日記の履歴(0707〜0709)

日記の履歴です。


2007年9月


今日のドイツ語:「神々の黄昏」でおなじみのdaemmerungだが、夜明けにも夕暮れにも使うらしい。動詞でdaemmernは「次第に明るくなる」にも「次第に暗くなる」にも使える。そんなんありか。


買い物に中心部に出てみるがオクトーバーフェストのせいで人が多い。しかし工事中だった市庁舎のてっぺんの部分のシートが外されていた。なかなか立派です。

2000年以降は、西暦の下の桁を午後◯時だと思うと、平成が24時間表示に対応しているらしい。すごい!!


どうやら等価にするにはやっぱり大きさは小さくないといけないのか。そしてついに振幅の計算に成功。thresholdで困った事になるが、ちょっとずらせばいいんじゃなかろうか。


平日の朝が空いている、とのことなので午前中にオクトーバーフェストに行ってみる。それなりに席も空いているが、予約席でないところは朝でもやっぱり混んでいる。最初はデンマーク人の夫婦と相席だったが、あとから奥にバイエルンの格好をしたドイツ人の若者たちが入ってきた。あのテーブルは10人がけらしい。とりあえず1リットルビールとプレッツェルをいただく。お会計は出てくるたびに行うのでわかりやすい。昼前から楽団の演奏も始まり、ein prositも覚える。いやに頭にのこる旋律である。

MENUのproceedingsを作ってみる。会議でフォーマットを作るのはいいが、どうせならちゃんと使えるのを作ってほしい。headerのファイルのフォントのせいでpdf化できないし、タイトルを1行にするとページからはみだすし、最後に勝手にリストが出てくるし、セクションを使わなかったらアブストと本文が合体するし。


ちょっと停滞していた仕事を再開。normalizationからもう一度やりなおし、しかしやっぱり結果は同じ。まあ等価なのが示せたので良しとする。散乱振幅は、原点から解いていって漸近解にあわせればphase shiftが出てきて、そこから求められそう。


ポールの場合は普通の極大と違って判定条件をちょっといじったほうがよさそう。そもそも微分できんわけだし。あと移動距離も次元を考慮して規格化してみたり。こんなかんじだろうか。

余因子行列の定義が2種類みつかるのだが、どっちが正しいのか。

歌劇場でコンサート、今回はついにParkett中央の座り席(ただし一番奥)だったのだが、いつものくせで上にのぼってしまう。ケントナガノの英雄もいいが、やっぱり目玉はフィッシャー=ディースカウでしょう。いやあ生きている間に見れてよかった。もちろん歌ではなくB.A.ツィンマーマンの曲の語り手2だが、朗々とした声はすばらしい。曲自体は新聞紙や段ボールを破ったりする現代曲で、最後のほうで指揮者が絶望して座り込み、金管の響きで救済されたと思いきや、激しい音で突き放される。あとで調べると、どうやらカラマーゾフだったようで、これを書いてすぐB.A.ツィンマーマンは自殺したらしい。

後半の英雄は、編成も大きく20世紀の名演奏、という雰囲気。歌劇場オケを舞台で見るのもはじめてだが、うしろの方まで楽しそうにガツガツ、トップの大きいザッツ、冒頭で指揮者が4拍振ってみる、のわりに入りのそろいをあまり気にしない、というあたりが、変な表現だが「うまいアマオケ」という感じを受けた。


今まであまたのポールを探してきたが、実は最急降下法を使うのははじめてだったりする。アルゴリズムは単純なんだが、小さい量の入れ方がまだ慣れない。うまいこと収束させるにはテクニックが必要か。

今日のドイツ語:gesperrtはsperrenの過去分詞、トイレに貼ってあるときは「使用禁止」と思うこと。


今日の方が豪華なパレードがあるようなので朝からオデオンスプラッツあたりで見学。昨日のに加えて巨大ミルク缶やノイシュバンシュタイン城の模型などまで行進している。


今日からミュンヘンではビール祭り、オクトーバーフェストです。パレードがあるようなので買い物のついでに見学に行く。ブラスバンドとビール樽をのせた馬車などが行進する。ビール会社の名前はもうだいたいなじみ深いものになっている。行列は会場に向かって、正午に樽をわったら祭り開始らしいが、今日は混んでそうなので会場入りはまた後ほど。

夕食はMENUでも会ったS.X.N.さんがミュンヘンに来ているので、研究室のC.S.さんともうすぐ日本に帰るTUMのH.W.さんとうちの奥さんで飲み会@海斗。ビールはやっぱりオクトーバーフェスト仕様になっていた。そして寿司はやっぱりうまい。ひとしきり飲んだのち歩いてうちの家まで戻り、近くのワイン屋で買っておいたFederweisserを振る舞う。C.S.さんとH.W.さんはU6なので最寄り駅からお帰り、今日の宿が確保できなかったS.X.N.さんはうちにお泊まり。IBZではエクストラベッドなども借りれる。


今日も電車で普段は必要ない乗り換えがあったりする。もしかして明日からの祭りと関係があるのだろうか。たしかに観光客風の人を多く見かけるようになったような。

ポールでますね、これはちょっと予想外。しかし、結局4次方程式と思えば複素数になるのもしょうがないか。ということは(ものすごく汚い形で)解析解も書けるのでは?


寒い日が続く。居室は南向きなので日光が入るのはいいのだが、パソコンの画面が見にくくなるのでカーテンを使う。しかし部屋の温度を上げるためには、できるだけ日光が入りかつ画面を見るのに邪魔にならないようにしないといけないので、太陽の移動に会わせてカーテンの開け具合を少しずつ調整してみたりする。

ソフトマターのH.W.さんがさよならパーティーをするのでちょこっと参加。デンマーク人とかウズベキスタン人とか、国際色豊かである。いろいろお世話になりました、というか土曜日にまた飲むんですが。

というわけでビール一本で脱出して帰ろうとするが、地下鉄の待ち時間表示が30分とかなっててちょっとおかしい。まだ7時だし、時刻表通りならすぐ来るはずだし、遅れたりすることはほとんどないんだが。しばらく待つと10分もしないで電車は到着、表示板の故障か、とも思ったが、停車して乗り降りがすんだらすぐに発車。その後の停車駅でもアナウンスがなんか急いでいる雰囲気で、U3と合流する駅でなにやらアナウンス、奇跡的に「この電車はここまでです、U3に乗り換えてください」というのが理解できる。というか他の乗客の動きでもわかるのだが。詳細は不明だが、今日の夕方U6で何かがあったようです。


腹の調子がちょっと悪い。変な物でも食べただろうか。

A.G.氏と少し話す。MENUで聞いてきたことを少し報告、情報はある程度押さえてあるようだ。ついでに2体の不定性について議論してある論文を教えてもらう。

ゲージ不変性のところが少し分かってくる。ゲージ化するのは近似を使った後、と考えるといいようだ。やっぱり一回手を動かすべきだろうか。


いろいろ放り投げたボールがこちらに帰ってきているので処理をする。事務的な仕事の方を優先。

日本ではもうすぐ学会のようです。デビュー戦から皆勤賞なのがウリだったのだが、今回はちょっと遠いので断念。


MENUも無事おわって帰ってきました。いろいろと議論もできたので面白かったです。帰りの電車はライン川沿いを通ったので、ローレライも見れました。


今日はボンの観光。まずは駅の向こうまで行き、観光案内に書いてある通りに歩いてみる。さすがボンは町中いたるところにベートーベンがいらっしゃる。ベートーベン博物館の位置が若干地図と異なるが、ついたときには開館時間前だったのでパスしてライン川へ向かう。ここでもライン川は幅広く、思いのほか流れもはやい。ひとしきり川を眺めてからもう一度ベートーベン博物館に戻って見学。団体客が多くて狭いベートーベンの家がさらに狭かったが、自筆譜や手紙、ピアノやビオラなど当時の品が豊富で見応え十分。思わず当時のピアノで録音されたCDを買ってしまう。あとで聞いてみたところ、やっぱり調弦が低く、高音は響きが薄い。

昼食は旧市庁舎前の広場で、やはりパスタがやわらかい。調子に乗ってイタリア料理屋ばかり行ってはいけないということか。ここまででだいぶ時間と体力を使ってしまったが、とりあえずリニアモーターカーが見れそうなドイツ博物館へ。最初は普通に走っていたトラムが中央駅のあたりから地下にもぐり、そこではUバーンと呼ばれるようになる。しばらく走って地下を脱すると博物館街へ出る。ドイツ博物館は、かなり端っこのほうで、ガイドブックにも紹介されていなかったし、トラム駅からも遠いし、英語の案内もちょっとでどうしたらいいかわからん感じだったが、レギオボンカードで無料で入れる。中の展示もどうさわっていいのかよくわからんが、DESYの実験施設の一部とリニアモーターカーの説明がちょっとおもしろい。建物の前に展示されているリニアモーターカー「トランスラピッド」はミュンヘンで建設中で、2009年には中央駅と空港が10分で結ばれるらしい。ちょっと乗ってみたい。

トラムで中央駅に戻ってからまだ時間があるので、またもタダで入れるライン川博物館、広くて充実しているが客が少ない。ローマ時代の硬貨と現代美術が一緒に展示されているそのコンセプトもよくわからん。ざっとみて見学終了。夕食は近くのスペイン料理屋で軽くタパス。イカとオリーブオイルが読めたので頼んでみるが、昨日とほぼ同じイカリングが出てきてしまった。しかしサラダの味付けやパンなど、スペインな感じのものが多くおいしくいただく。帰って部屋でプリングルスと昨日買っておいたビールでしめ。


今日はケルンの観光。朝食はオレンジジュースがフレッシュだったりして星の数を感じる。駅の向こうまで歩いてベートーベン像に挨拶したのち、iで地図、バス路線図とボン・レギオ・カード3日用を入手。これで市内交通乗り放題に加えてボンの博物館等がタダになり、ケルンまでDBで行ってもいいというスグレモノ。

というわけでRBでケルンまで移動、中央駅を出るといきなり大聖堂。ゴシックの典型という感じで、細い線を強調して天を目指す建築である。高さがあると線が長いので細さがさらに際立つ。有名なだけあって飛梁やガーゴイルの造形も緻密である。内部はステンドグラスも壮麗で、有名なだけのことはある。塔に登るのは後回しにしてルートヴィヒ美術館、近代的できれい。ピカソが充実しているが、マチスやクレー、フランシスベーコンなんかもあります。今年完成したという大聖堂のステンドグラスの原画やそれにまつわるあれこれも展示してある。

