zanderfilet(カワカマス)をおいしくいただく。こっちきて初めておいしい魚料理をレストランで食べたかも。宿泊は家族経営の小さいホテル、猫を飼ってるようだ。


新しいフォーミュレーションでの結果も返ってくる。なるほど、まあほどよい大きさですかね。

書類をいくつか処理しておく。


今日はメーデーで休日。

T.S.くんの論文のレポートが返ってくる。ポイントは認められているようなのでまあいいだろうか。日本は学振のシーズンのようですね。


2008年4月


がーん。。。


S.R.くんセミナー、PNJL続き。mean fieldとfluctuationの寄与を、saddle pointになるようにずらした場の変数のmean fieldで表現する。場の変換でfluctuationが無くなるというのではなく、saddle pointだからNが大きい極限で落とせる、ということが重要なのでは。今後の展開が楽しみです。


ボスが帰って来たので議論、このフォーミュレーションでOKということに。ついでに古い実験の新しい解析の情報を入手。ふむふむ。


よく晴れているので川を超えたあたりまで散歩、道行く人の半袖率が高い。道中、川でサーフィンする人たち、花嫁衣装みたいなのを来た子供、リス、オペラ座のまわりで1メートルおきに立っている職員、鼓笛隊、アイス屋に行列する人たち、などを見る。


ノミの市探訪vol3、お皿を購入。天気がいいのでビアガーデンで軽く昼食。


このところ天気がころころ変わる。雨が降ったと思ったらすぐ晴れたりするし。昼にはひょうが降ってた。去年の夏場はたしかにそんな感じだったような。


バイエルン放送響のコンサート、ハイバリ、ベルクの小品、悲愴というブログラム。のはずが、最初の曲がどう聞いてもハイバリでもベルクでもない、というかこれはベートーベンの2番では?ベー2をひとしきり演奏した放送響は休憩に入る。チケットには曲名はいつも書いてないのだが、作曲者はたしかにブラームス、ベルク、チャイコフスキーとなっている。不思議そうにチケットを見てる人もいるが、急な変更だったのか。悲愴は対抗配置、つまり4楽章がステレオ。しかし相変わらず中心からずれた席なので、アンバランスなステレオだったりする。ドラはちゃんと鳴っていました、もちろん。

帰って調べると確かに変更がアナウンスされている。というか指揮者もダニエレガッティではなかったようだ。なんじゃそりゃ。プログラムも変更されている。スケジュールには前の痕跡が残っているが。。。


レポートをよく読んでみると、若干誤解がある。理由をよく考えると、レフェリーがかつて使っていた用語を、違う意味で似たような量に適応したせいではないか。しかも、その導出も似たような議論だったりする。向こうの仕事も知ってたわけだし、これは言葉の選び方が悪かったですね。

ただ、今の条件というのは結果的にM.F.M.L.の方法と一緒になるのだが、それに対してどうも感情的な敵意があるようにも思える。R.L.くんとかも、この条件に対してそんな感じなんですよね。

ワインを飲んで窓を開けると外国のにおいがした。


T.H.くんセミナー、なんかこのイニシャル多いな。nonlocal (P)NJLモデル、インスタントンリキッドモデルとの関係が進んでいる模様。そういえばAとは言わなくなったの?単にcutoffの置き換えではなく、nonlocalにするといろいろめんどくさいことが起きるらしい。

共鳴の起源のレポートが到着。投稿時に指定した彼にレフェリーが行った様で、詳細で長いレポート。やはりこだわりのあるところなので細かい注文が多いが、ポイントとなるところは正しく評価してもらえたようだ。この仕事はエキゾチックのところで使った繰り込み条件の意味を明らかにする、ということの他に、初めて書いた論文から引きずっていたsubtraction constantの意味を明らかにしたという意味で思い入れのあるものになっていて、このレフェリーのような人に評価してもらえるというのは大変うれしいことである。


とりあえず簡単に定式化してみてボスに持っていくが、ちょっとナイーブすぎました。規格化とか重心座標に注意。

密度の問題を考えてみるが、ちょっとややこしくなってきた。1体密度と2体密度の関係というか、条件付き確率みたいになってるというか。


午前中もちびっこと遊ぶ。かの名言「子供はエンドレス。。。」を思い出しました。

青空の下で飲むビールはちょっとぐらいぬるくてもうまい。


IBZにお住まいのN家のちびっこが泊まりにきました。ガンダムいっしょに見ました。


新しい論文の情報をいただく。これはうまい系ですね。


T.H.さんセミナー、lattice、ChPT、レゾナンス。わりと興味のあるところかと思ったが、ChPTの解析では結局Deltaの幅はわりと広いので、箱の大きさを変えて固有値を調べてもきれいなプラトーが見えない、ということらしい。あとcorrelatorを計算するのは、最低エネルギーだけ見てても一本しか線が引けず意味が無いので、いくつか準位を調べたいのでは?