美術館の裏に抜ければすぐにライン川。いやあ川はいい。川沿いのテラスで昼食はまたもイタリア料理、スパがやらかくてがっくり。が、イカリングはうまい。ライン川を眺めながら味わうケルシュも最高。川沿いを少し歩いて船のようなかたちのチョコ博物館。チョコレートの歴史や製造行程が見学でき、できたてのチョコの試食も出来る。チョコ博裏のカフェで休憩したのち、有名な香水屋を回る。1件目ファリナ・ハウスがなかなかみつからずぐるぐる回ってしまうが、意外と簡単なところにあるのを発見。2件目4711は大通りに面していたのでわかりやすい。ここには香水の蛇口がある。お試しくださいと言われるので手を突っ込んでみる。最後に大聖堂に戻って塔に登る。石の階段はちょっとしんどいが、これで一通り観光できたので満足。

REは遅れているようなのでRBでボンに戻る。せっかくボンカードがあるので、路線図をたよりにバスで戻ろうとしてみたが、なぜかバスが路線図通り走ってくれず、さらには乗り直したバスがSTOPランプがついているのに停留所に止まってくれなかったりしてひどい目にあったが、なんとか歩いて軌道修正しホテルに帰還。ホテル前の通りでは祭りをやっている。荷物を置いてスーパーで水などを買い出したあと、祭りの屋台でFederweisserと赤いFederroterというのもあったので一つずつ飲んでみる。甘くてジュースみたいだが、季節ものを飲めて満足。一緒に晩ご飯としてチキンカレーを食べるが、辛かったので飲み物がもうちょっと欲しくなりビールを買う。と今度はつまみが欲しくなったのでマッシュルームのカレー煮みたいなのを食べてみる。またカレーか、と思うがちょっとおいしい。


早起きから解放されたのでゆっくり起きてみるが、だいたいみんな同じ考えなのか、何人か朝食で出会う。チェックアウトも12時とゆっくりなので、近くのランドリーで洗濯してから出発。日本に帰るというS.T.くんからなぜかベネルクスの歩き方をもらう。ありがとうございます、今度行ってみます。昼食後、荷物を駅のロッカーに預けてお土産を買ったりアーヘンを軽く観光。

ひとしきり遊んだあとは州チケットでケルンを経由しボンまで移動。ケルン〜ボン間のREは混んでいる。ボン駅はそれでもかつての首都かと思うほどさびしめである。地下は薄暗いしちょっと小汚い感じもする。観光シーズンということもあり駅から遠いホテルしか押さえられなかったので、少し歩いて移動。駅から遠いが、出る方向を間違えなければ一本道。静かな住宅街を通るが、ホテルの近くは大学があるせいかわりとにぎやかになっている。ホテルも星が4つもついてるだけあってゆったりひろめ。夕食はイタリア料理屋で、ストロガノフを食べる。なぜか中華風で辛いが、味はなかなか。ちょっと散歩してみたが、ワイン屋にFederweisserあります、みたいに表示されている。ドイツ滞在歴のある人が言っていた発泡ワインだが、ライン川沿いのこの地域で飲んでおきたい。


研究会4日目、最後の早起き、もうしんどいです。午前に注目のW.T.氏、アメリカ人っぽいトークです。昼食のカードを処理しないといけないのだが、残金を0にはできてもカードの回収がうまくいかない。どうしたものか。

午後はKaonセッションに混じっておく。LS方程式をseparableで解いても、結果をあわせるにはポールの位置はほぼ同じ、というのは重要だ。その後はlatticeに行きたかったが途中から入りにくそうだったので断念、書類をなおしたり、heavy mesonのところに行ってみたり。

バスで移動したところでの期待のバンケットは、人数のわりに場所がちょっと狭い感じ。しかもビュッフェなのだが取るところが狭いので、取りにいくのに行列ができる。が、料理はおいしいし、ビールも運んできてくれたりしてサービスもいい。やっぱりヨーロッパの会議のバンケットは良いです。


研究会3日目、そろそろしんどくなってきたが今日も早起き。バスでは昨日Jlabの実験のトークをしていたR.B.さんと隣になったので少し話す。おきまりのどこで学位を取って、等の次に出身地の話になる。「神戸」を出すと普通の外国人は地震が出てくるので、用意してある地震トークができるのだが、R.B.さんにはまず「牛がおいしいところか?」と切り返された。神戸牛についてもネタを仕入れておく必要がある。

午前はM.F.M.L.氏のトーク、heavyセクターのカイラルユニタリーで高次項をやったのとradiative decayの計算。トーク後のブレークで、崩壊定数についてとゲージ不変性について質問してみる。どちらも今の研究に関連しているのだが、fについては難しいところかもしれない。高次項を取り入れないという立場なら、そのオーダーで値を出さないといけないかも。ゲージ不変性については、全部入れているわけではないが、トリックを使って解析的にゲージ不変性を示した、詳しくは今週出る100ページくらいの論文を読め、と言われてしまう。論文読むのがめんどくさいから聞いているわけだが、どちらにせよややこしいことをやっているようだ。

食後に少しS.T.くんにカイラルユニタリーについて聞かれるので議論。微分を気にしていたが、展開して考えるとずれはChPTと矛盾しないので問題ないと思うが。パラレルはペンタクォークセッション、H.W.氏を久しぶりに見る。やっぱりT.C.氏と戦っている。large Ncには深入りしたくないもんであるが、スキルミオンでphase shiftを書いてみるという手はある。勉強してみるか。

今日はパラレルが1セッションのみで、その後は実験施設のCOSYツアー。小グループに分かれて案内されるが、注目のW.T.氏と同じグループに。実験施設の内部はコードがいっぱい出てたり変な色に塗ってあったり、メカ的なものを見れておもしろい。ビームを平行にするためのコイルの最後の一巻きが印象的。続いてバスで移動しエクスカーションとしてアーヘンガイドツアー。奥様ツアーと合流するが、やっぱり偉い人の奥様たちが参加していることが判明。粗相のないようにしてもらわんと。温泉から大聖堂、噴水、市庁舎など案内され若者がRHCPを熱唱する広場で解散。ただ見て回るより、いろいろ解説やネタが入るのでおもしろい。オオカミの魂は松ぼっくり型である。夕食はエビのパスタ。エビが殻付きで出てきて処理に困ったが、味はよいのでOK。


研究会2日目、午後にトークがあるのでバスを逃すわけにもいかず、やはり6:00起床。午前はスカラーメソン、ルノアールからはじまるM.R.P氏のトークがおもしろい。後半はlattice、カイラル対称性やno go theoremの解説などが分かりやすい。セッション中にやってきたM.F.M.L.氏にご挨拶すると、流れで彼とM.R.Pさんと昼飯になる。今ミュンヘンにいます、オクトーバーフェストが楽しみです、と言っておく。

トークは繰り込みの話をしたかったが時間切れでいつものエキゾチックのみ。客も少なかったが、J.A.O.さんに聞いてもらえたのが良かったか。細かい点をいくつかつつかれる。他にも出るのがある、というのはp^2の効果で、そこには種が入ってるかも、というところまでコメントしたほうが良かった。N/DはJ.A.O.さんの強いところで、確かにおっしゃる通り。最後の「model-independent」は、むしろ突っ込んでもらって繰り込み条件の意味を説明する、という戦略のもとに予想通り来た質問なのだが、いまいち要領よく答えれなかったのが残念。

帰りのバスでいろいろ聞いてみる。ChPTだとcrossingはexactだがunitarityはperturbative、ChUだとcrossingがperturbativeになるがunitarityはexact、といわれると確かにわかりやすい。p^3の計算をやっているらしく、興味があるなら参加しないか?と聞かれるが、そんな破壊力のある計算はできません。

夕食はアーヘンで日本人グループと、奥様ツアーでおいしいと紹介されたらしい大聖堂近くの店へ。今度は愛想の良いお姉ちゃんで、聞いてもないのに料理の説明をしてくれる。みなさん肉を食べる中、サーモン入りクリームスパをいただく。これはうまいです。


研究会1日目。アーヘンから会場のユーリッヒまでは会議がシャトルバスを出しているのだが、集合時間が7:40と早いので、6:00起床、6:30朝食という健康的な朝。一番安いホテルだったので、会議関係者らしき人を多く見かける。バスで1時間ほど高速を走ると、予想通り森の中のユーリッヒ研究センターに到着。

今回はアカンパニープログラムなるものがあるので、奥さんにはそちらに参加してもらう。つもりだったのだが、プログラムはもらっているが集合場所などの情報がない。今日はユーリッヒの街の観光らしいので、とりあえず会議場で聞いてみる事にし、シャトルバスで一緒に会議場へ。受付で聞くと、待ち合わせ場所まで送ってくれることに。待遇はいいようだ。

午前はプレナリー、目玉はやはりJ.G.か。もっとこう激しいのを想像していたが、意外とおとなしい。トークは面白かったが。TUMよりはバリエーション豊富な昼食をはさんで午後はパラレル、会場が分散していて移動しにくい。いろいろ聞きたいのがかぶっているが、スカラーメソンを選択。J.R.P.さんのトークで、Ncを大きくしすぎない理由としてeta'を挙げていた。また、SU(2)でtwo-loopまでやった時に8以上で幅が狭くなってくる事に関しては、subdominantなqqbarの効果が見えている、と議論。この辺は参考にしたい。

コーヒー後はB.B.氏を見学。カイラルユニタリーについて、いろんな人がコメント。終了後、食堂あたりをうろついているB.B.氏を捕まえて少し話す。ユニタリー化した振幅のカイラル対称性については、カイラルWard恒等式を確かめないと分からないんでは?と聞いてみるが、図が少ないのでたぶんだめ、とのこと。H.K.くんの出番かもしれない。ついでにR.N.氏もいたのでご挨拶。パラレルのあとはポスターセッションだが、いかんせん早起きなんで疲れてくる。シャトルバス以外に交通手段がないというのがつらい。

夕食は昼ご飯の食堂でwelcome dinner、かるいレセプションを想定していたが、立食ながらわりと充実した内容。飲み物はサーブもされるし、おいしくいただく。ビールを飲んでいるとE.O.が「No.10!?」と言ってきて何のことかと思ったが「10杯目か?」という意味だったらしい。というわけでアーヘンに帰ったのは10:30ごろ。疲れた。


今回の電車の旅は途中で乗り換えが2回あったり、乗る駅が始発駅でなかったりするので、気合いを入れて電車にのる。まずはミュンヘン10:24発のICE108でマンハイムまで。インスブルック始発のICE108は、アウグスブルク、ウルムを経てシュトゥットガルトへ。その後はフランクフルト、ゲッティンゲンを経由しベルリンまで走る長距離列車である。Reiseplanも長い。シュトゥットガルトで停車中にどうもフランス臭い電車を見たが、もしかしたらTGVだったのかもしれないが、どうもここには乗り入れてないようだ。

マンハイムでとなりのホームにいるICE508に乗り換え。ケルンまではライン川沿いではなくICE専用の路線を走ったせいで川はまったく見えず。そのかわり高速新線というというだけあって、速度表示を確認すると270キロくらいを持続して豪快に走ってケルン到着。新幹線よりカーブが多い気がする。ケルンからアーヘンまではわざわざタリスがあるのを選択している。目的地はパリなので、寝過ごしたらベルギーを通り越してフランスまで行きます。車体、車内ともに赤いが、そういうもんか。ドイツサイズに慣れているせいか、座席がちょっと狭く感じる。アナウンスも独英以外にフランス語と、おそらくオランダ語で行われる。しかしケルンからアーヘンまでは線路のせいか、さほどスピードも出さずにゆっくりと到着。

駅でオランダからやってきたS.T.くんとたまたま遭遇。ホテルで昨日から来ていたらしいT.T.T.さんとも合流し夕食、中心部まで出てみてうろうろする。特に何かはわからない祭りをやっていて、移動式観覧車が来ていたりする。ホテルでもらった地図に広告の出ていたビール屋へ入ってみるが、ウェイターがいまいち。S.T.くんからRCNPについての情報を入手。帰り道、Hyodoサーンと車道の向こうから声をかけられたと思ったらE.O.であった。わりと暗かったのに見つかってしまった。きょろきょろと道路を見わたしすばやく走ってきたのでご挨拶。やはり陽気だ。ホテルに戻ってS.X.N.さんとも再会。


明日からユーリッヒでMENUです。研究会なので途中でネットが使えると思います。帰りにちらっと寄り道します。


研究室のエクスカーションとパーティーで、郊外の湖へ。天気はあまりよくなかったが雨は降らず、S6の駅から船で1時間ほどの美術館を見学、船で戻って同じS6の沿線のボス邸へ。暖炉に火がつけられる。


各方面からメール、原稿など。対応していると突然ボスがやってきて、こっちでやっている話をA.G.氏と議論することに。急いで準備したのでちょっとあれだが、興味はもってくれている様子。ボスも含めて、ポールの話はこちらの主張が徐々に浸透しているようでなにより。


原稿が出来たので送信。やっぱりPRで行く事になりそうなのでフォーマットの変更。フォーマットを論文仕様になおすと、なんか完成に近づいた気持ちになれてお得。

大物A.G.氏に、理学部の入り口で朝偶然出会う。ご挨拶をすると、覚えていていただけたようで光栄である。1ヶ月半滞在するそうです。

rinrinはbaobaoに取って代わられました。


寒い、と思ったらヒョウが降っています。

ボスが帰って来たので議論。やっぱり積分しないといかんだろうか。明日から大物がくるそうです。

歩行者天国になっているところを自転車で走ると警官にとめられる。外国人の警官に声をかけられると3割増で緊張します。


有効相互作用を書いてみる。これはわかりやすいかも。不思議な振る舞いである。


お好み焼きソースは買いにいった方が賢明かもしれない。


服を買いにいってみる。予想されていたことであるが、かなり小さい方に分類されるようだ。というか長さに対して肩幅とかが足りん。


2007年8月


少し手直ししてプロシーディングス再送信。締め切りは韓国時間なのか?


計算を再現出来たところまでを送信。プロシーディングスも送信。情報更新。


数値積分で第2シートへ移動、複素共役でなく、ずれを差し引き、がポイント。ポールを追いかけるところはやっぱりもうちょっと工夫したほうがよさそうか。


歌劇場でのコンサートのチケットを2つ購入、大物が来ます。チケット預かりは、予約番号をボックスオフィスに持っていくとすんなり渡してくれる。郵送にした方も、送料無料ですぐに到着。


無事帰ってきました。旅行記は随時更新していきます。


8日目:ベルリン -> ミュンヘン、最終日にして移動日です。楽しみにしていたミカン缶がなぜか出なかった。たまったデポジット容器はアレクサンダー広場で見つけたスーパーに持っていく予定だったが、よく考えると今日は日曜日。詰めが甘いが、中央駅にスーパーがあったので無事デポジット回収。機械が受け付けないやつはレジに持っていく、ということは分かっているのだよ。

10:57発のICE1709、ベルリン発ミュンヘン行き。16:39にミュンヘン到着の予定で、ほぼ全区間を乗ることになる。座席は混んでいるようで、席指定をして良かった。昨日のベルリンフィルのせいでテンションが高かったのか、風景写真を無駄にいっぱい撮っている。昼を挟むので、初の食堂車に行ってみる。料理はおいしさを期待してはいけないが、食堂車、という響きは満喫できる。飲み物だけの利用もいいかも。ミュンヘンには少し遅れて到着。途中、宿トラブルも経験しつつ、基本的にバリバリ観光で、最後にクライマックスという、いい旅行でした。


7日目:ベルリン、観光最終日。しめにふさわしく今日はパンダとベルリンフィル、テンション高めです。ベルリン動物園は一般にホッキョクグマのクヌートで有名だが、一部筋にはヨーロッパでパンダが見れる動物園(ベルリンの他、現時点ではオーストリアのシェーンブルン動物園のみ、参考)として知られている。ベルリンまできてこれを逃す手はないと、朝から動物園に向かう。

動物園駅の近くの郵便局で壁ハガキを送る。壁が入ってるだけに送料も普通の4倍である。動物園の入り口は2カ所だが、駅から近いライオン入り口から入園。開園まもなく、それほど人も多くない。MAPを見ると、パンダはもう一つのゾウさん入り口の近くであった。サバンナの草食動物や象、鹿、フラミンゴを横目にパンダゾーンに突入し、ガラスで仕切られた割と広い空間で暮らしているバオバオさんとご対面。この動物園でも朝は食事の時間らしく、無防備な体勢で笹をもりもり食べている。

かなりガラスの近くで食べていて、サービス精神旺盛である。興奮していろんな角度から写真をとったりするわけだが、ふと冷静になってみると、われわれの他にパンダに群がる客がいない。というか見に来ても「あら、パンダ、かわいいねえ」くらいですぐ立ち去ってしまう。子供連れでも、子供もパンダ!と言うがそれっきり。パンダであることを確認すればそれでいいのかドイツ人。食事中ですよ食事中、食べ終わったらすぐ昼寝にはいっちゃうんですよ!と教えてやりたいところだ。案の定、笹を食べ終わったバオバオは、いろんな形になりながら体のかいいところをかいたりしたのち、お休みの時間になる。こちらもひとしきり楽しんだので、そろそろ移動。パンダゾーンの掲示によると、もう一匹いるはずのイェンイェンさんは最近お亡くなりになったようだ。

ミュンヘンの動物園もそうだが、ドイツの動物園は公園的な要素が強く、散策するのも気持ちが良い。眠そうな虎やシマウマの向こうに活発に芸を披露するアシカがいる。奴らはパフォーマンスとは何かを心得ているらしく、客にうける動きを繰り返す。奥のアシカショーゾーンでは、飼育員がショーの練習を兼ねて餌やりをする。潜ったりジャンプしたりものをとってきたり、なかなか芸が細かい。その後ろでは石像のように直立するキングペンギンたち。さらに裏にまわるとフンボルトペンギンなどがすぐそこで泳いでいる。ちょっと手を突っ込んで触ってみたりできる。ペンギンは意外と固い。

川の流れをじっと眺める哲学的な熊、街で出会う大きな犬くらいの印象の白オオカミなどが続く。余ったパンを雀に与えてみたりしながら一通りまわると、人だかりがするゾーンに出る。クヌートである。人ごみの上からのぞいてみると、なんだか薄汚れた白いのがぐったりしている。こんなやる気のないやつよりよっぽど笹を食べるパンダのほうがかわいいと思うのだが、宣伝効果の差だろうか、かなりの人だかりになっている。不思議である。

昼食をとった後、偶蹄目のゾーンを見学しもう一度パンダ前を通る。また笹を食べているが、今度は時間もよかったのかギャラリーも集まっており、少し安心する。最後にネコ科の動物たちとサル系のゾーンを攻めるが、そろそろ体力的にしんどくなってきたので、この辺でおしまい。その気になれば一日遊べるところだと思います。

この後は演奏会まで予定を入れてないのだが、博物館系に行くのはしんどそうである。まだ飲んでいないBerliner Weisseを押さえておくべく、以前それっぽい飲み物を見かけたジャンダルメン広場に再び行ってみる。店の前に置いてある黒板をチェックするとBerliner Weisseと書いてある。なんだかヴァカンスな感じの長椅子に陣取って、赤と緑の2種類あるようなので一つずつ注文してみると、確かに赤いのと緑いのが出てくる。色は割ってあるシロップのものらしいが、味はさっぱりしていて、ビールというより、なんかそういう炭酸飲料である。広場では大道芸人が金管5重奏をやっていて、しばしゆったりと休憩。

そしていよいよ演奏会へ向かうために、ポツダム広場へ。まだ時間は早かったが、チケット預かりにしているので、オフィスが開いていたら受け取ってしまおうとフィルハーモニーへ行ってみる。ソニーセンターを抜けて行くとなんか裏の方へ出てしまったが、なんとか到着。しかしオフィスが開くのは開演1時間前らしい。お土産を見るようなところもなく、他に見る物もなさそうなので、ソニーセンターに戻ってしばらく時間をつぶす。夕食を軽くすませて、ふたたび6時過ぎ、フィルハーモニーに突入。

今度はオフィスも開いていて、行列ができてる。当日券を買う人の列のようだが、チケット預かりと購入が同じところに書いてあるので少し並んでみたが、案内の兄ちゃんにチケット預かりだと言うと、すぐ前に連れて行ってもらえてすぐチケットが手に入った。こ、これがベルリンフィルのチケットですか!と感動しても、入場するとすぐにびりりと破れ目を入れられる。ついにフィルハーモニー内部に侵入しましたよ。