ちびっこのいるお宅から奥さんがDVDを借りてくる。最近のガンダムにはphase shiftついてますよ。


やっぱり日本語の教科書というのはいいんではないだろうか。


といいつつ他の仕事を優先させていたらボスから小さくプレッシャーをかけられる。

今期のセミナー開始、初回はA.L.くん、quark potential続き。フーリエ変換のところを工夫してきれいな絵が完成していた。確かに1/mの係数も遠方で線形上昇なら、string tensionは質量に依るだろう。で結局話はlatticeはどうやってるの?に逆戻りする。


いやしかし春になるとなんだかやる気が出ますね。


天気がいいので英国庭園を散歩し、おべんとうを持ち込み中国の塔でビールと昼食。家からすぐなので焼きそばを持ち込んでもあたたかいうちに食べれる。座っているとコートがいるくらいの気温ではあるが、太陽大好きドイツ人でビアガーデンは盛況でした。


large Ncについてさらにメール。なんか今回は反応が多いなあ。


M.J.V.V.(+J.N.さん)の手を煩わせてしまったがホテル問題解決。Muchas gracias.

ミュンヘンフィルのコンサート。ルネ・フレミングは存在感のある声で、こもらずそれでいて金属的にもならない。いいです。ベー8は遅めのテンポで揺らす揺らす、ティーレマン遊び過ぎでは?もはやオマージュを通り越してパロディである。いまいちオケがついていってない感じも見受けられるが、随所で「隠しようのない品の良さ」が顔を出してしまうのは、ミュンヘンフィルさすがというべきか残念と見るべきか。


large Nc長い方がarXivに登場。アメリカのR.L.さんよりメールが来たとのこと。こちらの仕事もやっとあの辺の目にもとまるようになってきたようで満足。実はエキゾチックハドロンの論文あたりから、あのグループの仕事を意識していたりもする。large NcでのMB散乱の一般論は基本的に彼らがやり尽くしているのだが、chiral相互作用をSU(3)で導入するというところがこちらのポイント。

と思ったらN.N.S.さんからもメール。Lambda(1405)の仕事は知ってるので引いてた方がよかったのだが、忘れてました。でもこっちグループはstatic quark pictureなので、ちょっと違うと思う。結果は上のグループと同じになるようだが、どちらかというと共鳴の性質に重点を置きたいので。あとこれ系は他にもアメリカに1グループ、ベルギーに1グループ。。。

ただSkyrmionの話はちょっと面白そう。

E.O.祭りのホテル予約で、確認FAXがなかなか帰ってこないのでメールを書いてみる。返事によると、とりあえずこちらのFAXは届いたようだが、あまりよくわからない英文の最後にWE WAIT YOUR ANSWER.とある。I don't even know what the question is。 しかたがないのでM.J.V.V.に聞いてみる。


ノイシュヴァンシュタイン城見学。これはテーマパークですな。王様であれば19世紀でもディズニーランドを作れたということだろうか。そして意外と小さい。城はもちろんフュッセン近辺では、まだ雪が残っています。


4月ですが、雪が降っています。


オランダに遊びにいく計画なんだが、どうも宿が高い。何かやっている時期でもなさそうなんだが。しかも税金が+5%とかするし。


U3が拡張されて接続されたOlympia Einkaufszentrumに行ってみる。もともとU1から接続していたのでU3から行くと服屋を経由してショッピングモールに到達。吹き抜け2階建てという形式や入っている店が、ライプツィヒ駅前やドレスデンの旧市街と中央駅の間の地区にあったモールによく似ている。郊外化というのとはまた違うのかもしれないし、この国では旧西、旧東という要素も重要だろう。


large Nc長い方がそろそろ最終段階。結局ページ数が多くなってしまった。


めずらしく手計算、こういうのは実は苦手なんです。ってみなさんmathematicaですか。いずれにせよ確認がとれたので良しとしよう。


annuarl reportを完成させてボスと議論、相関関数のところと2核子吸収。方針は、そうですね、そういう方向で。

いくつか申し込みしてみる。1時から5時は休憩ってやる気あるのだろうか。

歌劇場のオンライン予約は基本的に2ヶ月前からだが、夏のオペラフェスティバルのはもう予約できるようだ。不覚にも椿姫は既にsold out。しかしマイスターを購入、ちょっと高かったか。ハラハロヘ〜。


T.S.くんのカイラルのプロシーディングスがwebに登場。

annual report(ここではJahresbericht)作成。instructionがドイツ語です。


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