といってもすぐホール内に入れるわけではなく、入場は開演20分前に鐘が鳴ってから。それまでは広いロビーで飲み物をいただいたりするものかもしれないが、高いのでやめ。Berliner Weisseも売ってます。歩けるところをくまなく歩いてみる。お土産屋はホール内にあり、普通コンサートに行くとその楽団の演奏のCDが売っているような感じでベルリンフィルのCDが売っている。トイレにはトイレおじさん/おばさんがいるので注意である。あとベルリンで一番たくさん日本人が見れます。慣れた感じの人から観光客、貧乏学生など、各種取り揃えております。

やがて20分前になり、ドアが開けられる。席は左Dゾーン3列目の22と23。座席番号の表示が小さいのと、1列目は左端にしかないので、列を間違わないように。テレビでみたことのあるカクカクしたすり鉢状のホール、奥の方だが思ったより舞台が近い印象を受ける。段差があるので前の座席はそれほど気にならない。徐々に客席も埋まってきて、雰囲気ですでに興奮気味。プログラムは現代曲(初演?)の前プロとマーラー9番、ラトル指揮ベルリンフィル。楽団員も入り、チューニングが終わり、ラトルが出てきて、いよいよ演奏開始。

最初のホルンの音でまず圧倒される。音量ではなく、音色でもなく、なんというか、近い、という感じだろうか。すぐそこで鳴っているのとも違うのだが、距離感が希薄。ホールがすごいのかベルリンフィルがすごいのかラトルがすごいのか、いやもちろん全部なんだが、信じられないような音が入れ替わり立ち替わり響いててくる。これまでに聞いたオケとは比較できないような、根本的に何か違った音であった。後で考えるといろいろ思う事は出てくるが、実際はそういうことを考える暇もなく、あわあわしているうちに終了。

軽く流すつもりだった前プロで激しく衝撃をうけてしまったが、せっかくの休憩時間なのでホール内部を探検。指揮台の下まで行ってみると、座っていた席は遠くに見える。どうも不思議なホールである。オケのすぐ後ろの席を見に行ったり、楽譜を覗き込んだり、ホールを堪能してからメインに備えて席に戻る。

再び楽団員が入場し、マーラー、コンマスはなんと安永さん。ビオラトップはなんか見覚えのあるおじいちゃん。前プロから想像するにすごいのを聞けないわけがなく、いやがうえにも期待が高まる。ラトルが振り始めた、と思うと、長い曲なのにまた何も考える間もなく終了してしまった。いや、もちろん何も考えなかったわけでもない。起伏が激しいのに自然に聞こえるのは、さすがラトルだ、とか思ったような気がするし、ビオラのおじいちゃんがソロのときにガシガシ弾いていたのも注目した記憶がある。曲の途中でフラッシュ炊いた馬鹿者がいたのにも気がついた。しかしそういう些末なことはどうでもよくなってしまうような、大きな一連の流れ、というと陳腐だが、なんかそんなようなものがありました。いずれにせよ、すごい体験であった。これを書きながら思い出し興奮してしまうくらい後々まで楽しめるので、皆さんベルリンに行ったらぜひベルリンフィルを聞いてみましょう。


6日目:ベルリン、朝食はフルーツのところに日本でよく見る「みかん缶」の中身みたいなのが出ていた。今日のテーマは壁歩き、まずはイーストサイドギャラリーに向かう。東駅から見に行くのが通常のコースだが、ホテルの前からトラムのM13一本で隣の駅まで行けそうなので反対側から見る事にする。トラムは街の様子を見ながら移動できるのでなかなかおもしろい。ヴァルシャウアー通り駅から川まで移動すると、壁跡にイーストサイドギャラリーここから、みたいなのが書いてある。壁は車線の多い道沿いにあって、壁側の歩道を歩くと壁に直接さわれたりするが、絵の全体像を見るには反対側の歩道がいいかも。

イーストサイドギャラリーを見学しながら東駅まで歩く。東駅からはSとU6でチェックポイントチャーリーと壁博物館へ。名前の由来は、検問所にアルファベットが当てられていて、朝日のあ、と同様にチャーリーのCということらしい。アルファとブラヴォもどこかにあるらしい。博物館は、壁による悲劇、という側面より、私はこうやって脱出しました、という展示の印象が強い。壁ハガキなどお土産をいくつか購入。

次は少し壁をはなれて徒歩でユダヤ博物館へ。常設展はジグザグの建物内だが、入り口は隣の旧館にある。空港みたいなセキュリティーチェックを通ってから入館、地下を通って新館へ。地下は斜めの床や壁、鋭角に交わる道など、気持ち悪い感じ。3つの軸を中心に、コンピューターを使って勉強できるコーナーやホロコーストタワー、ホフマンの庭などがある。上の階ではユダヤ人の生活に関する展示、ここでも虐殺などを全面に出すのではなく、歴史や生活様式などを展示してあるが、展示スペースからはずしてある空間を意識的に感じるべきなのか。

ユダヤ博物館を出てすぐに雨が降り出す。最寄りのU1の駅まで歩く予定だったが、すぐに大雨と雷になってしまい、あまりに激しいので目についたバス停に避難。雷が、地面がゆれるほど近くで落ちている。都合良く駅まで行くバスが来たので一駅のってU1とSを駆使しポツダム広場へ。歩き回って疲れたのと雨に打たれて体力を失ったので、ソニーセンターでイタリア料理を食べる。少し遅めの昼食を食べている間に晴れてきたのでポツダム広場の壁跡を見学。この先いくつか壁関係で行く予定だったが、ユダヤ博物館でだいぶ時間を使ったので、ショートカットしてSとU8で最後の目的地壁記念センターへ。駅から地上に出ると矢印が右と左に出ているが「Gedenkstaette Berliner Mauer」の方に進むのが正解。保存されている壁をタワーから見下ろせる。個人的には壁を保存するためにかこってある壁の重厚さも印象的である。

最後にお土産を求めて、アンペルマングッズが売っているハッケシェンヘーフェへ。駅前はこぎれいな感じで、am/pmというのをはじめカフェがたくさんある。いくつかお土産を買って夕食はガード下のレムケ、料理はおいしいが団体客が多い。こぎれいな駅前+ガード下ということで、なんとなく三宮を思い出す。サンマルクがあるあたりのことです。


5日目:ドレスデン -> ベルリン。充実しているというキッピングの朝食は、種類が多いというよりは質が高い。イクラとキャビアがのったゆで卵が出てくる朝ビュッフェというのはなかなかないだろう。電車の時間が今までよりはやく、さらに始発駅でないことも考慮し早めに移動。9:04発のEC17、プラハからベルリンまでの国際列車で、ほとんど(全部?)コンパートメント車、席指定は昔ながらの紙をはさむタイプ。指定席の向かいには(おそらく)イギリス人の老夫婦、途中食堂車に行っていた。ベルリンに11:12に到着。

中央駅は大きく近代的。ベルリンは都会でS、U、トラムの路線も多く、ホテルの位置から市内交通の利用が多いと予想されるのでウェルカムカードを購入、矢印に従いSバーンのホームへ。今度のホテルは駅近ではなくSとトラムを乗り継ぐ必要があるので入念な下調べを行っており、ほぼ問題なくSに乗り込める。しばらく乗ってアレクサンダー広場に到着、トラムのホームへも矢印が出ているので移動し、10駅ほど乗って目的の駅に到着。電車、トラムともに落書きが多く、あまりきれいではない。トラムの停留所から少し歩いてホテル到着、大きいホテルなので、12時くらいだったが少し待てば部屋の準備をしてくれるそうなのでチェックイン。レセプションの応対は、さすが星四つな感じか。部屋は広く、今回初のバスタブ付き。中心部から遠いということで安いのだろうが、トラムが前まで来ていることとサービスを考えるとかなりお得。

一休みして市内へ移動、観光の拠点、アレクサンダー広場まではトラムで。駅に入っているアジア料理のファーストフードで昼食を食べ、まず高いところに、とテレビ塔に向かうが、行列ができている。さすが都会、観光客の数も多い。建物の内部でもしばらく行列が続く。東ドイツ時代に建てられたテレビ塔の展望台は203メートル、市内の様子はもちろん2つの空港もよく見えます。回転カフェは満席だった。

しょっぱなの行列で時間と体力を使ってしまったが、市内交通は乗り放題なのでバスに乗り、ベルリンと言えばブランデンブルク門でしょう、とウンター・デン・リンデンを目指す。バスの系統を間違えて少し道をそれたりしながらもブランデンブルク門到着、しかしたまたま障害者スポーツ大会が開催されている。歴史ある場所で大会を開く事は大変結構だし素晴らしいと思うが、こういうのを想像していた観光客としては門の下にテントが林立する姿はやっぱりいまいち。裏に回って連邦議事堂、ガラス張りのドームが有名だがここでも行列が出来ており、もう並ぶ気力もなく断念。休憩しようと思い、近くのカフェに行ってみるが、中途半端にセルフサービスだったりしてこれもいまいち。この後も思ったことだが、都会すぎるせいか手頃なカフェがあんまりない気がする。

このままではイカン、と、ガイドブックで「ベルリンでいちばん美しい広場」と紹介されているジャンダルメン広場に行ってみる。フランス大聖堂とドイツ大聖堂が対になっており、ここはなかなかよい。近くのカフェのテラス席で、緑色の飲み物をストローで飲んでいる人がいたが、これがうわさのガイドブック等でよく紹介されるが地元民はそんなに飲まないというBerliner Weisseか?観光客としては一度は飲んでみたいと思っていたりもする。途中中が無料の美術館になっている教会を発見したのでのぞいてみたりしながら、大聖堂まで歩いてみる。フリードリヒ1世の墓があるという大聖堂、外観も荘厳だが内装は豪華絢爛。出口は入り口と別で、意外と遠くにあるのでご注意。

次は6時以降無料になるというペルガモン博物館に行く予定だったが、疲れたし特にギリシャローマにも興味ないのでパス。夕食は1621年創業、ゴーリキが通ったとかいうレストランへ、アレクサンダー広場から向かったのだが、道があっても歩けるかどうかは重要。工事中だったり、何車線もある道を渡るために信号まで移動する必要があったり、ガイドブックの地図には書いてないことが起こる。店はそれほど大きくなく、店内にはいろいろ興味深い小物が置いてある。席は全て予約されていたが、7時半までに出てくれればいいよと言われて座る。ハム、パン、いも、という単語が読めたので、なんかドイツっぽい料理が出てくるだろうと注文するが、どうも生ハム盛り合わせみたいなのだったようで、大量のハムとパン、バターの固まり、おまけ程度のいもサラダ、というのが出て来てしまった。おいしいが生ハムそんなに食べれません。初の「つつんでください」を言ってみると、ホカ弁容器みたいなのが出てきてバターの固まりごと入れてくれた。食べきれませんでした、の象徴の容器を抱えてトラムで帰還。

一日ベルリン観光をしてみて思ったのは、日本人をあまり見ない、ということ。たしかに日本人うけするたぐいの物が少ないかもしれない。あと交通量の多い道でも信号がないところが多い。地下鉄の駅が道路の中州にあっても両側に渡れなかったりする。概して歩きにくいという印象を受けた。


4日目:ドレスデン。川沿いということもあるのか、朝食は魚が充実、しかし酢漬けや塩漬けなど、全体に味付けが濃いか。ほとんど寝ただけの宿を後にし再びキッピングに荷物移動、受付は昨日と違う人だったが、話が通じているらしく、こちらの手違いですみませんでした、と言われる。

落ち着いたところで昨日の行動を反省してみると、確認メールが来ていて日付も間違っておらず、こちらのミスということはなさそう。おそらくオンライン予約の外注業者とホテルの間で情報の行き違いがあったと思われる。しかしホテル側の対応は、予想していたドイツ人的なものよりはよっぽどマイルドで、こちらの主張は信用している感じだし、ちゃんとあやまってくれるし、ドイツのなかでもザクセン人いい人が多いというが、そういうことだろうか。ただ、小さいホテルとはいえ責任者がすぐ出てこないというのはちょっといただけない。こちらももうちょっと強く出てもよかったが、次の日泊まる事にしたし、あまり印象悪いのもどうか。予約ミスというのはなかなか想定できるもんでもはないが、あまり遅い時間にチェックインするとトラブルがあったときに対処するのが大変、という事を学んだ。

というわけで荷物を預けて身軽になったので観光開始。まずは聖十字架教会、厚塗りで重量感がある壁だが窓が大きく開放的。夜にコンサートがあるらしく、パイプオルガンが練習中、ニールセンか。iで購入した地図に、散策モデルコースが書いてあるのでその通りにあるいてみる。観光案内もついていて、この大通りは社会主義時代にパレードをおこなうために広く作った、とか、こちらは警察本部、などという小ネタ情報がわかる。

しばらくあるいてフラウエン教会、第2次大戦で破壊されたが最近再建され、多くの観光客で賑わっている。通常空襲で破壊されたと説明されるが、購入した地図の案内によると「大火災のあおり風を受け、自ら崩れ陥ち」たそうである。天へ帰るに人の手は借りぬという感じである。元の材料を最大限利用して再建され、黒っぽい古い石と新しい白い石がパズルのようにはめ込まれている。12時から礼拝とオルガン演奏のイベントがあり、入場に行列が出来ているので一旦通過。

エルベ川沿いのブリュールのテラスという高台でお茶をのみ休憩。少し暑かったのでまたもアイスカフェを頼むが、コーヒーフロートの上に甘くないクリームとチョコチップ、といったものであった。天気は良好で、今日川下りでもよかったかも。少し歩くと大聖堂、白くて明るい。内部は床をはがしたりしながらガツガツ改装中。オペラ座前を通過し、ツヴィンガー宮内の美術館、アルテマイスターへ。ラファエロで有名だが、バロック絵画やドイツものも見所が多い。個人的なポイントは、レンブラントとグイド・レーニの意外な共通点。併設のカフェで昼食、これまたおいしい魚料理がいただける。フラウエン教会に戻って、中を見学。外見はもとの石を最大限に使うが、中は照明が埋め込まれていたりして近代的。エレベーターと階段で、下をながめながらドームにのぼれる。中央部の吹き抜けの一番上も開いていることが判明。屋上からはエルベ川やドレスデンの街が一望できる。少し天気がわるくなってきて雨模様で、エルベ川に虹がかかっていたり、遠くで雷が落ちてる瞬間が見えたりする。

観光を終了しホテルに戻る途中、街行く人が変なアイスを食べているのに気づく。持ってる人の歩いている方向とアイスの減り具合から売店をつきとめ、ひとつ購入。丸い最中の皮二つに若干ヨーグルト風味のソフトクリームをたっぷりのせてウエハースを添えるお菓子。ふわふわしていておいしい。観光ゾーンと中央駅周辺のショッピングゾーンを隔ててトラムが走っている通りで買えます。

そしてホテル到着、今度はちゃんと部屋がある。と、その部屋がでかい!テラスがある!!なんかギリシャ彫刻の写真が飾ってある!!もともと部屋がいい感じらしいので予約したのだが、予想以上であった。テラスもあることだし、これはビールを買ってこねば!ということで、駅で夕食を軽くすませてビール購入、テラスでぐびっと乾杯。あとで調べたところ部屋はさすがにスイートだったようで、定価より少し安く泊まらしてもらったようだ。参考:hotel kipping泊まった部屋


3日目:ライプツィヒ -> ドレスデン。サーモンが出てきてまた喜んだ朝食の後、9:58のREでドレスデンへ。同じザクセン州なので州チケット26ユーロを購入するが、お札のおつりがでない事を忘れて50ユーロ札を投入、見事に小銭大王になる。2階だて車両の2階部分に陣取り、2時間弱の旅。バイエルンのでは言われなかったが、ザクセンチケットは名前を書く必要があるらしい。ちなみにザクセン・アンハルト、チューリンゲンも行けると書いてある。広くない州はまわりと提携したりすということかもしれない。昼前に無事ドレスデン到着。駅内部の改装済みのところはきれいだが、駅前および改装中のところはわりと排ガスまみれの高架で、いい感じに東である。今度も駅近ホテルだが、通りの名前などをしっかり確認してから移動し無事到着。チェックインは2時以降らしいので荷物を預けて街へ繰り出す。インビスで昼食代わりにミュンヘンでもたまに見かける魚サンドを食べてみるが、マリネというかます寿司的な味付けの魚がパンと意外にマッチする。

ドレスデンはライプツィヒよりだいぶ大きい街で、近代化された部分と古い(あるいは修復された)建物、工事中の土地が混在している。今日は市内観光、明日エルベ川クルーズの予定だったが、雨模様の天気が晴れてきており、やはり川下りは晴れてないとということで、いきなりクルーズを選択。教会や宮殿の近くのゾーンはヨーロッパ的な石畳の道がきれいで、大きな古い建物も多い。とれる石が違うのか、石造りの建物は北に行くほど黒っぽい気がする。が、とりあえず素通りして、まずエルベ川に向かう。

エルベ川には、ライン川の時のような観光汽船が泊まっている。ピルニッツ宮殿までの往復チケットを購入後、乗船の列に並び、首尾よく2階席に陣取る。カフェのテーブルのようにメニューが置いてあり、出発前に注文をとりにきたのでビールを頼む。エルベ川の風がきもちいいです。向かいの席にはドイツ人の老夫婦が座り、これはもらったけど読めないのよ、と(たぶん)いいながら英語のパンフレットをくれた。船は出発すると上流に向かって進む。老夫婦は1杯の黒ビールを二人でわけて飲んでいる。途中、いただいたパンフに書いてある「ブルー・ワンダー」という橋をくぐる。ドイツ語だと「ブラウエス・ブンダー」だが、どのへんがワンダーもといブンダーなのかいまいちつかめず。川岸は小さな街や畑、城っぽいのもや犬を散歩させる人など、いい感じです。世界遺産に登録されている「エルベ川渓谷」を通っているはずなのだが、渓谷という言葉から受ける印象ほどけわしい山や谷ではなく、なんかのどかでひらたい感じである。そして635メートルの橋をかけようとした場所や、それを阻止したというコウモリの姿も見えない。どこだったのだろう。

1時間半ほどでピルニッツ到着、これまたドラクエ的な宮殿です。庭で遊んでいると雨が降ってきたので帰りの船へ向かう。帰りは下り、雨なので今度は室内を選択、しかし雨の中傘をさしてまでテラスな人も多い。ドイツ人テラス好きである。向かいはおじちゃんとおばちゃん、何か話しかけられるがよくわからん。ドイツでは奥さんがいつもキャプテンだ!みたいなことを言っていたような。クルーズ終了後、オペラ座前などをひとしきり散歩し、6時半からツヴィンガー宮で屋外コンサートがあるようなので、聞きにいってみる。小規模な管合奏の編成で、フランスバロックからビゼー、グリーグときて現代曲でしめだが、メインはバレエのようだ。演奏はいまいちだがバレエが面白いのでよしとする。ここでも鳥が合奏に参加。

少し遅くなったので駅で軽く夕食を食べてホテルに戻る。が、なぜか予約が入ってない、と言われる。キッピングという小さいホテルで◯天で扱っておらず、ホテルのHPからオンライン予約したのだが、印刷した確認メールを見せてもコンピューターに名前がない、と言われてしまう。じゃあこの番号やIDってのは何のためじゃい!というが、責任者がいないようで、受付の人ではどうしようもないよう。しかももう部屋に空きはなく、オーナー、キッピング氏は10時にならないと来ない、と。これは過去最大のピンチか!!こういうときドイツ人あやまらない、という噂を聞いていたが、受付の人はすいません、といいつつコーヒーを出してくれる。中心部に行く途中に大きいチェーンホテルもあったので、最悪泊まるところはあるだろうが、他のホテルを予約させたり、そこまでのタクシー代を出させたり、交渉出来るだろうか、などと考えつつ、いずれにせよキッピング氏を待たないとどうしようもないようなので、いらいらしながら待機。

戦いの前に気持ちを落ち着けようとトイレにいくが、出て来たらちょうどキッピング氏が登場していて、むしろ逆に不意をつかれる。状況を説明するとコンピューターをチェックしてくれるが、結局確認はできず、とりあえず今夜は近くのホテル、オイロパに部屋を取ってくれる。明日はキッピングにも空きがあるそうで、オイロパに2泊でもこちらに戻って来ても同じ値段にします、とキッピング氏。手違いのあるようなホテルにとまれるか!と言いたいところだが、オイロパは近いと言っても中央駅からは遠ざかる方向で、明後日の出発の時間が早い事もあり、明日はキッピングに部屋をとることに。ごめんなさいの印に(?)小さいスパークリングワインをもらい、オイロパまではキッピング氏が車で送ってくれる。部屋は古い感じだがかなり広く、KEKの宿舎というか、基研の研究会のときに紹介される平安神宮近くのホテルのようだ。しかしとりあえず寝るところが確保されたということで緊張から解放され、泥のように眠る。


2日目:ライプツィヒ。芸の細かいゆで卵などが良かった朝食ビュッフェを食べて、観光に動き出す前に、持って来たPET飲料の空き容器を返却しデポジット回収。ミュンヘン生活をいかして3つの異なるスーパーで無事全てのボトルを換金したのち、今日の観光は天使さんの絵で有名なニコライ教会から。ゲヴァントハウスの近くにあります。うすい緑とピンクの色合いや植物的な印象をうける柱の意匠などが珍しい。

次にトーマス教会、ここからはバッハ観光なんだが、入り口前でフルートとVnでなぜかモーツァルトを演奏している。教会内にバッハの墓があり、ステンドグラスにもバッハさんがいるが、オルガンはさすがに当時のものではないらしい。他でも感じたが、ここの人は古い物を壊して新しいのを建てるのにあまりやぶさかではないようだ。すぐ向かいのバッハ博物館は展示にはハイテクを駆使しているが、自筆譜や肖像画などは、オリジナルでないものも多い。しかし音声ガイドは解説の途中でカンタータとか流れだすので借りると吉。

またもガイドブックの地図にだまされながらお土産屋のトーマスショップに行くと、日本人団体に遭遇。ツアコンさんは大変そうだと思う。このころには教会前の演奏がフルート+Va+Vcに変わっていて(フルートは別人)、バッハを演奏中。あんまりうまくはない。昼食は教会近くのイタリア料理、ここもおいしかった。お土産にお菓子を買い、教会前の楽譜屋の安売り棚でヨハネ受難曲とシェーンベルクを購入。ライプツィヒはそれほど大きい街ではないので、これでだいたい見学終了。

ゲヴァントハウス前にいるはずのメンデルスゾーン像がどうも見当たらない。移動したのか誰かが持って帰ったのか。夕食はゲーテや森鴎外が行ったとかいうアウアーバッハスケラーへ。ファウスト、なのか?という不思議な飾りが面白い。鶏を煮込んだような料理を頼む、これがまたおいしい。つけ合わせに出てきた山菜ご飯のような米もおいしい。7時からトーマス教会の前で無料コンサートがあるのだが、夕食でゆっくりしたため少し遅れて到着。

若い兄ちゃん4人のカメレオンカルテット、というふざけたような名前だが、腕前はしっかりしている。バッハとメンデルスゾーンを演奏。屋外演奏会は楽譜が風でとばされそうになったり、鳥が演奏に参加したり、ヘリが上空を通過したり、教会の鐘が演奏中になったり、と思うとちょうど3楽章が終わったところでも鐘がなったり、いろいろおもしろいことが起こる。ライプツィヒはこぢんまりとしていて、料理のおいしいなかなかいいところでした。次来るとしたらゲヴァントハウスに入って演奏会を聞きたいのと、やはりガイドブックでは取り上げられていない動物園だろうか。


1日目:ミュンヘン -> ライプツィヒ。7:44発のICE1610でライプツィヒまで直行する。座席も指定してあるのでゆっくり行っても大丈夫だが、最初だし安全策という事で5時起き、中央駅のスタンドで朝食。出発ホームも確認済みなので余裕たっぷりで乗り込む。6両編成の凛々しいICEの先頭車両、ほとんどの席は指定のサインが出ているが、ミュンヘン中央駅から乗り込んだのは我々のみ。ニュルンベルクからエアランゲンへ進み、イエナを経由してライプツィヒへ。そのまま乗っていればベルリンからハンブルグまで行ける。地図を追いかけていると、バイエルン州の大きさに気づかされる。チューリンゲンを通過してザクセン州に入り12:42、遅れる事なくライプツィヒ到着。

中央駅は驚くほど整備されている。旧東ということでなんとなく、ずいぶん前に見たプラハ駅を想像していたのだが、明るいショッピングモールになっていて日曜でも店が開いており、関空のような透明エレベーターが上下している。予想と違ったが、外に出ると無機質な感じの建物も残っており、若干東を感じなくもない。きれいにしているところはきれいだが、全部変わってるわけではないということか。

ホテルは駅に近いところを押さえてあるが、ガイドブックの地図で入り口がわからず多少さまよう。「地球の◯き方」は南ドイツ版を買ったので、ドイツ全土版は「個人◯行」を用意したのだが、地図が不正確なことがわりとある。レストランの位置くらいならいいが、重い荷物を持っているときは致命的。結局駅からすぐのところだった入り口になんとかたどりつくと、昼過ぎだったがチェックイン可能。イタリア料理屋で昼食をとり、iで地図を入手したのち、最初に目指すはバッハではなくシューマンハウス。

シューマンは、ピアノ曲の渋みはもちろんオケでもラインとかマンフレッドとか好きだし、はじめて弾いたピアノトリオはシューマンだったりして個人的にわりと思い入れがあるのだが、一般的にはトロイメライとか以外はあまり知られておらず、ピアノが得意だったけど指がうごかなくなるうえ同時期に歴史に残るピアニストが何人か存在し、交響曲を書いてもほんとにわかってるのかあやしい指揮者にまでオーケストレーションが良くない、とか言われ、あげくドイツ国内では紙幣になった奥さんの方が有名、とかいうかわいそうな人である。

そんなシューマンは記念館もかわいそうな感じで、街の中心部からはなれた静かな住宅街に位置し、入り口も2階、しかも1階のドアをインターホンで押してロック解除してもらわないと入れない。客を集める気がまるで感じられないが、中も電気つけろよ、と思うくらいに暗い。客も少ない。受付で解説を借りて内部を見学。ライプツィヒ時代に住んでいた家で、当時のピアノも展示してあり、クライスレリアーナ、子供の領分、詩人の恋、などがここで作曲されたらしい。ピアノ脇にはバッハ、ベートーベンの絵にならんでクララの絵も飾ってあったらしい。その他自筆譜や手紙など、こういうとこにあるようなのが置いてます。建物の他の部分は学校になってるそうです。

シューマンの次にメンデルスゾーン博物館を目指す途中で、古い楽器が展示してあるグラッシー博物館に到着したので立ち寄る。これまた客が少ないが、赤というか朱色に塗られて中国風な意匠をこらしたシャア専用かと思われるピアノがあった。もうちょっとシステマティックにできないのか、と感じさせる展示システムが印象的。メンデルスゾーン博物館も集客に熱心ではないらしく、気づかずに前を素通りしてしまった。もうちょっとわかりやすく案内版とか出してもいいと思うのだが。こちらは中も明るく日本語の解説もある。シューマンの後に行くと、メンデルスゾーンの金持ちの印象が倍増されます。

今日の予定はひとしきり回ったので、中心部に戻ってゲーテ像の前でお茶をしながら休憩。「アイスクリームの乗ったコーヒー」くらいのをを頼んだつもりが、ほとんどパフェのようなのがあらわれる。少しあるいた後、夕食は1556年創業とのカフェバウムへ。骨付き肉のシューマン風でしめる予定だったが、メニューになさそうなので違う肉料理にする。が、これが意外とうまい。一度火を通した肉に衣をつけてあげてあったり、凝った味のソースがかかっていたり、野菜がきれいに盛りつけてあったり、なんというか、料理である。ドイツ料理といってもバイエルンのはさらに特別なのかどうかは、今後の夕食メニューで調査。


今、寿司が全品半額ということなので、ミュンヘンで一番うまいと噂の海斗へ行ってみる。ここはたしかにおいしい。SUSHIではなく寿司が出てくる。

明日から26まで夏休みで旅行に行ってきます。ライプツィヒ、ドレスデン、ベルリンと回ってきます。


ユーロが!と思わずスクリーンショットを撮ってしまったが、ちょうど最安値のころにチェックしたようだ。サブプライム問題か円キャリー解消か知らんが、この流れを持続してもらいたい。

メール処理、メール処理。パラレルの課題が増えて来てちょっと大変です。


TUMでソフトマターの研究をしている日本人のH.W.さんと仲良くなったので、研究室のC.S.さんとうちの奥さんを加えて宮沢賢治が中途半端に飾ってあるレストランで飲み。H.W.さんは10月から基研に行くそうです。


今日は祝日、といっても戦争とは関係なく聖母被昇天の日である。街に出てみるが特にイベントは見当たらず、だいぶ顔ぶれを覚えてきた大道芸人たちがパフォーマンス中であった。

カットオフについては納得。ここにもミスプリントが潜んでいたとは。人の結果を鵜呑みにするのではなくちゃんと自分で計算したほうがよさそう、ということか。

SSHはRCNPには届くようだ。さらにRCNPから基研にも行くので、基研のサーバーの問題というわけでもなさそう。


日本は暑いようですが、こちらは過ごしやすい日が続いています。

coupled channelにしたところがやっぱりすっきりしない。逆行列をとるのでそれほど単純ではなかったりする。効果を無視してポールを入れてみるが、予想通りには動いてくれない。いまいちまとまりに欠けるが、とりあえず出来たところまで送信。

その間に日本でも研究が進んでいるようで、連絡のメールを受け取る。大きさの方はゲージ不変性のところがよくわからない。質問を送信。large Nのほうは成分に分解出来るのがおもしろそう。と思ったが、以前のループの計算で3dカットオフを使うと変な事がおきたような。その辺は要確認。

しかしIBZに帰ったらなぜかSSHが基研に届かない。昨日まで順調に使えてたのだが。しかたがないのでODNからwebメールで送ってみる。


各方面からメールを頂いたのでその対応。

ガウス基底で展開、というアルゴリズムを習得。対角化?LU分解から逆行列はできるんですが。とりあえずヤコビ法というやつだろうか。


M.P.くんもおすすめのレーンバッハギャラリーへ。クレーの絵本にのってるクレーが2枚あるほか、カンディンスキー(抽象画になる前)が豊富。


買い物に中心部へ出かけてみると、お祭りをやっている。


奥さんの付き添いで歯医者に行ってみる。医者のもとまで苦労してたどりついた割に、治療は一瞬であった。


物理的なループと比較することで、一点に絞り込みが可能か。これで議論がすっきりしそう。少しばかり数値計算を追加。


これは薄い!とおもったが真横からみると丸い。しかしちょっと欲しい。

とりあえずプロシーディングスを仕上げて送信。次は繰り込みのところです。


学校のネットワークは昨日と同じ状況だったが、「新しい場所」を作って同じ設定にするとちゃんと開通。何かがリセットされたのだろうか。DHCPでつなぐところはいつも同じ設定でつないでいたのだが、もしかすると場所ごとに設定を作っておくのがいいのかもしれない。

ついでにiPod nanoの電源が切れなくなる。他の機能は通常通りだしリセットも出来るが、電源を切るところだけ出来ない。ネットで調べているうちに、原因はわからないまま復旧。どうもたまに起こることらしい。

NRとの関連を考えてみるが、どの時点でNRに落としたら良いのかがはっきりしない。相対論補正の高次項もそんなに小さくないようだし。どうしたものか。


学校へ行ってみるが、いまいちネットワークの調子がおかしい。IPも取得できつながるのだが、外へ出て行かない。昨日プリンタドライバの設定をいじったせいだろうか。家にもって帰ってみるとちゃんとつながるのだが。


こっちへきて2ヶ月が過ぎ、各方面で体重の増加が心配されているところだと思いますが、驚くべき事に、減っているようです。ズボンの腹まわりがゆるい。以下にその原因を考察。

1、パンのせい:米はいくらでも食べれるが、一回の食事で食べれるパンの量には上限がある。日本で売っているトーストは実は許容量オーバーで、こっちの小さいトースト1枚がちょうど。これにより炭水化物の摂取量が、特に朝食において著しく減少している。

2、意外とビールは飲まない:いやまあ飲むんですが、基本的に家で飲む習慣がないので。しかしビールが安いので、今後家で飲む量も増えていくかも。

3、散歩:昼食後、たまに散歩している。


ノミの市に行ってみる。表紙絵から察するにスーホの白い馬のようなそうでないような本があったが、中は字ばっかりだったのでやめ。コーヒー用マグを購入。


IBZの金曜パーティーに出てみる。やっぱり参加者はそんなに多くないが、朝会った日本人の家族とご挨拶。他にも今日本人が何組か滞在している模様。


Lambdaの話で、今日本に来ているE.O.とL.R.が同じような興味を持っているようだ。結局一緒にやることになりそうだが、やっぱり思いついたらさっさと計算してまとめておくことが大事だと思った。他にも3つくらい終わってない仕事があるので、この夏でそこらへんを整理してしまいたいところである。ボスも休暇中だし。

というわけで計算をはじめて、昔のプログラムを触っていると、どうもインプットが怪しいことに気づく。まさか間違いか!と思ったが、よく見てみると紛らわしい書き方をしているだけで、結果は合っている。いそいで計算したときにありがちな、付け焼き刃の改造を繰り返したせいで後で再利用するときに困る、という例のあれである。こっちに来てからは、そういうことがないように全部書き直しているのだが。。。とりあえず必要な計算はすぐ出来たので結果を送っておく。


引っ越し、荷物をまとめてゲストハウスを出て、オフィスで支払いをすませる。水道、電気の使用量のせいなのか、予想より少し安かった。そしてIBZまで、電車で3駅。荷物の運搬は体力を使う。しかし一ヶ月に一回、これくらいの運動をするほうが、むしろ体にいいのではないだろうか。


2007年7月


イタリア人M.P.さよならパーティー、やはりここでは去っていくほうがセッティングするようで、彼の出身地のケーキ等をいただく。ついでにスペイン人J.M.も帰るのでさよならしておく。彼とはオペラに関して共同研究が進みました。

今日でここの家ともおさらばです。明日は午前中にIBZに移動する予定です。


午前中にIBZに荷物を半分くらい運んでおく。6月にお会いしたM先生が日本に帰るというので、浄水器などをお譲りいただけることに。IBZには倉庫や隠し部屋みたいなのが意外といっぱいある。

やっぱり原点から行った方がいいのか?とおもってやってみるが、結果はどっちでも同じ。最初の傾きを適当にとってても、あとで規格化するので問題なし。

ボスの家でwelcomeとfarewellのパーティー。いろいろ噂は聞いていたが、さすがに驚かされるポイントが多い家であった。シューベルトの時代のピアノがあったりして、ちょっと弾かせてもらう。ECT*ラベルのワインもいただく。食事もおいしかったです。ごちそうさまです。


オペラ座の裏の教会で、ヴィオラのコンサート。メンデルスゾーンとブラームスのソナタのはずが、メンデルスゾーンの次の曲が、ヴィオラのソロから始まる。確か2番はピアノと一緒に出るんでは?と思っていると、コルレーニョしたり、駒のこっちがわを弾いたり、ブ、ブラームスさん?もしやJではないブラームス?と思ったが、なんか若い兄ちゃんが作った現代曲の世界初演であった。しかしwebにも書いてないのだが。。。


午前中は散髪と、日本に帰るという学生さんから物干し台と炊飯器などをいただく。初対面の人なのに、TUMに通ってますか?と聞かれる。KYOTOとか書いてあるYKISバッグを持って大学へ通っているので、日本人バレしてしまうようだ。

夕食はHBの近くの、白ビールで有名な店。テラスがよかったが埋まっているので奥の方へ。また焼豚をたのんでしまったが、ここのはかなりボリュームがあった。そして、初「Noch einmal」を使ってみる。

中心部の大通りには大道芸人がいっぱいいて、特に土日はあっちこっちでにぎわっているのだが、今日はシタールを弾いているじいさんを発見。しかも割とうまい。おもわずお金をいれてしまった。


無限遠で発散する解があるときは、遠くからはじめて原点でゼロにする。2階微分しかないときはNumerov法が使えて、ルンゲクッタよりもうちょっと良い。昔の人は賢いものである。というわけで3次元でも球対称でs波ならできるようになりました。あとはエネルギー依存と複素数のポテンシャル。エネルギーはセルフコンシステントにするようにまわせばよさそうだが、複素ポテンシャルはどうしたものか。実部で解いて摂動?

Sendlinger Torから家までの間にあるイタリア料理屋に行ってみる。ドイツに来てから店で出てくるパスタのやわらかさに相当ダメージを受けてきたが、ここのはうまい。店員もイタリア人っぽいし。


教科書を安く入手したい奥さんのために、知らない外人に電話をかけて待ち合わせる、という作業を行う。やっぱり電話でしゃべるのは難しい。しかしなんとか本を購入。

さらにバーンカード25を購入。Sparpreisとあわせられるので、50より使えそうな感じ。しかしSparpreisは途中の滞在を1日以上にはできないらしい。一部を捨てる計画にすればよいか。


とりあえず1次元調和振動子が計算できました。なるほどちゃんと解析解に一致するし絵を描いてみるのは面白い。

ボスから家までのたどり着き方のファイルが送ってくる。トークと同じフォント、スタイルです。


ポテンシャルを書いてみる。ファクター4piはやはり大きい。

シュレディンガー方程式か。実は数値的にやってみた事がなかったりする。ルンゲクッタ?遠い昔に習った記憶が。。。


不安定な計算は分子と分母に同じのをかけて解決。解析的に同じだが数値的に違う、というあれです。基本です。ボスが手書きのノートをくれる。初Wノートです。よく見ると、フォントや書きかたがHノートに似ている。こっちがオリジナルか。

Jlabの人からメール、E.O.氏は興味なさそうだが、ベクトル結合というあたりがちょっと知りたい。といって反応計算はあれなので、RCNPに転送してみる。

スペイン人J.M.と一緒にフィガロの結婚を見てきました。今回も立ち見だが魔笛のときよりより中央に近い場所で、舞台も全部見渡せる。3方にドアのある四角い部屋を基調にした舞台で、特徴のある色の使い方や演出であった。スザンナは声量が小さいながらも明るい好感の持てる声で、配役もそれぞれ適任であった。

しかしなんといっても伯爵夫人のAnja Harterosがすごかった。会場の隅までとどくピアノから深い声で歌い上げるところまで、鳥肌もんです。ソプラノで感動したのはCDで聞いたコトルバス以来かもしれん。3幕のアリアは拍手がしばらく鳴り止まなかった。あとで調べてみると、最近注目されているようです。土日たっぷり遊んだおかげで立ち見はしんどかったが、すごいのが見れました。


ホテルはまあ普通だが、朝食は種類が豊富で満足。朝食後ガルミッシュ側を散策したのち、電車で隣町のミッテンヴァルトへ。すぐ後ろに山が迫っている小さいが美しい街。ゲーテは「生きた絵本」と言ったそうだが、街の雰囲気、規模、店の軒の看板、教会、ふもとは緑で上の方は白い山、など「生きた◯ラクエ」という感じである。

街の散策ののちヴァイオリン博物館へ。作業工程や昔の作品などが展示されている。ヴィオラ・ダ・ガンバくらいは予想出来たが、ギターやシタールまで作ってたというのはちょっとびっくり。昼食は大通りの角の店でシュニッツェル。ガス水にはレモンをしぼると、ちょっとおいしい。白チョコアイスを食べて帰還。帰りは来た道を戻りミュンヘンまで2時間弱の旅。アルプスの自然を満喫できた良い旅行でした。


今日は郊外へエクスカーション。ガルミッシュ・パルテンキルヒェンからドイツ最高峰のツークシュピッツに登る。天気が心配されたが、そんなに悪くない。バイエルンチケットを購入し、ローカル線でガルミッシュ・パルテンキルヒェンまで。のどかな風景で、牛がいます、牛が。こっちでよく飲む牛乳に書いてある絵のような、牛がいます。

ガルミッシュ・パルテンキルヒェンからは登山鉄道に乗り換え。これまたのどかな風景をすすんで、途中から歯車式の電車に乗り換えて、ロープウェイ乗り場に到着。行き先は雲の中。最初はゆったりと、地面に近いところをすすみ、まわりも森なので安心していたが、2つ目の支点を過ぎてから登る角度が急になり、風景も白い岩山になってくる。後ろを振り返るとたぶん連れ戻されるので振り返りません。到着地点は崖にせり出して作ってあり、足ががくがくします。

展望台は2962メートルで、さすがに寒い。風が強い。高い。昼食をとってビールを流し込むと、ちょっと余裕が出てくる。鳥にパンをやってみようとするが、あまり近寄ってもらえない。子供には寄っていくのに。天気はだんだんよくなってきているようで、雲も晴れて景色がよく見える。オーストリアとの国境の近くのようで、オーストリア側からもロープウェイで展望台に来れる。むろんロープウェイで国境を越える事もできる。山装備をしていれば歩いて登る事も可能だそうで、尾根伝いにアルピニストみたいな人たちがあるいてたりもする。展望台より2メートル高いところが山頂で、いくばくかの命の危険と引き換えに登頂できる。登り口までは行ってみたが、とても無理っす。奥さんは果敢にも登頂されてました。まいりました。

帰りは展望台近くの駅から登山鉄道、なんとか無事地上に帰ってこれました。ガルミッシュ・パルテンキルヒェンに戻ってパルテンキルヒェン側の街の観光、歩き方でないほうのガイドブックにのっている教会へ向かう。アルプスっぽい町並みだが、テンゲルマンとかもあったりもする。地図を参考に教会の方へ進んでみるが、なんか寂しい方向というか、山の方に向かっている気がする。動物園のにおいがするのは馬小屋だろうか。小さく「教会こっち」みたいな看板があるので信じて進んでみると、教会の参道みたいな道に出る。小さなほこらが並んでいる参道にそって山に登ると、めざすアントン教会に到着。ガルミッシュ・パルテンキルヒェンの街並みとアルプスの山が見える、静かなところです。

教会の近くに「パノラマ」という、文字通り眺めのいいのが売りのレストランがあるはずなのだが、地図のマークの位置には森が広がっている。教会の周囲も、そんなものがあるような雰囲気ではない。あきらめて戻ろうかと思ったが、森の中へ向かう道をさした小さな立て札に「パノラマこっち」と書いてある。

さっき教会でお祈りをしたので、たぶんセーブされているだろうということにし、意を決して森の中へ。バブルスライムとかが出そうな道、というか道なき道を少し進むと、眺めのいいレストランに到着。正しい道は車も通れるらしく、ちょっとした抜け道だったようだ。しかし肝心のレストランが、結婚式の2次会で貸し切り、みたいになっている。天気もまた悪くなって来たので、今回はここはあきらめて山を下り、ルートヴィヒ通りにあるホテル付きのテラスのレストランに入る。ミュンヘン市内より値段が安く量が多くて、満足。


ミスプリントだと!そんなこったろうと思ったよ。再現する方の身にもなってほしいものである。符号をひっくり返してそれらしき値が出る。めでたし。

アイソスピンの違うチャンネルをやってみると、数値的に不安定になるものがある。逆行列をとるところだろうか。パラメーターに依るというのも気持ち悪いが。


やっぱり一つだけ再現できない。アップデートの論文の結果は再現するのだが。。。そして結果をまとめてみると、また面白くなってきました。


夏の旅行に向けて、予約をしてしまう。9番です9番。ラトルですラトル。


人によって定義が違うのはいいのだが、記号を同じにされるとちょっと困る。


セミナー、N-Deltaのaxial遷移のカイラル外挿+媒質中でのベクターメソン。このグループには、heavy baryonも共変的枠組みもいる。ベクターメソンのほうはsum ruleを使っているようだったが、よくわからず。

バイエルン料理のブタのすね肉をまだ食べてなかったので、その料理で有名な店へいってみる。注文時に肉のかたまりを持って来て、好きなのを選べ、みたいな感じになる。うまいが量はたっぷりである。店員の愛想が妙によい。帰り際に「おおきに」と言われたような気がしたのだが気のせいか。


今日のドイツメモ:IAEAはドイツ語だとIAEOになる。そんなんありか?

まあウィーンフィルもVPOだったりWPOだったりするか。


急激に暑さが復活し、30度を超えている。ダッハウに行ってみる。アウシュビッツやテレジーンは寒い季節に訪れたこともあり、いかにもな雰囲気であったが、今日はよく晴れていてまわりも緑が豊かである。しかし考えてみれば今日のような天気の日だってあったわけで、確かにダッハウの一面である。建物は再現されたものが多く、記念館の内装や展示は現代的である。充実している展示内容のわりに当時の一次資料が少ない印象を受けたが、あるいはそれはドイツ国内の記念館だからだろうか。


同じだと思っていたものが、10^-2のオーダーでずれている。これは誤差ではなく意味のある量で、小さい理由はいくつかの非対角行列要素がゼロなのと摂動展開が機能していること。小さい事をいえばいいのに、必死にゼロになる事を示そうとしていた。これで虚部の出方の問題が解決。

そして次はI=1の評価、これは予想の範囲内。理論の不定性を調べることもは重要だが、どこまでシステマティックにできるかが課題。


これまで検札には2回ほどあったが、朝の電車で検札されたのは初めて。しかもiPodと九後本に集中していたので、しばらく気づかず。

N.K.氏セミナー、parity violatingなNN interaction。2pi交換、Deltaの効果、iterationなどを有効場の理論で調べる。PCを使っている!と思ったら、PCを使って発表するのは2回目らしい。たしかに去年の会議ではトラペだったと記憶している。

ボスとちょっと話す。背中に炎症(?)があるらしい、大丈夫だろうか。次の方針と他の仕事の兼ね合いを報告。


どうも間違いないみたいなので、あってることにして原因を探る。分子の依存性が大きいと前方か後方かがかわるようにも見える。


ちょっとたまっている仕事をかたづけようとしてみる。計算のチェックは何度やってもしんどいものである。


セミナー、latticeでGPD。普通の理論の研究より共同研究者が多く、といって普通の実験の研究より少なく1ページにおさまるくらいなのがlatticeらしい。


ミュンヘンの動物園に行ってみる。実はわりと有名らしい。動物のオリもなく、広いところでのびのびしている動物がよい。水族館とかがついでに入ってるのもよい。展示されているわけではないリスも発見。


そんなふうに見えないが、今日は七夕である。

今日のドイツメモ:クォークはdas Quark、der Quarkだとカッテージチーズ。


何回やっても覚えられない英単語シリーズ:thinとthick。図の線の説明でよく使うわりに今でも覚えられん。だれかうまい覚え方を教えてください。

定義をTからfになおす。こうすると散乱長が簡単にでてくるという利点がある。ついでに単位もfmになおしてみる。これは実は初の試みでは。


寒い日が続きます。今日の最高気温は12度ってどうなのか。さらにそれでも外をアイスを食べながら歩いているドイツ人がいるというのはどういうことか。

ボスと面談、虚部の出方について、ループが小さくしているということで納得。ポールの位置に注意することも必要である。結果はちょっと予想外で非常に面白いわけですが、だんだん誰の味方なのか分からなくなってきた。いやそういう問題ではないんだが。


4チャンネルにしてみる、ここの結果は予想通りか。ここまでの計算も間違ってない様子である。


久しぶりに数値計算、なかなかおもしろくなってきました。ボスに報告メールを送っておくと、しばらくして部屋に来てくれて議論。予想と反した結果が出たときに、物理的に理解することが重要。

Igorの3dプロットがいまいち使いにくくなっている。良くなってる部分もあるのだが、直感的に改造しにくい。


ホテルから次のゲストハウスまでは電車で行く予定だったが、朝から雨が降っているのでタクシーに変更。以前見に来ているので場所はだいたいわかっている。ゲストハウスといっても大学の一部で、鍵を預かっているのも普通の大学の事務のような人。若干聞いていた場所と違うが、いろいろ聞いてみたりしてなんとか鍵を手に入れる。

部屋に入って一休み、としていると掃除のおばちゃんがやってくる。英語が通じないのはいいのだが、前の滞在者と間違われたようで、チェックアウトは10時まででしょ!と(おそらく)ドイツ語で怒られる。なんとか「ノイエ・ガスト」といってこちらの立場を理解してもらう。部屋はそれなりの大きさがあり、キッチン共同というあたりを気にしなければ、まあこんなもんか。ネットも使えるようだ、しかしIP手入力とは。

夕食はノイハウザー通りの有名店で、英語メニューでローストポークと書いてあるのを頼んだが、出て来たのはうわさの「シュヴァイネブラーテンミットクネーデル」では。おいしかったです。


ホテルは三ツ星ながら部屋もいまいち広くなく、設備もそれほどのこともない。荷物が多いのに運んでくれないし。しかし朝食にスモークサーモンが出ていたところは評価に値する。

日曜特典を活かして今日も近所の美術館、ピナコテークへ。今回は中くらいに新しいノイエです。特別展をやっていたせいで逆からまわったので、最初の方にクリムトとエゴン・シーレに強烈な印象を受ける。アルテ・ピナコテークに比べると、有名作品以外のドイツものが多い。Mareesという人のがちょっとよかった。特別展が美術館の半分を占めていたせいもあり、すんなり見学終了。手頃な広さでちょうどいいです。

明日から住むゲストハウスの近くを散策すべく、カールス広場、中央駅を経由しゲーテ広場に向けて歩いてみる。中央駅を過ぎたあたりから、これまで住んでいたシュヴァービングと若干違う空気が流れている。ゲストハウス前にはスーパーやパン屋もある。ゲーテ広場からさらに少しあるいて、オクトーバーフェストの会場になるという広場を見学。かなり広大な土地だが、ガイドブックによるとここが全部ビールを飲む場所になるようだ。

適度に休憩を挟みつつマリエン広場からいつものように帰還。やはりオデオン広場でコンサート準備をしている。良い席のあたりは警備がガードしていて入れないが、端っこの方の座席はそのへんの人が座っているようなので、こっそり混じって座ってみる。今日はもうオケも入っているし、今にもゲネが始まりそうな予感。このまま座ってればただでゲネが聞けるか、と思っていると、おもむろに曲が始まる。

アルルの女、ハンガリー舞曲、シュトラウス、など、ノリのいいのをぶっ通し。生音ではなくスピーカーを通した音が聞こえるが、おどろくほど違和感がない。この音響システムはバイエルン放送の力か。最初は下振りが指揮をしていたが、途中からマリス・ヤンソンスに交代。4楽章から逆順でベー7、2楽章の旋律のバランスを少しなおしたりしている。一旦休憩をはさんでピアノを中央に出しラン・ランも登場、舞台設営の兄ちゃんみたいなやつがラン・ランでした。

曲はベートーベンの協奏曲1番、ラン・ラン得意のレパートリーらしい。粒のそろったきれいな音で、そこらのピアノ弾きとの差は歴然、若いのにやりますな。舞台横のスクリーンに映像が流れており、◯響アワーのように何台かのカメラが切り替わる。生なのにカメラワークもちゃんと旋律の楽器を追ったりしていてうまい。ラン・ランはだいたい上を見ながら弾いていることが判明。これも全楽章通しで練習したので、全部で2時間ほど、おいしいところをほぼ通しで聞いてしまった。ヤンソンス+バイエルン放送響をただで聞けてちょっと興奮。

夜は近くのタイ料理屋「nam-nam」で食べる。ほとんどの客がテラス席なのでこちらも負けじとテラス席。定食みたいなのを頼むが、なかなかおいしかった。ホテルで件のコンサートが中継されたりしないかとバイエルン放送をチェックしてみたが、ドリフみたいなコントをやってるのみ。本番の時間には雨が降ってたみたいだが、屋外コンサートだったのでどうなったのか心配。


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